予防歯科に一切通わせなかった重度知的障害児を成人後に歯医者に連れていったらどうなった?

出典:ジャパクリップ

私のブログを読んでいただいている方であれば、私が重度知的障害児の息子に関することについては割とこまめにいろいろと手をかけているな、という印象があるのではと思います(え?無い?😂)

療育や通院、自宅学習、自立のための躾などですね。

自分で言うのもなんですが、自分でしっかり調べて、できることは何でもやってきたつもりなんです。

なんですが

一つだけ、これは自分でもズボラな、というか、あえて避けてきたというか、手をつけてこなかった分野があります。

それは

予防歯科🦷

実はうちの重度知的障害の息子は成人するまでに歯医者には1回しか行ったことがありません😂

それも治療や検査で行ったわけではなく、学校の健診で嚙み合わせを指摘されて、このまま治療せずに問題ないかどうかを確認しにいっただけ(結果問題なかった)で、その時も口の中をさらっと診てもらっただけで5分くらいで終了。

でも私の周りの方々は、みんな小さい頃から障害のある子供を予防歯科に通わせている人が多くって😱

「どこの歯医者に行ってる~?」なんて情報交換をしていましたよね。

特に自閉症を併発する知的障害児の場合、どの歯科でもウエルカムってこともなくって😅

今はスペシャルニーズ歯科なんていう名前でも呼ばれていますが、うちの子が小さい頃(10年前とか)にも障害者歯科というものも少ないながらもあったんですよね。

ただ数が多くないのでなかなか予約が取れないんですよ。

それが億劫で。

多動児の息子は普通の歯科なんてとても無理だし。

虫歯ができたら、虫歯ができたときに考えればいいや…そう思い続けてはや十数年。

息子は予防歯科に通うことなく成人いたしました😂

しかし、このままでいいのか?

歯医者に行き慣れていない子(もう子供じゃないけど😂)が、もし必要になって歯医者に行ったときに怖がって暴れるようなことになるんじゃないか?

そもそも予防歯科は必用ないのか?

やっぱりやっておいた方がいいんじゃないか?

半年に1回、いや1年に1回でもいいから、歯のクリーニング(歯垢を落としてもらう)をしておいた方が、今後も虫歯ができず、食べることが大好きな息子は安心して暮らしていけるんじゃないか。

そう考えて、重い腰をあげることにしたんです。

そう、成人してからの

初めての予防歯科デビュー✨

今回はそんなネタで記事を書こうと思います😆

 

「3歳までに感染しなければ虫歯ができない」は都市伝説?

そもそも成人するまで歯医者に通わなかったのは何故かというと、うちの息子は虫歯になったことが一度もないからなんですよね(ドヤァ

虫歯関係では過去にこんな記事☟も書いていますが

ガムガムエヴリバディ~自閉症児は歯が命~

息子氏、昔から歯が丈夫なんですよね😂

おそらく、日々の歯磨きも定型発達の弟よりも雑に磨いているはずですが…。

ちなみに弟の方は虫歯ができたことをきっかけに予防歯科に通わせています。

実は自閉息子に虫歯ができない理由を考察したことがあり、その時の記事がこれ☟なんですが。

「3歳までに虫歯菌に感染しなければ虫歯ができない」のは本当?

「3歳までに虫歯菌に感染しなければ虫歯ができない」という眉唾物の都市伝説😂

半年以内くらいにインターネットニュースで「あれは根拠のないものだった」という記事が出て、X(旧Twitter)でも話題になっていたんですよね。

虫歯予防のため〔食器を親子で共有しない〕は科学的根拠なし 専門医が語る真相とは – コクリコ|講談社 (kodansha.co.jp)

でも私は信じているんです、この3歳児神話的な話を。

というのも、自閉症の長男と定型発達の次男、全く同じようにケアをしてきたにも関わらず、次男の方は小学校低学年の頃、正月休みで歯医者がどこもやっていないという最悪のタイミングで

歯が痛い!!!と大騒ぎ。結局虫歯でした。初めての虫歯。

2人とも乳幼児期には自治体主催の歯の検診&フッ素塗布は何度も連れていっていた。

仕上げ磨きは長男は小学校を卒業するまで、次男は幼稚園卒園までやってあげていた。

2人とも概ね同じように育てたつもりが、自閉息子が虫歯知らず、健常息子は虫歯になった。

この違いは仕上げ磨きだけが原因ではないんと思うんですよね。

そもそも息子は指しゃぶりをしていたせいで歯並びがガッタガタで、仕上げ磨きをしても磨き残しが多く、また仕上げ磨き自体を嫌がるため、きちんと磨いてあげることもできなかった。

