ぜんち共済ってすごい⁉ 知的障害息子の他害・破壊行為をカバーしてくれる保険とは?
知的障害や発達障害のある子、なかでも多動・他害・破壊などの行動障害のある子は、相手を怪我させたり、他人の物を壊してしまったり…というリスクは、定型発達の子に比べると格段に高いといえるかと思います。
そのため、我が家は障害児の息子はもちろん、定型児の息子に対しても、子供が小さな頃から(歩くようになってからすぐ)個人賠償のある保険を掛けていました。
幼児期は生協の保険、学童期は学童向けの損害保険に加入していました。よくあるタイプの、本人が怪我をした際にも保険金が出るもので、年間1~2万円くらいだったでしょうか。
子供自身のために、というよりは、個人賠償目当てで加入していたようなものですね、実際は。
保険については、とりあえず万が一のために入っておけばいい、くらいに思っていました。学校を卒業するまでは。
というのも、卒業するまでは、賠償責任が発生するような事態が、あるようで意外となかったんですよね💦
学校の器物を壊してしまっても弁償させられることはなかったし、お友達の物を壊しても大抵は安価なもので、保険のお世話になるまでもなく、現物を調達して弁償していました。そうした機会も案外起こらなかったんですよね。
学校生活って、やる事が決まっていて、なおかつ沢山やる事があって、暇な時間ってあまりないんです。
だから、対人トラブルも対物トラブルも、頻度的には少なかったし、深刻な被害にもつながりづらかったなと。
保険のありがたみが実感できるようになったのは、学校を卒業してからだと思いました。
生活介護事業所では学校のように教育的指導はないし、本人の意思を尊重して、割と自由に振舞わせるようなところがあります。もちろん、事業所によってその辺りの対応は様々かとは思いますが、学校生活に比べると自由な所が多いのではないかと。
そうすると、対人トラブルや対物トラブルが学校時代の比ではないくらい増えてしまいました。
そして、事業所は民営の施設なので、普通に損害賠償請求をしてくるんですよね😂
あ、公営だからしてこないっていうのとも違うんですけど、たぶん、学校って、学校であった事は自分たちの責任だから、よっぽどの事でなければ賠償請求してこないのかな?とも思ったり。
その辺りの真偽は定かではないですが、とにかく、学校を卒業したら、個人賠償をカバーする保険は必須だなと思います。
多動・他害のある息子には「個人賠償」のある保険が必須!
成人年齢になった重度知的障害の息子は1歳を過ぎる頃から自閉傾向とともに多動・他害が頻出するようになりました。
そのため、万が一他の子にケガをさせたり、物を壊してしまったり…という事になってしまったら怖いと思い、前述したように、幼児期から「こども保険」のようなものに加入させていました。いわゆる損保系の傷害保険というやつです。
①日常生活のケガなどの補償
◉傷害での通院・入院に日額数千円の保険金が支払われる
◉その他、死亡保険金、手術保険金、入院一時金なども状況に応じて支払われる
②携行品損害補償
◉携行品に偶然な事故で損害が発生した場合、時価額で算定した損害額・修理代が支払われる
③個人賠償責任補償
◉偶然な事故で他人の身体や財物に損害を与えたり、国内で電車を運行不能にさせた場合などに保険金が支払われる
上記は補償内容の抜粋で、他にも様々な補償がついているんですけども。
大事なのは③の個人賠償責任保険。
時々ニュースなどでも話題になっていますが、子供が自転車でお年寄りをはねて死なせてしまった際など、賠償額は数千万円単位になるという話( ゚д゚)
もし保険に入っていなければ、支払えるような額ではありません。
しかし、幸いにもこれまで息子は人様にケガをさせることもなく、保険そのものの存在も更新月に思い出すだけのもの、という認識になっていました。
でも、使わなかったからこそ、実態がわからないからこそ、今でも思うんです。
知的障害や発達障害の人が、故意に物を壊したり人を傷つけた場合、保険金は支払われるの?
