入れてくれる教室なんてない!自閉症かつ重度障害児の習い事ジプシー
こちらのブログはアメブロ時代に書いた記事をリライトしています。
運動系の習い事を探していた幼児期
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自閉症の長男・太郎は重度知的障害(IQ30)・言語発達遅滞もあり、幼児期は他者とコミュニケーションをとることが苦手でした。
いや、苦手っていうか皆無😂
集団行動をとることが難しかったため、いわゆる「習い事」をしたことがありません。
自閉症の息子の方がきょうだい児よりも優れている点はたくさんある
先日UPしたこちらのブログに書いてあるように、太郎は運動神経が抜群で、加えて体力もあるため、幼児期は毎日私が車であちこちの公園に連れていって、広い原っぱを走らせて、アスレチックで体を動かしていましたよ😅
幼い頃はとにかく時間を持て余していたこともあり、何か習い事でもさせたいな~と常々思っていましたね。
それも多動で体力があり余っている息子のパワーを少しでも奪ってくれる運動系の習い事が希望でした(;’∀’)
でも、知的障害あり自閉症の息子。
幼少期は多動で常に走り回っているような子供でした。
とにかくじっと座っていられない。
運動系とはいっても、先生の話を聞くときはじっとしていなければならないし、何より言語コミュニケーション能力が乏しくて、先生の指示が頭の中に入っていかない。
なので定型発達の子が通うような普通の習い事なんて夢のまた夢でした😢
だって、
スキー場のスキースクールすら入れてもらえませんから😂
息子のスキー事情はこちらをチェック👇
私たち夫婦がスキーを滑れなかったら、息子がスキーをすることは一生なかったことでしょう。
ま、そんな感じだったので定型発達の子が通う習い事は早々にあきらめて障害児でもOKの習い事はないものか?と探してみました。
まあ…あるにはあるけど、ものすごく少ない😅
てか、ほとんど無いに等しかったです😅
結局、障害があっても指示に従えて集団行動ができる子であれば、定型発達の子が通っている普通の習い事をやっているんですよね。
障害があることを伝えたうえで通っている子もいれば、あえて言わずに(言う必要がないほど安定しているため)通っている子もいました。
しかし、うちの太郎の場合は障害をオープンにしないわけにもいかないし(隠すまでもなくフルオープン状態🤣)、「障害児のための」という冠がついた習い事以外は難しいと思ったんですよね。
最初は2~3歳の頃でしたかね。
リトミックに通わせてみたのですが、
超絶大変でした😂
どこかの自治体が主催しているものでしたが(それも自分の住んでいる地域にはなかったので車で越境して通っていました)1回通っただけで挫折_| ̄|○
というのも、狭いスタジオに所狭しと同年齢の子供たちがうようよと集い、曲が流れるといっせいに踊りだす。
もうそこでうちの息子はギャン泣きです。
レッスンが始まるまではスタジオの壁際をひたすら歩き回っていましたが😂
そのとき私は下の息子(次男)を抱っこしていたのですが、泣いて手が付けられなくなった長男を右手に抱き、左手には次男を抱き、つまり
私1人で息子2人を同時に抱っこして😂
もうカオスです🤣
長男は抱っこから逃れようと身をよじりながら号泣するわ。
長男につられて次男も泣きだすわ。
2人同時にギャン泣きする子供を抱き抱えたまま、ただひたすら踊る私💃
ええ、心の中では私も泣いていました😭
なんでこんなところに来ちゃったんだろう。
バカなの?