いつ虫歯ができてもおかしくないよ!とビクビク過ごしていましたよね😂

それでも長男の歯が虫歯になることはなかったんですよね。その後もずっと。

ここ数年は仕上げ磨きもほとんどやっていません。見ていると歯磨きは超適当な感じです😂

そう考えると「一生の虫歯リスクは3歳までに決まる」という話もあながち間違いではないのでは?と思うんですよね。

自閉症の長男の幼児期は極度の偏食と感覚過敏により、父母や祖父母からご飯を分け与えられたり、スキンシップをはかることなど一切なかったんです。

ミュータンス菌もさすがの息子の口の中には、移る隙など1ミリもなかったことでしょう。

一方、私は当時ミュータンス菌の知識も少しはあったので、私と夫は気をつけていたつもりだったのですが、愛されキャラの次男。

多分祖父母にかなりいろいろやられちゃっていたと思うのです😂

ミュータンス菌のキャリアである次男は、仕上げ磨きもしなくなった頃に、虫歯が発症。

ありえるシナリオです。

実際、「科学的根拠がない」とされながらも、今でも「3歳 虫歯 感染」でググってみると、たくさんの歯科のWEBサイトで2~3歳までに虫歯菌に感染させないことの重要性を説いていますよね。

こちらのサイト☟あたりはかなり詳しく書いてくださっていますよね。

むし歯のなりやすさが3歳ぐらいまでに決まってしまうという怖さ – 筑後市和泉羽犬塚駅より徒歩10分の歯医者の「まちの歯科医院」です。 (machinodc.com)

結局、次男については虫歯をきっかけに半年に1回(現在は1年に1回)、予防歯科に通わせていて、以降は一度も虫歯ができたことはありません。

私自身も予防歯科は欠かさず行っており、もう10年以上も虫歯ができた記憶もありません。

そう考えるとやはり、長男についても予防歯科に行かせた方がいいのか…ということで、重い腰をあげて歯医者に行かせることにしたんです。

約10年ぶりに😂

 

いざ、普通の歯医者へ!息子は大人しく診察を受けられたのか?

成人、つまり18歳になってから、ほぼまともに歯医者に行くのは初めてという息子氏。

一番最初に心配したのは「大人しく口を開いて検査を受けることができるか?」ということでした。

しかしそこはなんとなく大丈夫では?という思いはありました。

というのは息子は12歳の頃から理髪店に通っていて、誰に押さえつけられることなく、大人しく座ってヘアカット&シャンプー、髭剃りなどをしてもらっています。

また、予防接種や採血では、現在の息子は特に嫌がることなく、自分でさっと洋服をまくって腕を差し出し、特に顔をしかめたり痛がったりすることもなく淡々と注射を受けることができています。

 

ついに卒業⁉ 重度知的障害児の予防接種事情

ただ、治療となるとまた別の話かな?とは思うものの、とりあえず検査だけなら大丈夫かなと。

次に心配したのは相変わらずガタガタの歯並び、そして長い間適当に歯磨きをしていたがために歯があまり綺麗ではない、そしてついに虫歯ができているかもしれない…という点でした。

つまり歯医者の先生が「なんじゃこりゃー」と驚く口腔環境なのでは?という点😂

まあこれは心配しても仕方がないので。

本人にとってはほぼ初めての経験である歯医者を、成人年齢になってからのデビューというのは本当になんというか不安でいっぱいでしたが…。

意外と大丈夫でした😆

というか、レントゲンも一人で大人しく撮影できていました😂

(歯のレントゲン撮影って結構難易度高いんですよね💦)

そして虫歯はなく。歯周炎にもなっていなく。

磨き残しがあるから丁寧に磨いてねーってくらいな感じでその日は終わりました☆

ちなみにスペシャルニーズ歯科ではなく、普通のよくある大人向けの歯医者さんです。

ただ、次回はクリーニング(歯石除去)をお願いしたいと思っていますが、これはちょっと不安ですね😅

あれ、麻酔無しだとチクッとするというか、結構痛いですよね?

希望すれば麻酔してもらえるんですかね?

