【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル②

出典:pixabay

お待たせしています😅

こちらの記事は☟の続きとなります。

【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル①

 

自慰が「こだわり化」することを恐れる夫

やった!ついにメンズのシモの世話について夫に託すことができる!!

…と思った私でしたが、それにしたって夫とこういう話をするのは実に気まずい😂

できるだけ事務的に、学校の行事…例えば授業参観とか、「どっちが行く?あなた行ける?」みたいな感じで話を進めることにしたワタクシ。

「太郎、最近よく(ちんちんを)触ってるよね」という夫のつぶやきに対して私はできるだけさりげなく言いました。

「そうなの。家でもよく触ってるけど、放課後デイでもよく触ってるらしく。(触ってますよと)度々言われてるんだよね。まずいよね?」

「それはまずいな」

「でしょー」

「……」

 

オイッ😂

話それで終わりかいっ💢

新聞を読み始めた夫に対して内心イラつきつつも、つとめて事務的な口調で話しかける私。

「触っているうちに洒落にならないくらい(ちんちんが)もっこりしているのもヤバい」

「確かに」

「あれはもう自慰の領域だと思うんだよね」

「……」

「となると放っておくと不味いよね。…出たりしたら(何がだよ😂)」

「うーん…まあ」

「処置のし方とか、ちゃんと教えておかないといけないんじゃないかな」

「……」

 

ああっ!もおおお😂

イラつく💢

 

他人事かよ?

こんな事までもが私の担当なのかよ?

そうはいかんざき! ←ふるっ

このまま逃げ切れると思うなよ、と畳みかける私。

「私じゃわからないんだよね(もっこりしたことないし)」

「だからあなたが教えてあげてくれない?」

しぇー

 

激しく動揺する夫😂

「いやいやいや……教えるのは別にいいけどさ」

苦虫を嚙み潰したような顔の夫。

「ていうか、教えない方がいいんじゃないの?だって」

 

夫の持論はこうである。

重度知的障害児である息子にとって、人生の楽しみの中心にあるのは「食欲」である。

食べ物に対する執着心やこだわりがかなり強い。

そんな彼が自慰を覚えることで「性欲」に目覚め、性欲が食欲と同じくらい日常的かつ手軽に手に入れられる快楽ということに気がついたら…。

さらに自閉症ならではの「こだわり」が強い息子が、自慰をルーティン化してしまったら…。

 

なんてごにょごにょ言ってる夫だけどつまり

快楽×こだわり=性の虜

になっちゃうんじゃ?っていう恐怖😂

人間の三大欲求である食欲・性欲・睡眠欲は、

知的障害の重さ関係ねえなって思うわけですよ(゚з゚)

 

今はまだ完全に目覚めてはいないし、余計な事は教えない方がいいんじゃないの?

っていうのが夫の意見なんです。

 

一理ある😔

 

悔しいけど一理あるなって思うんです、私も。

知らない方がいい世界もあるんじゃないか。

一度教えたらもう元には戻れない。

 

かといって、教えなくて済ませられる問題なのか?

そこは女の私にはわからない😂

結局夫は何をしてくれるわけでもなく…。

なんだかんだ「俺が教えたくない」っていうのだけはわかった😂

 

夫に教えてほしいのは「処置の仕方」

で、結局うちは「積極的には教えない」ということに決めたわけですが、とはいえ、局部をいじっていると出るものは出てくるわけで😅

息子本人は「ちんちんをいじっていたらおしっこみたいなものが出てきた!」という感じではあるのですが、そのままにしておくわけにもいかない。

なので、自慰を教える必要はないけど、出てきたもの(精液)を汚さないように処置することだけは教えなくてはいけない。

そのことについてはまた改めて書こうと思いますが、一応過去に書いた記事にちょろっと載せています☟

重度知的障害児 ”思春期の性” に対する母の葛藤

出たものの処置の方法についても、本当は夫にきちんと教えて欲しいと思っているんです(゚з゚)

だって、息子は男。私は女。

いくら親だからと言って、現場を見るのはどうかと思うんですよ。

たとえ息子がよくても私が絶対に嫌だという思いもあります😔

重度知的障害児の母親の話で、息子の性の相手になってあげている人の話を読んだことがありますが、私は絶対にそういうのはもう地獄でしかないと思っているので😭

息子がムラムラしている場面に立ち合いたくないんですよ。

だから夫よ!

お前がやれよ!!!

