異食症なの?~IQ30重度知的障害の息子の場合~

最近また資格試験のための勉強を始めたため、なかなかブログを書く時間がとれないんですが(;’∀’)

新しい記事を書くとその記事がアクセス数トップになりますが、2~3日ブログを書かないと、常連的な記事がアクセス数トップ10に上がってくるんですね。

ちなみに常連=トイトレ、障害者の性、強度行動障害あたりです。

最近はちむどんどんのニーニーの記事も人気ですね。相変わらずちむどんどんの展開にイライラしている方が多いのでしょう😅

それに加えて最近何故かアクセス数上位に上がってきている記事がこちらなんです☟

なんでも口に入れる「口唇期」がずっと続いた自閉息子

知的障害が重い子に見られがちな、食べ物以外のものを口にする行為について書いた記事です。

興味をもって検索している方が多いということで、今回はあらためて「異食症」について書いてみたいと思います🖐️

 

何でも口に入れてしまう太郎は異食症だったのか?

出典:いらすとや

なんでも口に入れる「口唇期」がずっと続いた自閉息子 の中で書いていますが、うちの太郎はいわゆる赤ちゃん期を過ぎてしまっても、まるで赤ちゃんのように玩具や絵本を口に入れてしまうような子供でした。

特に絵本は噛みついてドロドロに溶かして、紙の欠片などが見つからなかったことから察するに、絵本は太郎が飲み込んでそのまま胃の中に入ってしまっていたのだと思います😂

こうなってくると口唇期というよりも異食症なのでは?とも思われますよね。

異食症とは何ぞや?ということで調べてみましたが、以前書いた記事の中に出てきた「ムーちゃんと手をつないで」の作者さんがわかりやすい説明を記載してくださっていました。

自閉症児とその家族のリアルが描かれた「ムーちゃんと手をつないで」

 

以下は「ムーちゃん通信#「異食症ってなあに?」の抜粋です。

異食症は、小石や葉っぱ、髪の毛や糞便など1か月以上にわたって食べ物以外の栄養のないものを食べてしまう状態のことです。女性や子どもに多く、特に知的障害を伴う自閉症スペクトラムの子どもに多いといわれています。2歳までの幼児では、手にしたものをなんでも口に入れてしまうことは、正常な発達であるため心配ありません。

出典:ムーちゃん通信#12「異食症ってなあに?」 | Souffle(スーフル)

 

異食症というのは口にしたものを飲み込んでしまう行為の事を言うのですよね。

となると、うちの太郎はどうかというと…。

幼児期によく口にしていたものというと

・絵本

・小石

・スーパーボール

・パズルマット

・消しゴム

なかでもお気に入りは絵本小石でした😂

絵本や消しゴム、パズルマットのようなものは口の中でかみ砕いているうちに欠片を飲み込んでしまうことがあったようです。

そのため一見「異食症か?」とも思われるんですが、うちの太郎の場合は食べて飲み込んでしまうことが目的なのではなく、あくまでも口の中で弄ぶことが目的であり、その動作の一環として飲み込んでしまうこともあった、という感じだったのでは?と。

なので、歯磨き粉やシャンプーやリンスのように手ごたえ(歯ごたえ?🤣)のない液体系には全く興味はなく😅

むしろ硬いものの方を好む傾向がありましたね。

硬いものは液体系のように簡単に飲み込んでしまう危険性がない事は幸いだったと思います。

しかし飲み込むことが稀であれば安心…と思いきや、ムーちゃん通信の中にも書いてありますが、電池のような有毒なものの場合は舐めて唾液の飲み込むだけでも危険なのでは、と思います。

また飲み込むつもりはなくても誤飲してしまう危険性もありますよね。

止めても無駄(というか、激怒される😭)と思って好きなようにやらせていた時期もありましたが、じゃあ、まったくのノー対策だったかというと、それもちょっと違います。

 

異食は何歳まで続いたの?治るもの?対策は?