とりあえず今は学校を卒業して環境も変わったばかりなので、クリーニングは落ち着いてからと思っています。

こんなにスムーズにできるのであれば、もっと前から通っておけばよかったのか😂

いや、様々な経験を経て、落ち着いて理容店や病院(予防接種・採血等)に通うことができるようになった「今でしょ!」ってことなのか。

小さい頃から通い続けていないと、いきなり歯医者なんて無理なのでは?と密かに恐れていたので、とにかくずっと大きな課題だと思って恐れていた歯科の通院が叶えられて嬉しいです😆

ということで、今回は成人するまで歯医者に子供を通わせなかったズボラな母親(私🤣)の話でした💦

あまり役に立つ話でもなくてすみません😂

 

親知らずに要注意!18歳から始める「予防歯科のススメ」

いったん記事を書き終えてから、コメント等を読んでいて大事な事を書き忘れたことに気づいたので追記となります💦

18歳になる現在まで予防歯科に行かなくても虫歯にならなかった息子ですが、だったら今後も予防歯科に行かなくても大丈夫じゃね?と思う方もいるかもしれません。

がっ!

今回、レントゲン撮影をしてわかったことがあります。

息子は親知らずが上に2本、下に2本残っている状態なのですが、下の歯の片側が横向き(厳密には斜め向き)に埋まった状態になっており、もしこれが生えてこようとした場合は既に生えている他の永久歯を押し出そうとするため、嚙み合わせ等に影響が出てきてしまうんです。

親知らずについては参考までにこちら☟

親知らずは、前歯から数えて8番目にあたる歯で、奥歯のもっとも後ろに位置する永久歯です。正式名称は「第三大臼歯」といい、「智歯(ちし)」とも呼ばれています。

一般的に、親知らずは上顎の左右に2本と下顎の左右2本の合計4本あります。しかし、もともと親知らずが存在しない方や4本揃っていない方もいるため、必ずしも生えてくるものではありません。

~中略~

通常の場合は、永久歯は15歳前後で生え揃います。しかし親知らずが生えてくる年齢は、10代後半から20代前半頃に多く、周囲の歯と比べて極端に遅いのが特徴です。

ただし中には、30代や40代、50代で生えてくる方もいるため、生えてくる年齢には個人差があります。

親知らずが生えてくる年齢はさまざまですが、3〜4歳頃から顎の骨の中で作られはじめ、大体8〜10歳頃にはレントゲンに写るようになります。

~中略~

親知らずは、生えるスペースが足りない場合も多いことから、他の歯と同じように真っすぐに生えてこないケースも多く、生え方に問題がある場合は抜歯となる可能性が高くなります。

~中略~

親知らずは生まれつき存在しない方もいますが、そもそも生えてくるのが他の歯がすでに生え終わった後であるため、生えるスペースが足りず他の歯に悪影響を及ぼす可能性があります。

とくに30代を過ぎるとさまざまなリスクが格段に上がってしまうため、できれば20代のうちに抜歯しておくのがおすすめです。

出典:親知らずが生えてくる平均的な年齢や30代までに抜いた方がよい理由|初台駅から徒歩1分の歯医者「初台内藤歯科」 (e-shikaiin.com)

実際、私も成人後に横向きに生えてきた親知らずに苦労させられました😂

息子はこの横向きの親知らずがいつ生えてくるかもわからず、できたら20歳代のうちに抜歯した方がいいかも…ということで、しばらく経過観察をすることになりました。

親知らずのケアについてはむしろ18歳になった頃から必要となるので、これまで予防歯科に行かずに済んだお子さんも、できれば18歳になったこの機会に、予防歯科に訪れることをおすすめします✋

 

 

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予防歯科に一切通わせなかった重度知的障害児を成人後に歯医者に連れていったらどうなった?” に対して12件のコメントがあります。

  1. 匿名 より:

    今回の内容と全く関係ないのですが、最近はドラマ見てますか?
    わたしは冬ドラマは、不適切にもほどがある、は見れました。
    いまはNHK朝ドラ 虎と翼。

    1. 稲倉サナ より:

      観てますよ!
      忙しいのとドラマのブログは反響が少ないのもあって前回はお休みしていましたが(;’∀’)
      冬ドラマは「不適切にもほどがある」が一番楽しみにしていましたよ(^^)
      私の世代には本当にツボでした!
      春ドラマは「虎と翼」、主人公がズバズバ言うタイプでスカッとジャパンのようでスッキリします(‘ω’)ノ
      あと同じくNHKドラマですが、東野圭吾さん原作の「天使の耳」がイチオシです。
      それとTBSテレビ 火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」も好きですね。
      他は重いテーマのドラマが多くて、今回は観るドラマはかなり厳選しそうです。

      1. 匿名 より:

        ドラマのまとめは、あまりに網羅されていて大変なものだと思います。あれは有料の仕事の域ですよ。
        負担にならない程度でたまにドラマなどのエンターテイメント系の記事も楽しみにしています。

        1. 稲倉サナ より:

          ありがとうございます(^^)
          楽しみにしてくださっている方もいるのであれば、私もドラマの話は大好きなので、時間に余裕のある時は記事にしてみようと思います!