って。つまり、息子のような行動障害のある子がする他害や破壊行為って、いわゆる「過失」、つまり「そんなつもりはなかったけど、運悪く相手を怪我させてしまった」「壊すつもりはなかったけど、落として壊してしまった」とかいうのではなく、もう、思いっきり故意😂
ぶっちぎりの故意、悪意をもって壊したり傷つけたりしているんですよ😂
でも例えば生命保険とかって「危険な業務に就いている人は加入お断り」だったりするじゃないですか。
保険金を支払う可能性の高い要件の人は最初から排除しておこうっていう原理なんですかね?
それと似たような感じというか、他害児が個人賠償保険に加入したら、それこそ支払う保険料よりもはるかに高額の保険金を支払ってもらうことになりそうな予感しかないです😂
わざと壊したとか、わざと突き飛ばして怪我をさせたとか、そういう状況でも保険金って支払われるものなんでしょうかね?
そもそも知的障害・発達障害のある人は保険に加入できるの?とも。
ちなみに、重度の知的障害者は生命保険には加入できません。法的な判断を行う能力の無い知的障害者や精神障害者は、保険契約者には原則としてなれないからです。
そこいくと、損害保険は加入できていますよね。実際、うちの子も幼児期から現在まで、何かしらの損害保険に加入してきていますから。
でも実際に他害行為で賠償請求をしたことがないので、本当に支払ってもらえるのか?という不安はありました。
個人賠償保険なら何でもいいってもんじゃない!
個人賠償保険って、いろんな会社が商品を出していますよね。
そこでAIに聞いてみましたよ😂
個人賠償責任保険は、一般的に過失による損害を補償するものであり、故意による損害は補償の対象外です。つまり、うっかり事故や不注意によるトラブルで他人を損害させた場合のみ保険が適用されます。
あー。やっぱり~?
やっぱりそうなの?
だとすると、うっかり事故でも不注意でもないうちの息子のような場合は、適用外ってことになる?
でも、「一般的に」であって、保険会社の商品によっては、適用可能としているところもありますよね。
有名どころは、というか、障害者界の第一人者的存在の「ぜんち共済」は当然、適用内としているようですが、それについては後述するとして…
調べてみると、「知的障害や発達障害のある人の他害・破壊行為も適用内」としている場合でも、どうやら注意が必要なんです。
例えばこんなケース。
重度知的障害者のAさんが、生活介護事業所でテレビに物を投げつけて液晶画面が割れてしまった。事業所からAさんに修理代の請求があった。Aさんは個人賠償保険に加入していたので、保険会社に保険金の請求をしたところ、事業所の監督下で行われたAさんの行為については、事業所が監督義務者となるため、保証の適用外になり、保険金は支払えないと言われた。そのため、Aさんは修理代の全額を自費で弁償することになった。
これは盲点ですね💦
事業所の管理下で起きたことは事業所の責任となり、事業所が独自で契約している保険会社に賠償請求をする…というのが正解だということなんですね。
ところが、事業所によっては契約書に「他害や破壊行為があったときは賠償する利用者自身が責任を負う」みたいなことを書いてあったりして、事業所側の過失を認めず、修理代を請求してくることもあるかと思います。
法律的に何が正解かはともかく、事業所側と揉めてしまうことで居づらくなることもあり、結局は自費で支払いをしてしまう保護者も多いのではないかと思います。
これが金額的に数十万、もしくはそれよりもさらに高額の請求だったとすると、ゾッとしますよね💦
こういう事が起きたときに、どちらが賠償をするのか、事業所と契約する際に確認しておくのも大切ですね。
そこで、事業所側は保険には加入していない、もしくはしていても賠償責任は利用者本人にある、という話になった場合は、個人賠償保険をどの商品で契約するかということがとても大切になるわけです。
加入する前に、こういうケースの場合に賠償請求ができるか否かを事前に確認することが必要ですね。
”障害のある方専門保険会社” ぜんち共済の「あんしん保険」
そこで注目したいのが、”傷害のある方専門保険会社”であるぜんち共済の「あんしん保険」なんです。
障害者向けという点がまずもう安心感抜群なわけですが😂
ちょっと、どんなものなのかWEBサイトで確認してみましょうね✋
以下はぜんち共済のパンフレット(全プラン一覧PDF)より引用させていただきました。
まずは本人の一般的な病気やケガの通院・入院保障が付いているんですね。これも助かりますよね。特に入院となると食事代は健康保険適用外で実費負担になりますし。
そしてこれ。個人賠償責任。保険金MAX5億円(国内)、そしてなんと示談交渉サービス付きって本当ですか??
