「性格悪い」としか思えない自閉っ子の特性
出典:ピクトアーツ
自閉症の長男・太郎が毎年必ず情緒不安定になる季節・春。
春休みに入ってからはますますジャイアン(俺様)風味が増してきて、次男との間に険悪ムードが漂っています😭
「あれは特性なんだ」「太郎が悪いわけじゃない」
わかっていても、ジャイアンのように自己チューな太郎を見ていると「性格悪っ」と思ってしまうダメ母です…。
4月2日は世界自閉症啓発デー
出典:pixabay
そういえば今日は世界自閉症啓発デーなんですよね😅
毎年4月2日は、国連の定める「世界自閉症啓発デー」です。今年で制定から15回目を迎えます。また、我が国では4月2日から8日までを「発達障害啓発週間」としています。
日本自閉症協会をはじめとする関係団体の皆様のご尽力により、インターネットを活用した啓発動画の配信など開催方法を工夫しながら、今年も、世界自閉症啓発デー関連イベントが開催できますことに改めて御礼を申し上げます。
今年も、東京タワーや私の地元である長野県諏訪市にある高島城など、全国各地のランドマークを「癒やし」や「希望」などを表す自閉症のシンボルカラーである青色でライトアップする「ライト・イット・アップ・ブルー」などが行われます。国民の皆様には、こうしたイベントを契機として、自閉症をはじめとする発達障害への理解を深めていただきたいと思います。
出典:世界自閉症啓発デー公式サイト – 国連事務総長と大臣からのメッセージ (worldautismawarenessday.jp)
東京タワーが水色にライトアップされるとテレビのニュースになったりもするので、自閉症と何の関係もなく暮らしている人であっても名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。
逆にガッツリどっぷり自閉症エブリデイな私なんぞは「自閉症啓発デーっでなにー?」てな具合で😂
あまり興味もなかったんですけどね、だって今年で15回目とは思えないほど啓発されてる感ないし😂😂😂
しかし、自閉症児の親として、せっかくなので自閉症児の実態について啓発してみよう!ということで、今日はブログを書いてみることにしました。
(啓発デーとはなんの関係もない内容ですが🤣)
ちなみに公式サイトには厚生労働省の大臣から下記のようなありがたいお言葉が記載されていましたよ。
発達障害は、親のしつけや教育の問題ではなく、脳機能の障害によるものです。その特性は一人ひとり様々であり、自分の得意なことを活かして活躍されている方も数多くおられます。
一方で、周囲の理解が十分でないことによって、その行動や態度が「自分勝手な人」、「変わった人」などと誤解され、生きづらさを感じながら生活している方もおられます。発達障害に対する正しい理解が社会に広まれば、周囲の方の接し方も変わり、そうした生きづらさも軽減されると考えています。
出典:世界自閉症啓発デー公式サイト – 国連事務総長と大臣からのメッセージ (worldautismawarenessday.jp)
さすがに自閉症は親のしつけのせいではないということは周知されてきているとは思いますが😅
しかし、この一文ですよ☟
その行動や態度が「自分勝手な人」、「変わった人」などと誤解され・・・
ん?
誤解?
誤解なんですかね?
自閉症の特性が原因ではありますが、結果として自分勝手な人になっている事は紛れもない事実だと思いますよ😂
実際、自分勝手なんですよ。
その原因が「自閉症」だから、障害なんだから仕方がないよね、と周りが思えるだけで、自分勝手な事をして周りの人を不快な気持ちにさせていることは紛れもない事実。
ただ、障害が原因だとわかっているから、その不快感も薄まっているだけ。
そして障害が原因であるとわかっている場合の「自分勝手」の場合は、本人が自分勝手だという自覚がないだろうから、その行為はよくない事だよと療育なり教育なりで、教え導いてあげることで、結果、自分勝手な言動が減り、本人が生きやすくなっていく…という流れなんだと思います。
ちなみに「自分勝手」の定義って?と思ったので調べてみました😂