  2. えびコロッケ より:

    サナさんこんにちは。歯医者お疲れ様でした。
    私の母が虫歯ゼロなのに歯周病で歯を失くし。このままだとあなたもだよと歯医者で脅かされたので、予防歯科してます。息子もその流れで、4ヶ月ごとの定期検診で歯医者=怖くない、になりました。

    息子は乳歯が中学生でまだあったので、抜歯もしました。一度に4本! 麻酔医の先生と面談3回してからの、全身麻酔でした。本人よりも親がビビりまくりでした。
    息子はレントゲンで親知らずの根が全くないので、このまま生えないと診断されました。なんて楽なんだと、羨ましくなりました。

    虫歯よりも怖いのは歯周病です。気がついた時はごっそりやられますから、歯医者慣れしておいて損はないです。

    歯石除去は痛みに弱いと相談すれば、綿棒などで表面麻酔してから注射をする場合もあるので確認しておくのも良いかもしれません。支援学校の友人のお子さんは鼻から吸引する笑気麻酔を使ったと聞きました。ではでは!

    1. 稲倉サナ より:

      虫歯ゼロでも歯を失くすほどの歯周病になることもあるんですね((((;゚Д゚))))
      やっぱり定期健診って大事ですよね(;’∀’)
      私も自分が予防歯科のおかげで歯の健康を保てているので実感しています。
      歯石除去の情報ありがとうございます!
      医師に相談してみます(^^)

  3. 匿名 より:

    こんにちは
    うちの子は、年1回は歯石クリーニングもしていたのですが、最近の検診で初のむし歯が出来てしまいました。太郎くんと同じ年です!本人もショックだったようですが、私もショックでした~ 出来るんですよ、出来るときは。この1年は受験もあり、歯磨き手薄だつたのと、飴を舐めたりしていたからかなあ。
    子ども二人と私は、毎回同じ歯科に同じ時期に行くのですが、私がいちばん磨き方の注意を受けます。大雑把な息子がほぼ問題無しなのが、なんか納得いかない…

    1. 稲倉サナ より:

      すごくきちんとされていて尊敬します(;’∀’)
      虫歯は歯の質でできやすさもあるみたいですよね。
      ストレスもよくないのかも。受験があったんですよね。
      私たちの世代だと歯石クリーニングは本当は半年に1回きてくださいねと言われますね(;’∀’)
      歳をとると歯の根元が細く痩せてしまって歯間に物が詰まりやすくなり、歯周病になりやすいんだそうです。
      だから子供より磨き方の注意を受けやすいのかも。
      私も注意をされるのが嫌で歯医者に行くのが億劫でした!
      今はその辺は緩く注意せずに淡々と歯石をとってくれる歯科に通っています(笑)

      1. 匿名 より:

        母から歯と歯周病の治療でキッチンリフォームくらいの金額がかかったよと聞いてから、これは予防と早期治療しかないと思ってます。恐ろしくて金額は聞けないです。
        引っ越ししたので新たな歯科医を探さないといけないので億劫だけど…

        1. 稲倉サナ より:

          キッチンリフォームくらいの金額!それは恐ろしいです((((;゚Д゚))))
          これからはうちの息子もしっかり予防歯科に通わせたいと思います。

  4. 匿名 より:

    こんにちは
    太郎くん卒業おめでとうございます

    サナさん頑張りましたね!
    なんかもっと書きたいことがあったんだけど、胸が一杯だ!

    歯医者は私一番苦手

    こーでした

    1. 稲倉サナ より:

      ありがとうございます。・゚・(ノД`)・゚・。
      私も頑張ったけど息子も頑張った!
      これからも大変ですが、一つずつゆっくりいろいろ解決しながら歩んでいきます(^^)
      今後ともどうぞよろしくお願いします!

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