知能指数のストップ高。知能検査の高値予想に憂鬱になる理由とは?

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NISA、ジュニアNISA、iDeCoの運用をするようになってから、1日に何回も米国と日本の株価をチェックするのが日課となっています😅

始めてから3か月経ちましたが、「NISA稼げるわ😂」と半ば興奮気味のレポートを書きたくてしょうがないんですが、ここのところ発達障害関連の記事がご無沙汰なので、先日行った自閉症の長男・太郎の知能検査について記事にしようと思います。

ちなみにストップ高というのは金融・証券の専門用語です。

ストップ高とは、前日の終値に対して値幅制限いっぱいまで株価が上がることをいいます。逆に、ストップ安とは、前日の終値に対して値幅制限いっぱいまで株価が下がることをいいます。
ストップ高・ストップ安は、急激な株価の変動により投資家に不測の大きな損害や混乱を与えないために設けられています。

出典:ストップ高・ストップ安│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券 (smbcnikko.co.jp)

 

高校生になっても成長し続ける知的障害児

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タイトルに書いてある「知能指数のストップ高」って何よ?と思う方が多いかもしれません😅

実は先日、自閉症の長男・太郎が知能検査を受け、今はその結果待ちの状態でIQはわかっていないのですが、どうやら昨年よりも飛躍的に伸びている分野があるというフィードバックを受けています。

太郎は言語発達遅滞があり、言葉が上手く話せない&相手が何を言っているのかよくわからなということから、知能検査の際に「問題の問われている意味が理解できない」「意味はわかっていも何と答えればいいかわからない」のいずれかの理由で回答不能となる問題がいくつもあるとのこと。

そのため、実際のIQよりも低く出てしまうわけですが、結局のところ実生活において「言葉が話せない・理解できない」ということはかなりのハンディキャップであり、自分の気持ちを言葉で説明できないもどかしさから他害につながっていることもあって、IQが低く出てくれる現象はありがたい事だと感じています。

ちなみに太郎の知的障害については過去にこうした記事も書いています☟

クローズアップ!知的障害

太郎、知能指数30なんだってよ

発達障害や知的障害があるというと、障害の度合いを判断する際に、なんだかんだでIQを目安にされてしまうことが多いと感じています。

そもそも障害者手帳(療育手帳・愛の手帳)の度数もほぼほぼIQの数値で区分されているくらいですからね😅

だからこそ、うちの太郎がIQ30=重度知的障害との診断が出たときは、正直なところかなりホッとしたものです。

太郎は言語発達遅滞があるがゆえに他者とコミュニケーションを取る事が難しく、他害・多動などの問題行動が多発していて、幼い頃からそれはもう育てづらい子で、どこに行っても迷惑ばかりかけ、常に他の子よりも特別な配慮をしていただいて生きてきました。

それなのに幼児期、最初に知的障害の診断がくだされたときの数値は軽度発達障害

療育手帳の度数は4度(一番軽い)でした😂

実際は毎日死んでしまいたいと感じるほど手に余る子だったのに、です。

それが年を追うごとに体感値と実際のIQが近づいてきて、太郎が中学生になった頃、ようやく体感値=実際のIQとなったわけです。

ところがここにきて、IQが高くなるかもしれないという、寝耳に水の発言を聞いて( ゚д゚)

太郎はまもなく17歳。成人まであとわずかです。

まさかこの年になり、まだIQが上がるような成長をするとは夢にも思いませんでした😂

 

適切な支援を求めて引っ越しも

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もちろん、太郎の成長は喜ばしいことです😂

親亡き後に太郎が困らないようにと、幼い頃からできる限りの躾や教育、療育的アプローチをほどこしてきたのですから。

IQ30の自閉症息子の身辺自立<まとめ>

継続は力なり。知的障害児の家庭学習

ちなみに今回IQが上がる要因となったのは、昨年よりも認知力がUPしたことなんだそうです。

つまり「質問の意味が理解できるようになり、その答えを言葉で発することができるようになった」ということなんです。

おそらく太郎自身のもともとのIQは30よりは高い数値だったんだろうと思うんです。

ところが言語発達遅滞の影響で、込み入った内容の話が理解できない、自分の考えを言葉にして発することができないために、知能検査での結果が実際のIQよりも低くでていたのでしょう。