ってずーっと。
早く終わんないかな。帰りたいって。
まあそんなわけで1回出席しただけでそのリトミック教室はやめましたが。
その次は民間の保育園が主催している発達障害児だけを集めた「音楽療法」という名の、やっぱりリトミックみたいなやつに参加しました。
これが1回5000円もするシロモノでしたが、どんな大そうなことをやってくれるのかと思えば、前述した自治体の激安リトミックとなんら変わりませんでしたね(゚з゚)
内容的には感覚統合を意識した、ちょっとだけ専門的な要素も入ったものではありましたが、自由すぎるうちの猿息子は、部屋の中をずーっとずーっと走り回っていましたね。
ぜんまいじかけの人形のように、ぜんまいが切れるまでずっと。
おいおい、これが5000円かよ😂
でも仮にも音楽療法とうたっているわけだし、何回か通っているうちに少しは参加もできて効果もでてくるかも…と淡い期待を抱きましたが、その祈りもむなしく、こちらは5~6回通ったところでやめました。
お金、ドブに捨てた感(‘A`)
ボルダリング施設でいきなりの怒号!
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リトミック系の習い事2連チャンで撃沈したあと、習い事探しは封印。
体を動かすことが大好きな息子(長男・自閉症)のために、あちこちに連れていきました。
息子は運動神経がいいのか、アスレチックのような場所に連れていくと圧倒的な身体能力を見せつけてくれます。
そもそも運動神経がよさそうだな…ということに初めて気がついたのは、私の実家に帰省した際、息子が和室の欄間(らんま)にぶらさがっているのを見た時のことです。
それも単にぶら下がるのではなく、逆さ吊りになって、手足を欄間に引っ掛けてた状態で、欄間の右端から左端まで楽々移動していました。 その姿はまるで ナマケモノ😂
逆さ吊りのままヒョイヒョイ身軽に天上の端から端まで移動しているわが子を見てこれはイケる✊と、確信。すぐに連れていきました。 ボルダリングができる施設へ。
かねてからうちの息子、手裏と足裏に絶対吸盤ついてるよね?と思っていたんですよね…。
この特性、ボルダリングにぴったりだと思いませんか?
案の定、息子は初めてのボルダリングだったにも関わらず(当時小学校3年くらいだったかと)8メートル弱の反り返ったクライミングウォールをヒョイヒョイと頂上まで登っていきました。
天才か😂 ←親バカスイッチ作動
と、ここでかなりいい気分になった私たち夫婦は、ボルダリング教室なるものに通わせたい!と思い、調べてみました。
今でこそオリンピックの正式種目となり、子供も気軽に体験できるボルダリングジムもあちこちに増えてきていますが、当時は大人向け、もしくは子供でもきちんと指示が通る子でなければ参加できない所がほとんどです。
かつて息子達をとあるスポーツ用品量販店の一角にあったボルダリングスペースで遊ばせたことがありました。
そこで遊ばせるにはまず10分程度のビデオ(ルールやマナー、遊び方などの説明ビデオ)を見て、それから順番に体験させてもらえるのですが、まずここで自閉症の長男は鼻ホジしながらソッポ向いていました(‘A`)
そしてやっと長男の順番が回ってきた、と思ったらいきなりお店の人の怒号。
え?なに?怖い~ と思ったら
ちゃんと書いてある数字の順番どおりに進んで、と。
そうなんです。 ボルダリングって壁に貼り付けてある凸凹した突起物(ホールド)の、どれでも使っていいから、とにかくゴールすればいいのかと思っていたんですけど、違いました。
ボルダリングには登るコースが決められていて、スタートとゴールまでは決められたホールドしか使うことができません。
決められたホールドだけを使って登っていき、最後のホールドを両手でしっかり掴んだらゴール、という、ルールが定められたスポーツなんですね。
でもうちの長男、そんなのおかまいなしです。
というか、決められたコースを進むっていうのがもう理解できない(‘A`)
(理解できたとしてもやりたくないだろう😅)
それにしても スポーツ用品店の一角にあった子供向けの施設だったので、もう少しユルい感じかと勘違いしてました…。
その日はあまりにも怒られ続けたので途中でリタイアし、帰途につきました。
そんなわけで、自閉症児に理解のあるボルダリングジムはないものかと調べまくってみたものの、そもそも需要がないのか見当たりません。
1件だけヒットしましたが、発達障害児向けのボルダリング教室。
がっ、週1でお月謝が5万円!