出典:いらすとや

特に危険だし不衛生だし辞めさせたいと思っていたのは小石ですかね😂

多動で家の中でじっとしていられない太郎を連れて、当時の私は毎日のように太郎を散歩や公園に連れていっていたんですけどね。

太郎は道端や公園に落ちている自分好みの小石を見つけると、それを口の中に含んで飴のように舐め始めるわけですよ(゚з゚)

考えてみると小石は危険がいっぱいですよね。

尖っていて口の中を傷つけてしまうかもしれない。

有毒なものが付着しているかもしれない。

誤飲して窒息してしまうかもしれない。

そのくらいは当時の私でもわかっていましたよね。

だから、なるべく太郎の好きそうな形状・サイズの小石が落ちていそうな道を通らないようにしたり、小石が落ちてあるのが目立つような公園にはあえて行かないようにしたりしていました。

パズルマットは赤ちゃん期からずっとリビングの床一面に敷いていましたが、3~4歳頃にはすべて撤去しました。

物理的に撤去すれば口の中に入れることはできなくなるので。

絵本やおもちゃは溶けかけたもの、口で砕いて壊れかけたものはすべて処分しました。

視覚的に「かじってある絵本」を見てしまうと、かじる自分を連想して口に入れたい欲求が高まるからです。

そのためいつも綺麗な状態のものだけを置くようにしていました。

スーパーボールをかじるブームが来た時には、スーパーボールをすべて撤去しました。

 

うちの太郎は舐めたり噛んだりしている時に「舐めたらダメだよ」「噛んだらダメだよ」と言っても意味がわからない&激怒するので、直接的に注意することはできなかったんですよね。

 

・原因となるものを手の届くところに置かない

・家の中で暇な時間を作らないようにする

・リビングごと柵で囲むなど環境を整える

 

まあ、結局暇だから口に入れて弄ぶ感覚遊びをやってしまっていたと思うんですよ。

なので、できる限り外に連れていって、たくさん体を使って遊ばせていましたね。くたくたになるまで。

自宅は幼児期まではリビングをまるごと柵で囲んで自由に出入りできないようにしておき、リビングの中には口に入れては困るものはなるべく置かないようにしていました。

視覚的に刺激のあるものを目の前に置かない、ということは有効だと思います。

 

こうして太郎は小学校に上がる頃には異物を口の中に入れることはほとんど無くなっていました。

ただ、トミカの部品やチョロQのタイヤを口で外すというブームは小学校に入ってからも続いていましたね…。

それも壊れた本体・部品はすぐに撤去する、タイヤが外れやすいチョロQはそもそも買わない、など対策をすることで徐々に破壊行為もおさまり、小学校高学年になる頃にはほぼやらなくなっていました。

 

こういう子はダメと言っても無駄だから。

と思いますよね、知的障害が重いと、言葉で理解させることは難しいですから。

だからといって何の対策もしていないと、「こだわり」として行為がどんどん増長していって、そのうち依存してやめられなくなることも考えられます。

放っておいてもいつかはやらなくなるとは限らないと思います。

特に自閉傾向が強い子の場合。

年齢が進んでいくにつれて、こだわりを崩すのは難しくなりますよ。

 

問題行動をやめさせたい場合の基本は、「問題行動を起こす土壌を作らない」つまり、環境を整えてやらせないようにするという地道な努力しかない😂

言葉で言い聞かせても簡単に従ってくれないのが発達障害なんですから。

 

めんどくせーな、と思うかもしれませんが、それでも大半の問題行動はこうした地道な努力で改善します。

将来への投資だと思って、がんばりましょう(=゚ω゚)ノ

 

 

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異食症なの?~IQ30重度知的障害の息子の場合~” に対して2件のコメントがあります。

  1. こー より:

    こんにちは
    障害だからと言って諦めないで欲しいです。
    うんうん将来の投資良いですね(^_^)v
    回りは敵ばかりではないですよ。

    1. 稲倉サナ より:

      将来の自分への投資だと思うとなんでも頑張れます(^^)
      今思うとやって無駄だったことなどほとんど無かったような気がします。

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