ところが言語面の機能がUPしたことにより、知能検査での回答率が上がり、結果IQも上がることにつながったのかと。

検査をしてくださった方が、おそらくこの1年、支援してくださる方の働きかけが良かったのでしょうと言ってらっしゃいました。

確かにこの1年、言語面の成長が著しいとは感じていたんですよね。

高校1年次の担任の先生がとても支援の上手な方で、太郎の扱いが本当にうまいというか、毎日の学校生活で言語訓練をやっていただいているような感じがしていました。

言語面の成長はひとえに先生のおかげだと思っています。

この年齢になっても、適切なアプローチをすれば飛躍的に成長するんだなと驚きを禁じ得ません。

太郎が幼い頃からずっと感じてきたことではありますが、発達障害や知的障害の子は、適切な支援をしてもらった子とそうでない子とで、大きな差が生まれるのだと。

太郎に合う支援を…と常に考え、療育先もより良い場所を探し求め、「中度知的障害の子は特別支援学校には入れない」と言われれば、中度でも特別支援学校に入れる地域に引っ越しもしました。

幸いにも、どこに行っても支援者に恵まれ、野生児のようだったあの太郎が、見違えるように成長を遂げたのですから、苦労した甲斐があったなあ、と感じています。

 

成人を目前にした知能UPは手放しでは喜べず

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まさかの知能UP。

本来なら嬉しいはずのことも、まもなく成人年齢を迎えようとしているこの年齢になると、手放しでは喜べないものがあります😂

転ばぬ先の杖!障害年金を確実にもらうために今からやるべきこと

そう、あと3年やそこらで、太郎は障害年金を受給するための等級判定を受けることになるんですよね。

太郎のような重度知的障害の子は障害年金がもらえないということはさすがにないとは思うんですが😅

上記記事の中にも書いていますが、障害年金には等級(1級・2級)があり、等級によってもらえる年金額に差があります。

また、障害年金は一度もらえることになったら一生もらえる、というものではなく、数年に一度(障害の程度により1~5年)の更新手続きが必要となり、この更新手続きの際の審査で等級の変更年金の支給停止になることもあるそうです。

そもそも太郎ほどの重度知的障害者は、更新手続きを自分で行うことも不可能です😂

だからこそ、一番最初の判定時に、更新が必要な「有期認定」ではなく、更新不要の「永久認定」をもらっておきたい。

そのためには、IQはできるだけ低い方がいいし、障害の状態も重い方がいい。

つまりここから先、障害年金の認定をもらうまでの間は、IQが上がったり、著しく成長して自分でできることが山のように増えたり…といったことが、障害年金の観点としてはマイナス材料になってしまうんですよね。

まあ、障害年金申請の際に提出する資料に、できるようになった事を馬鹿正直に書く必要はありませんが😅

それでも嘘は書けませんからね…。

そしてIQの数値なんぞは、改ざんしようもない要素ですし😅

現時点では他害・多動などの行動障害を抱え、特別な配慮が必要だと言われているうちの太郎は、卒業後はおそらく生活介護事業所に入所することになると思っています。

人一倍手のかかる子なので、永久認定もらえるよね、いやもらえないと困る!と思っているんですが、主治医にたずねると「それは微妙」らしいです🤪

障害年金の判定は「絶対」というのはなくて、どうしてこんな重い子がこんなに軽い判定なの?…みたいなこともあるらしいです。

それもこれも判定が書面だけで行われるため、その書面にどれほどの情報を詰め込めるか、またそれを見る人(自治体)の感覚・尺度によって違ってくるらしく。

そうなると、唯一確実というか普遍的な材料ともいえるのがIQなんですよね(゚з゚)

 

というわけで、ここで知能指数のストップ高

障害年金の判定を目前とした今、検査ではIQに上限を設けてほしいと思いました😂

↑ジョークです🤣

まあそこまで心配しなくとも、「IQが上がるかも」といってもわずかだと思いますが😅

後の祭りとなりましたが、年金のことを考えると「最近成長したなぁ」と感じていた場合は、あえて知能検査や発達検査は受けない方がいいのかな、と思いましたね。

親亡き後問題がジワジワと近づいてきた感じがして鬱です😂

 

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知能指数のストップ高。知能検査の高値予想に憂鬱になる理由とは?” に対して8件のコメントがあります。

  1. ゆみこ より:

    IQのみでの判定、ずっと疑問でした。
    我が子は物事の理解が遅く、何事にも拘りやマイルールが強くて、日常生活にガッツリ支障が出てます。
    他者の気持ちは全く配慮できず常に自分が一番でないと癇癪を起こし、食事は他者が先に食べ終わってはいけない、出かける際に私が息子よりも先にマスクをつけただけで癇癪スイッチオン。その他もすべて自分最優先。手に負えない程。他害も強いから目が離せません。
    しかしながら、IQは93を叩き出してしまうので、療育手帳対象外です。
    小学校入学時に支援級を希望した時ですら、教育相談の場で「お母さん、普通級に行く気はないですか?」と難色を示されてしまい、必死にこちらから服薬記録や医師の意見書、療育担当者の援護も借りて支援級をゲットしました。学校の校長とも入学前にバトルがあったほど。(あなたが希望すればお子さんが支援級に入れるわけではないんです!数値が全てですから、あなたの勝手は通りませんよ!とキレ気味に言われました。)
    数値化はわかりやすいようで無機質すぎるように思います。数値が良いのは喜ばしいことの筈なのに、軽く絶望感さえ覚えた事に少し罪悪感もありつつ、焦りが増しました。
    自分にもしものことがあれば、確実に社会から取り残されてしまう我が子が心配で仕方ないです。
    ひとまず保険的に精神福祉手帳をとりましたが、それも等級は一番軽いもの。
    今後が恐ろしいです。もう少し年齢が上がったら、療育手帳再チャレンジ予定です。

    1. 稲倉サナ より:

      それは辛いですね…。
      どうしても学力的に限りなくIQが100に近い子は障害があると認めてもらいづらいですよね。
      お子さんの様子からすると、精神の手帳だけではカバーできない大変さがあるとお察しします。
      療育手帳を取得する際の基準はペーパーテストのみで判断されているわけではないと言いますが、なんだかんだ知的障害の有無はほぼIQで診断されてしまうのだと思います。
      辛いですよね。数値が良くて喜べないという感覚はなかなかわかってもらえないですから。
      余談ですが、療育手帳を取得する際、いつも私が付き添って困りごとを訴えていたんですが、ハイハイと聞き流されて軽い判定が出ていたんですよね。
      ところが中学に上がる際に、あまりにも太郎の状態が酷く、私が軽く鬱っぽい状態になって。
      療育手帳更新の際に、かわりに夫に太郎を連れていってもらったんです。
      台本を用意して。(太郎が同年齢の子に比べてどれだけ行動障害が深刻なのかということを箇条書きにして夫に持たせました)
      そして太郎の行動障害の影響で妻が病んでしまっている、と大変さを訴えてもらいました。
      そのとき初めてですよ、重度判定が出たのは。
      夫が行ったことと関係があるのかどうかはわかりませんが、母親自身がいくら「つらいんです」と訴えたところで、その場で普通に歩いたり喋ったりしている様子を見てしまうと「なんだかんだ元気じゃん」と思われていたのかもしれません。

      1. ゆみこ より:

        そういうケースもあるのですね。
        確かに、諸々の困りごとを訴えましたが、かる~く流されました。
        大変参考になるご返信ありがとうございます!
        子供が成人するまでにあらゆる手を尽くしたいと思います。
        このままでは死ぬに死ねません。

        1. 稲倉サナ より:

          子育てにおいては男性が出ていくと効果的な事が多いと感じますね。
          母親がキーッとなったりヨヨヨとよろめいたりしても「ハイハイ」って感じですよね。見飽きているんでしょう。
          お子さんの療育手帳が取れるように、応援しています!諦めないでがんばってください(^^)/

  2. こー より:

    こんにちは
    何とも複雑!
    何でも、出来るようになる喜びもつかの間。
    障害年金、永久認定なんかもうドキドキだね、いい加減安心させてよ。

    1. 稲倉サナ より:

      障害年金に関しては本当に衝撃です。
      太郎くらいの子なら一度認定されたらずっと受給できる(つまり永久認定)ものだと思っていたので。
      年金の判定が福祉関連の人ではなく、年金機構の人が審査するから理解が乏しいのだと思います。

  3. stairs より:

    おはようございます。この記事、すごく励みになりました。私も実際にうちの子、もうちょいIQ高い気がします。言語の問題の他に初対面の人には緊張することもあるのですが。
    ここ半年、「感想や要約を書く」ことをさせていることと、いま漢検の勉強を始めたことで、やはり言語面が伸びたように感じています。
    来年、また検査を受けさせる予定ですが、伸びているかな。

    1. 稲倉サナ より:

      そうなんです、驚きますよね。この年齢でまだ伸びるのかと。
      言語面は10歳で成長が止まる(鈍くなる)なんて言われていますが、大人が英会話の勉強をする感じと感覚が似ているのかなと思います。
      時間はかかるけど、コツコツやればそれなりに話せるようになりますものね。
      太郎は学校の先生が積極的に友達とコミュニケーションが取れるように、そうした場を意図的に用意してくれていたんですよね、この1年。
      今までは友達とお話しすることなんてできるわけないと私は思い込んでいたので、先生から学校での様子を伺ってとても驚きました。
      そういえば最近、太郎がテレビのニュースを観ていて気になったことを質問してくるようになって、視野も広がっているし、質問してくる内容も高度になってきて驚いたんです。
      アタリの先生だったんだな…と今更ながら感じています。

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