ボルダリングじゃなくてボッタクリか😂
確かに健常の子に比べるとものすごく手がかかるしリスクも大きいとは思うけどあまりにも足もと見すぎじゃないですか(゚з゚)
障害児向けの習い事ってこんなんばっか!
てかさすがに
そんな大金払えねーからよ😂
その他、視覚障害者向けのボルダリングサークルが1件、遠すぎて通えない場所に障害児向けのボルダリングサークルを見つけましたが、結局息子が通えるような場所は見つからないまま…
そうこうしているうちに ご飯を食べるのが大好きすぎる息子、 毎日モリモリ食べ続けて体重激増。
気がついたら、体が重すぎて壁によじ登ることができなくなっていました(゚з゚)
残念😑
こんにちは~
発達障害児向けの ボルダリング教室が週1で5万円/月! でも、都会はそんな教室が以前からあるんですね~
リトミックの1回5,000円もなかなかの金額ですよね・・・ しかも激安リトミックと内容が大差なしとは(笑)
障害児向けに絞ると選択肢が減りますよね~ 今は増えてるのかなぁ~? 児童デイや放課後デイもめちゃくちゃ増えましたしね。運動神経がよくての運動系と 運動が苦手な子の運動系(←うちはこちら)ニーズはあると思うんですけどねぇ~
全然違うのですが、めちゃくちゃセンスのいい毒を吐くサナさんのファンです
たまには毒もお願いしたいけど・・・ ダメな世の中なのかなぁ・・・
その教室は運動系療育なのかな?とは思います。
民間の療育で高いところだと1か月5万円の施設はありますね。
藁をもすがる思いで面談に行ったこともありましたが、飛躍的に伸びるわけでもなさそうでしたよ(゚з゚)
激安リトミックは激安っていうか無料だったかも!爆
うちの時代は児童デイが今ほど充実してなかったし、放デイも運動系など出てきましたよねー。
運動系は送り迎え必須、時間は1時間だけ、みたいな感じで、放デイというよりは習い事だなという感じはします。
(うちの近所の場合ですが)
私はもともと性格もそんなよくないですし(汗)
毒吐くのがもともとの性格なんですけどね(汗)
サナさん、初めまして。
アメブロ時代から読み続け、文章がとても読みやすいので、更新をいつも楽しみにしています。
普段アニメはあまり観ないのですが、前日お勧めのあった「ブルーピリオド」観てみました。ストーリーが自分の娘と被る所が多々あったので、あまりに感情移入してしまい、2話目でもう号泣でした。
いい作品を教えて頂きありがとうございます!
サナ画伯の新作も期待しております。笑笑
初コメありがとうございます!!
アメブロ時代からずっと読んでいただいていたんですね、しかも文章が読みやすく更新を楽しみにしてくれてるって。・゚・(ノД`)・゚・。
今ちょうど仕事がうまくいってなくて、ブログももしかして独りよがりで、書いていて意味があるのかな、なんて鬱々としていたところなので、本当に嬉しいです。・゚・(ノД`)・゚・。
私も今日、録画していたブルーピリオド2話を観ました!原作に忠実で、アニメもすごく楽しみにしています♪
娘さんも美術関係に進学されているんですか?
うちは美術とは縁はないものの、人生というか生き方というか、感銘を受けつつ観ています。
私もこの漫画は高校時代の親友から教えてもらったんですが、いい作品を紹介してもらって良かったな、と。
ブルーピリオドを観ていると、久々に画伯になっちゃおうかな~と思いました’`,、(‘∀`) ‘`,、
長い間サイレント読者で失礼しました。
サナさんに比べると私の人生は平凡過ぎて、サナさんが大変そうな時、心の中ではサナさん頑張れ!いや十分頑張ってるよ!とたくさん応援していても、なんだか簡単に言葉に出来なかったです。
サナさんのブログはいつも中身が詰まっていたり、気楽に読めたり、飽きる事が無いです。
さらに長文でも誤字が無く、さすが文章のプロだなと、毎回無料でブログを読ませてもらっているのが申し訳ないくらい。
これからもお仕事に支障が無い範囲で更新して頂けたら嬉しいです♬
娘は現在高校2年生。将来ゲームキャラクターデザイナーを目指し美術部に転部し、美術系予備校にも通っています。
ブルーピリオドでは美術部や今後は予備校も詳しく描かれるようでますます楽しみです!