①思い通りにならないと不機嫌になる
②自分のことを優先する
③他人の気持ちはあまり考えない
④親しい友人が少ない
⑤理想が高い
⑥自分のために動いてもらおうとする
⑦損得を考えて行動する
太郎の場合は①②③④⑥が当てはまりますね😅
思うに、「自分勝手な人」と思われている人の中にはカミングアウトしていない、もしくは自覚していないだけで、発達障害の人もいるんじゃないかな?と私は思っています。
特性だとわかっていても不快感しかない”自分ファースト”の息子
出典:ピクトアーツ
自閉症の特性が起因しているということがわかっている太郎の「自分勝手」なんですが。
①思い通りにならないと不機嫌になる
②自分のことを優先する
③他人の気持ちはあまり考えない
まー、まさにこれなんですよ(゚з゚)
特に②の自分ファースト
これがもう、
エグい😂
太郎が自分のことを優先するあまりに、他人(次男)の気持ちをまったく考えず、次男に対して酷い仕打ちをするものだから、太郎の気持ちも汲み取りつつ、別の提案をしたところ「思い通りにならない」と不機嫌になる(というか激怒😂)
ちょっと具体的には書けないんですが、この春休みも太郎の自分勝手な言動のせいで、次男をはじめ、周りの人数人が悲しい思いをする事件(事件というほど大げさな事ではありませんが😅)がありました。
それでも絶対にゆずらず、結局は自分の意志を押し通した太郎に、「嬉しいのは自分(太郎)だけ。周りのみんなは悲しい気持ちになったよ」と伝えました。
しかし太郎ときたら、”周りのみんなが悲しい思いをしようが、自分が嬉しければそれでいい”とばかりに、それはもう嬉しそうにヘラヘラ笑っていましたよ😂
正直、ゾッとしましたよね。
なんて性格が悪いんだと。
いや、自閉症の特性が原因だってことはわかってる。
性格が悪いとかワガママとかじゃない、特性なんだ。
そんな風に感じることこそ、太郎が可哀そうじゃないか、と。
わかっていても、わかっていても、湧き出てくる不快感は止められませんでした。
一番身近にいる親ですらこんな風に感じてしまうのですから、この先、太郎の自分勝手な言動を制することができなかったとしたら、太郎の人人生はイバラの道だなぁ…と悲しい気持ちになりました😢
「あの子は発達障害なんだろうな」と思っていても・・・
出典:pixabay
実際、学校などでも太郎の言動を不快に思われることは今までたくさんありました。
「自閉症だから仕方がないね」とは思っても、何をされてもムッとしない人は少ないんじゃないでしょうか。
自閉症や発達障害が周知されている太郎のような子でもこんな有様ですから、発達障害であることをカミングアウトしていない人や自覚していない人は、対人関係でトラブルを起こすことは自然の摂理なのかとも思います。
次男の小学校時代のクラスメイトに、あれは発達障害だなと思われるトラブルメーカーの子がいました。
おそらく親御さんはお子さんが発達障害であることはわかっているものの(就学時に発達相談に行っていたので)障害を受け入れることができず、結果、その子は「ワガママ、自分勝手、意地悪、いじめっ子」などと散々なレッテルを貼られ、徐々に人が遠ざかり、孤立していきました。
もしあの子が実は発達障害だったとして、それを公表していたらどうなっていたんだろう。
周りは「仕方ないね」と受け入れていたんだろうか。
仕方ないねとは思うものの、きっと不快感を感じながら嫌々接する子が多いのでしょうね。
障害があるから何をやってもいい、何を言ってもいいわけではないですから。
障害があっても許せないことは許せない、それが当たり前の感情だと思います。
だからこそ、その原因となる「自分勝手・自分本位」な言動を正してあげる必要があるんでしょうね。
今や10人に1人は発達障害とも言われ、発達障害については周囲の理解も深まってきていると感じますが、真の意味で気持ちよく受け入れてもらえることは難しいのだなあ、と感じます。
だから何をどうすればいいのかは、私にもわかりませんが😅
世界自閉症啓発デーの日に、そんなことを呟いてみたくなりました。
☆お知らせ☆
「にほんブログ村」のランキングにも参加しています!
