好き嫌いと偏食の違い

出典:pixabay

 

タイトルにしましたが、正直、好き嫌いでも偏食でも、やることは同じなんです。

食べられるものの種類を増やしたい。それだけ。

 

例えば、好き嫌いの多い健常息子。

嫌いになる原因としては、嫌いな食材が入っていた、嫌いな味付けだった、などが考えられ、改善策としては苦手な食材・調味料を使わない、など具体的な方策が考えられます。

 

一方、こだわりから同じものを食べ続ける偏食の自閉息子。

こちらは初見のものは絶対に食べない、という強いこだわりがあるため、対策をたてることができません。素材がどうとか味がどうとかという次元ではないのです。

 

ですが、そんな自閉息子の偏食対策にも、一筋の突破口が見られました。

 

場所が変わる。

作る人が変わる。

 

場所や状況の変化によっては、初見のものに手を出す素振りを見せたのです。

具体的に言うと、外食をした先のファミリーレストランだったり、祖父母の家で祖母が作った手料理だったり。

もちろん自閉息子はファミリーレストランでも毎回同じものしか頼みません。

ですが、他の人が頼む料理に興味をもっている様子が見られるのです。

 

食べる?と様子をうかがうと、途端に興味なさそうにそっぽを向きますが。

 

もしかしたら、幼稚園が弁当じゃなくて、給食だったら。

食べさせるのが母親の私じゃなくて、幼稚園の先生だったら。

 

当時年少から通っていた幼稚園は、いわゆる「みんな違ってみんないい」をモットーとした、障害児である息子を「ありのまま」に受け入れてくれた園でした。

とてもありがたい気持ちでいっぱいではありましたが、この「ありのまま」というのが曲者で、息子は幼稚園でかなり自由奔放に過ごしていたのです。

お弁当も食べなくてもいいし、みんなが座って食べているときに玩具で遊んでいても叱られない。

 

家でも息子のコントロールができていないのだから、自分のことは棚に上げて…という気持ちはありましたが、もう少し、厳しく息子を注意してくれる園の方がいいのかな。

そういう思いが日に日に増していきました。

長いのでまたまた続きます。

  • X

コメントを残す