…と思うんですけどね😔

夫なら布団や衣服を汚さない方法を身をもって知っているはずだし。

それを伝授してくれれば済む話なんですけどね。

でも夫がやってくれないので、私は息子にティッシュを渡して、「汚さないようにこれで拭いて」と言うしかないわけです。

理解してくれればいいけど、理解できない場合は布団とか下着とか洋服とかが悲惨な状態になりますよね😂

世の中の重度知的障害児のお父様。

自慰のやり方なんて教える必要はないです。

でも

処置の仕方。下着や衣服や布団を汚さないための処置の仕方だけでも教えてあげてくださいよー。

これ、母親には絶対無理なんです。

母親は異性なんだから。

女子の生理の手当を母親が教えるみたいに、男子の生理の手当も父親が教えてほしい。

母親には無理な分野なんですよ😂

それでも母親が教えなければいけないとしたら、絵カードを作って事前に教えればいいのかなとは思います。

X(旧Twitter)のコメントで紹介していただいたんですが、

性教育いらすと – 無料イラスト素材集 (seikyouiku-illust.com)

こちらのイラストを使って絵カードを作り、事前にレクチャーしておくといいのかもしれないです😅

 

重度知的障害児に自慰は必用なのか?

自慰そのものを教えるかどうかというよりも、処置については必ず教えなければいけない、という話をしてきました。

というのは、自慰は教えてなくても自然とそれっぽい事をやってしまうからなんですよね😂

だから、やってしまった後処理をやっておけばいい、という考えなんですけど。

いやでも、待てよ。

それでいいのか?

と思わなくもないんです。

そもそも、自慰をして、たまったもの(精液)を定期的に排出することが必用ではないのか?

出さなくてもいいものなのか。

出さないことによって苛々したりモヤモヤしたり、スッキリしなかったりするんじゃないのか?

 

うちの息子、行動障害(不適切な行動、他害など)が酷いんですけどね、行動障害が酷くなったのがちょうど第二次性徴が始まった頃と重なるんですよ。

もともと幼児期から行動障害があったんですが、幼少期の行動障害は「言葉が話せない」ことが原因だったんですよね。

言葉が話せない=自分の気持ちが相手に伝わらない

ということで、反論できないから噛みつく、みたいなことが度々あったわけです。

それが拙いながらも言葉が表出するにつれて、行動障害も徐々におさまってきたんですよね。

ところが第二次性徴が始まった頃、再び行動障害が頻繁に現れるようになったわけですが、様子を見ているとなんというか、苛々しているというか、消化しきれない熱量のようなものを感じるというか。

もしかして、欲求とか欲望みたいなものがうまく処理できていないせいもあるのかなーなんて思うわけです。

計画的に、定期的に自慰をして、スッキリすることによって行動障害が減ることもあるのかな?

なんて思わなくもないんですよね。

私は男ではないので、精液を体に貯め込むことの苛々感、モヤモヤ感はよくわからないんですけど。

 

出すべきなのか出さなくてもいいのか。

そういう科学的なことは誰か偉い人は研究してくれていないのかな😂

研究しなくても普通は考える前に出しちゃってるだろうからなあ。

重度知的障害児ならではの問題なのかなとも思う。

エロい話とかではなくって、真剣に研究してくれる人がいるといいのにな…と思います。

 

まあでもきっと無理だろうから😂

 

我が家は「自慰は積極的には教えない」「処置の仕方だけ教える」「できれば自慰をさせない方向にもっていきたい」という方針でやっています。

 

根性論みたいなところで長々と語ってしまいました。

重度知的障害児の性処理問題、まだまだ続きます!

 

~つづく~

 

【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル①

【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル②

【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル③

【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル④

【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル⑤

 

 

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【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル②” に対して4件のコメントがあります。

  1. こー より:

    こんにちは
    私は、分かる程度に教えてあげたほうが良いのかなと、思います。
    とってもデリケートで難しい話題だけどね。
    女の子が生理が来るように、男の子も製造されてそれを排泄するて感じなのかな?
    子孫を残す大切な行為!なのかな。
    この夏、いろいろなお子さんとふれあいしました。
    ボラで、やはりこの問題はどの両親も頭を抱えていました。

    1. 稲倉サナ より:

      こーさん!ご無沙汰してます(^^)
      確かに、本人の意向も察してあげなくてはいけないかな…と思わなくもないです。
      否定するのはあくまでも「人前で」ということで、一人のときは好きにさせてあげないとスッキリしないのかな…とも。
      私も今回とてもいい機会だと思うので、絵カードを作って本格的に対応する方向性も視野に入れています。

  2. brianyamato より:

    本当に難しい問題です。
    続き、待ってます。

    1. 稲倉サナ より:

      難しい問題ですが、私もブログを書くことできちんと向き合わなくてはいけないな、と改めて思いました。
      続きはできるだけ早く書けるように頑張ります(;’∀’)

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