これは心強い✨✨
気になる保険料はこんな感じ。おすすめプランだと年間22500円。内容を考えるとお得だと思います。
特に行動障害があり、物を壊したりするリスクを考えると、保険料は安いくらいかなとも思える😂
加入条件はこんな感じ。知的障害で自閉症のうちの息子は条件クリア。
実際に申込みをする前には、こういう条件はきちんと確認しておきたいですね。
・・・とまあ、至れり尽くせりなわけですが、実際に先ほどのような「事業所でテレビを壊した」みたいなケースは保険適用となるのか?過失(うっかり)ではなく、よくある他害行為での破壊でも適用となるの??
・・・という点がとっても気になるかと思いますが。
これ、適用となります!
実際、うちも加入していて、テレビじゃないですけど似たようなシチュエーションで保険金がおりました。
本当に、噂どおり、障害者に寄り添う素晴らしい会社、素晴らしい保険だと思いました🥹🥹🥹
ちなみに、息子本人(障害者本人)の名義で契約できる点もポイントが高いです。
本人名義で契約ができるのであれば、親亡き後のことを見据えても、何かと便利かなと思います。
なお、保険内容については、契約する人によって条件も変わってくると思いますので、興味のある方は申込みする前に、ご自身が求めている内容が実現できる保険かどうかの確認をしてみてくださいね。
また、この記事に書いてあるからといって、必ず保険がおりるとも限らないので、具体的な条件などに関しては保険会社に直接ご確認くださいね。私も加入前に質問してみましたが、とても親切に答えてくださいました。
なんだか、ぜんち共済のPRのようになってしまいましたが、私が個人的におすすめしているだけのものですので、もし他にもおすすめの保険などありましたらコメントくださいm(__)m
ぜんちは家族も入れるので当事者だけでなく本人契約、本人口座引き落としできょうだいも入っています。
怪我にもかなり手厚いので靭帯損傷の手術、入院が入ってからしばらくしてあって、通院もふくめかなり手厚く保証おりました。うちは3人とも働いている人向けのコースに入ってます。
親なきあとも本人契約、引き落としなのでそこも安心してます。
コメントありがとうございます!
そうなんですよね、本人名義の契約、本人口座の引き落しができるのがとても良いと思っています。保護者が変わっても対応しやすいと思うので。
家族も入れるんですね!確かに手厚い内容ですし、対応もすごくいいので魅力的ですね。
うちも検討してみようかな。
ご無沙汰しています!今日丁度
「サナさんお元気かなぁ」と思って
いました(^^)。
我が家もぜんちに入っています。
去年支援学校に入学して直ぐに
入ったのですが、適用が6月からで(涙)
六月までに2回も担任の眼鏡を破壊
しました(涙)。
そして、適用後の6月からは
破壊行為が落ち着いたと言う(´-`)。
安心感が違いますよね。
卒業後のお話も聴かせてくださり
ありがとうございます。
ほんと、保険大事ですね!
適用後に落ち着く…あるあるですね(泣)
でも安心感が違いますよね。ぜんち共済は流石に障害者専門をうたっているだけあると思います。対応もとても丁寧。入金まで速かったし。
卒業後はなんというか、本当にいばらの道という感じです。
学校時代はあれでも守られていたんだなと感じます。
だから自分の頭がしっかりしているうちに、いろいろ備えておかなきゃいけないなと痛感しています。