ブログ更新の励みになりますので、よろしければ下記バナーをポチッといただけると嬉しいです🎵
こんばんは
サナさん余り気にしないで、健常者でも我儘、自分勝手な人沢山いるもの。
ただ、次郎くんが辛いか?兄のことを理解していても腹が立つものね。
ありがとうございます(^^)
太郎は見た目は高校生でも中身は幼児ですから、自分勝手と思える言動も仕方がないことだとわかってはいるんですけどね。
わかってはいるけど、時々無性に悲しくなってしまうんです。
太郎が私から離れていくまではまだまだ時間もあるし、他人から好かれるような人になることを一番の目標にして育てていきたいなぁと思っています。
我が家には中度の自閉スペクトラムの長男と、健常児の次男がいます。
どちらも中学生です。
2人を見ていて、長男は本当に他人思いで優しいし、思いやりがあるなと親バカながら思う一方で、次男はめちゃくちゃわがままだなぁ、自分本位な性格してるなぁ、と思います(2人とも可愛いは可愛いんですが)
私の実感としては、「発達障害で性格が良い」はあり得ると思います。
ただ、短期記憶が弱く何度言っても同じことを繰り返す、言語能力が低くて喋り方がぎこちない、などの問題はありますが。
そのあたりにイライラしてしまい、幼児期はものすごく叱ってしまいました。
長男が言うには、「僕は小さい頃に性格を変えたんだ、もう怒られたくないし、みんなに好きになってもらいたくて、良い子になろうと思って」とのことです。
親の実感としても、そのあたりで急に長男が優しい子になった記憶があります。
ただ、もちろん特性は変わっていませんが。
なにが言いたいのかと言うと、発達障害であっても本人次第で人に好かれるようにはなれるんじゃないかということです。
知的な問題が絡むとそのあたりの認知機能が低いと思うので、太郎くんには色々な問題が複合して今の状況になっているんじゃないかな、と…。
知的の有る無し。本人が周りとうまくやりたいと思う性格かどうか。
この2つが、発達障害者が他人から好かれるようになるかどうかに重要なんじゃないかと思います。
素敵な息子さんですね(^^)
そうですね、発達障害でも性格の良いお子さんはたくさんいらっしゃいますね。
うちの太郎を見ていると時々、特性なのか、それともこれ(自分勝手なこと)がもともとの性格なのか?と考えてしまいます。
怒らせないようにと甘やかした結果がこれなのか?とも。
確かに太郎のように知的障害が重い子に他人の気持ちを理解させることは難しいです。
とはいえ親亡き後のことを考えると、今のままではよくないと思うんですよね。
太郎が自分勝手な振る舞いをするたびに悲しい気持ちになります。
はじめまして。
とても興味深い記事で、参考になりました。
いくら事情があるとはいえ、痛い目に遭わされて嬉しい人などいないですから、たぶん発達障害があってもなくても、わがままな行為は嫌われてしまいますよね。
とはいえ、太郎くんは太郎くんという別個の人間であって、太郎くんの行動は太郎くん自身の責任なのですから、あまりお母さんが気に病まないでいただきたいです。
こう言ってはなんですが、わがままを押し倒したせいで嫌われて孤立してしまうのも、太郎くんにとっては大切な人生の経験だし、それで気づいて行動を改めるのかどうかは、最終的には太郎くんの決定と意思だと思うんです。
車椅子で駅に押し掛けて大炎上した伊是名さんのように、問題があれば世間からも非難は受けるでしょうし。それでも伊是名さんは変わらず被害者意識のようですが。
しかしこれらは、伊是名さんがしでかした行為の結果であって、他の誰が悪いのでもない、駅にも都合がある以上、障害者差別でもないですよね。
「この子の人生はイバラの道かも」
と心配なお気持ちはとても良くわかります。
しかし上手く言えませんが、親だからといって、子供のことが全て親の責任なんて事はないですから、
「それはわがままだよ」
と忠告をしたら、あとは、
「忠告を無視して自分勝手したのはあなた、痛い目にあうのはあなたの責任。嫌われるのは仕方ない、相手にも選ぶ権利があります」
くらいのドライなイバラの道でも、それはそれでアリなのではないかと思います。
そうですね。親としてできることは限られているのかもしれません。
とはいえ、私がもう少し厳しく接していればここまで自分勝手にならなかったのかな、と考えてしまいますね…。
太郎が家にいるあいだは、イバラの道を歩まないで済むようにと、あれこれ考えることはやめられそうもありません(;’∀’)
でもすべてが親の責任ではないと言ってくださってありがとうございます(^^)
少し気持ちが楽になりました。
厳しく育てても、わがままになる人はなりますから、あまりご自分を責めないでください。
障害があってもなくても、例えば、わがままを繰り返して奥さんに離婚されてしまい、それで心底後悔した結果、カウンセリングなどでやっと自分の内面の問題に気づけた、なんていう人もいるじゃないですか。
それならば、嫌われて孤立した事は、その人にとっては実は大事な機会だったという事じゃありませんか。
イバラの道でも、それが必ずしも不幸というわけじゃないし、ましてお母さんの責任なんて事はないのですから。
ありがとうございます( ;∀;)
確かに障害の有る無しにかかわらず、性格もいろいろ、人生いろいろだと思います。
この先太郎がどんなふうになっていくか、まだまだ未知数でもありますし、考えすぎないようにしたいと思います。