言葉にして褒めてもらうと本当に本当に嬉しいです(^^)
今ちょうどいろいろと自信を失いつつあり、ブログを引っ越した後もネガティブなコメントもちらほら出てきて、私の書き方がよくないのかな、喜んでくれる人よりも眉をひそめている人の方が多いのかな、なんて。
だから嬉しいです。こうしたコメントに本当に救われています。・゚・(ノД`)・゚・。
そしてブルーピリオド!
娘さん素敵ですね( ´∀`)b
そして美術系予備校ですか!!ブルーピリオドはまさに美術系予備校のエピソードが最高に面白いと思います。
予備校の先生のキャラクターが大好きなんですよね。
実際に娘さんが通われているのであればまた私とは違った観点で楽しめるのではと。
今度ブルーピリオドについての記事も書く予定なので、その際はコメントください(*^-^*)
こんにちは。サナさん、頑張ってますね!上から目線じゃないですがサナさんには幸せになってほしいなあと陰ながら思います。
私にも強度行動障害までいかないけど、かなり特性の強いアスペルガー息子がおります。本当に本当に大変ですよね。これはやっぱり育てたことのある当事者しかわからない感情だと思います。
ちなみに、私の母も重度自閉症の息子(私の兄)を育てました。IQは30もないし、発語なしで、おまけに強度行動障害かあり、若い頃は自傷が本当に激しかったです。そんな兄も50才近くになり、強度行動障害も年と共に落ち着き、母も姉の孫に囲まれて一緒に暮らし、今はとても幸せそうです。
サナさんも私も、未来は今よりもっともっと幸せになりますように。。また遊びに来ます!
ひゃー、ありがとうございます!
特性強いアスペルガーのお子さん、大変ですよね…。
うちみたいに言葉が話せない子は言葉での説明ができず大変!と言っていますが、弁がたつタイプのアスペルガーのお子さんがいるママが、言葉が話せても理解(納得)させることができず、逆に論破されて鬱になる…と嘆いていました。
お兄様、強度行動障害があったのですね。でも年とともに落ち着いたんですね!
ありがとうございます。希望がもてます(^^)/
今本当に太郎の問題行動が酷くて、もし強度行動障害になったらどうしようと怯えていたので。
そういう話を伺うと、本当に嬉しいです。
そうですね、お互い、未来は今よりもっともっと幸せになりますよね!
よかったらまたコメントください(*^-^*)
こんにちは
ご免なさい読んでいて大笑いしてしまった
「ボルタリングじゃなくてボッタクリ」(((*≧艸≦)ププッ
こう言うの好き
お手頃でそれなりにルールが分かりやすく、運動出来る事が難しいんですね、今は。
私の子供の頃は、その辺の広いところで年齢関係なく思い切り鬼ごっこ、野球、ドッチボール、縄跳び出来たけど今は難しいんですね。
親は付き添っていないので、高学年の子がリーダーで全然問題無かったよ。
これって贅沢だったんだなぁ。
いやいや~、だって習い事に5万円ってボッタクリングじゃないですか(゚з゚)
私も子供の頃はよく空き地で遊んだり(ドラえもんみたいな感じです!)木登りしたりしてました(*^-^*)
年連性別関係なかったですねー。私は兄の友達と一緒に遊んだりもしていて。
まさに親は付き添わず、高学年の子がリーダーやってました。
幸せな時代だったような気もしますね。