「3歳までに虫歯菌に感染しなければ虫歯ができない」のは本当?

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自閉症で多動傾向のあるお子さんの場合、なかなか気軽に歯医者に行くことができないですよね。

歯医者って敷居が高いイメージ😂

重度知的障害かつ自閉症かつ多動っ子の太郎が幼児期~小学校低学年くらいのときは、同じ悩みを持つママたちと、歯医者や歯のケアについて情報交換をしていましたよね。

未就園児時代から予防ケアに努めているママが多く、どこどこの歯医者は自閉症児もOKだとか、障害児専門歯科がどこどこにあるとか、そうした情報が飛び交っていたなか、うちの太郎。

これまで歯医者に行ったことはたったの1回しかありません😆

それも学校で歯並びを指摘されたので仕方なく行っただけ😂

予防歯科などはただの一度も通ったことのないうちの太郎ですが、高校に入ってからの歯科検診の結果などもふまえつつ、今日は🦷に関する3歳児神話などについて書いてみようと思います。

 

3歳まで虫歯菌から逃げ切れば一生安泰なのか?

虫歯といえば、「3歳までに虫歯菌に感染しなければ一生虫歯にならない」的な都市伝説ってありますよね😂。

だから、虫歯菌キャリアの親から子供に、食べ物を口移しで渡したり、親が使った箸やスプーンで子供に食事を与えたりしてはいけない、と。

私は気をつけていたのに旦那側のジジババが口に入れた食べ物を子供に与えやがった!なんていう、嫁姑戦争勃発のきっかけにもなりかねない話題なんですが😅

この眉唾物とも思える歯科界の3歳児神話、本当なんでしょうか?

本当に3歳まで逃げ切れば、一生虫歯にならないんでしょうか?

口の中には口腔細菌フローラといって、約500種類もの細菌がいると言われています。この細菌を大きく3つに分類すると「むし歯菌」「歯周病菌」「その他」となります。

むし歯菌にはミュータンス菌(きっかけの菌)とラクトバチラス菌(進行させる菌)がありますが、ミュータンス菌はもともとは赤ちゃんの口の中にはありません。親など近しい大人から感染します。

このミュータンス菌、3歳までに感染すると言われているため、3歳を過ぎるまでは親の虫歯菌が子供に感染しないよう気をつけることで、虫歯ができにくい口腔環境をキープできると言われています。

実際、「3歳、虫歯」などの条件で検索すると、いろんな歯医者さんのWEBサイトで上記のようなことが記載されています。

つまり都市伝説ではなく本当だということなんですね。ただ、「一生」できないわけではないようですが、3歳までに虫歯菌が感染してしまった子に比べると、虫歯ができづらいということは本当なんでしょうね。

じゃあ、3歳まで虫歯菌から逃げ切れば、その後どんなにだらしない生活をしていても虫歯にならないってこと?

誰か実際に試したことある?WEBサイトに書いてあること、ほんと?

・・・って思ったことありません?😅

そこで、「歯医者は鬼門の自閉症長男」「予防歯科にきっちり通い続ける次男」を例に、3歳児神話について検証してみたいと思います✋

 

3歳児神話☆我が家の場合

自閉症の長男

・自治体主催の歯の検診&フッ素塗布は何度か連れていっていた

・指しゃぶりのせいで歯並びガタガタ

・小学校卒業まで親が仕上げ磨きをやっていた

・予防目的、治療で歯医者に行ったことが一度もない

・虫歯菌に感染することなく3歳まで逃げ切ったと思われる(食事のときに大人は絡んでいない)

 

定型発達の次男

・自治体主催の歯の検診&フッ素塗布は何度か連れていっていた

・歯並びは綺麗

・幼稚園卒園まで親が仕上げ磨きをやっていたが入学後は本人におまかせ

・小学校2年生くらいのときに初めて虫歯ができる

・虫歯ができる前までは予防を含め歯科に行ったことがなかった

・虫歯ができて以降、年に3回ほど予防歯科に通っている

・3歳までにジジババによって虫歯菌に感染させらていたと思われる(食事中もめっちゃ可愛がられていた)

 

次男が虫歯になったのはおそらく3歳までに虫歯菌に感染していたからだと思うんですよね。

逆に太郎が虫歯になったことがないのは、3歳までに虫歯菌に感染していなかったからかと。

いやいや、

仕上げ磨きをしてあげてたからでしょ?

と思いますよね?

でも、太郎は感覚過敏もあるせいか、仕上げ磨きをするのが一苦労で😂

一応、仕上げ磨きをやってはあげていましたが、歯はガタガタだし、口はなかなか開けてくれないし😂

幼児期の次男にしてあげていたように隅々まで綺麗にはしてあげてなかったです。

閉じようとする口を無理やりこじ開けて、表面を適当に撫でまわす感じでしたよ、それも1分も磨いてない😂

磨かないよりはマシかな、という程度でした(゚з゚)

だから、学校の歯科検診でも「プラーク(汚れ)付着」は毎回指摘されていました(゚з゚)

プラークが付いた状態が続いていると虫歯になるはずなんですが、なんでか一度も虫歯になったことがない太郎。

やっぱり、3歳までに感染しなければ一生虫歯はできないのかな?と思っていましたよね。

つい最近までは・・・。

 

仕上げ磨きもせず放置気味の昨今。歯科検診の結果は・・・

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ただ、太郎が中学になって、仕上げ磨きをしなくなってからも、歯をちゃんと磨いているかどうかの指導は続けていました。

向かい合わせになって、私の真似をして磨くようにさせてみたり。

時には実際に仕上げ磨きをすることもありました。

しかし。

そのうちそれも面倒くさくなっちゃって😂

見た目がもうほぼ大人みたいなのに、「おかあさんといっしょ」の歯磨きコーナーみたいなやつ、いつまでやるんだよ😂

・・・みたいな思いもありました。

そんなわけで、ここ2年ほどはもう、太郎に完全におまかせ状態だったんですよね。歯磨きの指導もやっていません。

だからさすがに怖かったんですよね。高校に入ってからの歯科検診。

ついに虫歯ができているんじゃ?って。

いやもう、できてるでしょ、だって磨き方を見てると超適当だもん😂

歯が黄色いもん。汚れとれてないもん。

虫歯じゃなくても、歯科に行ってこいって、きっと言われるに違いない。

 

で、結果どうだったかというと・・・

 

虫歯ありませんでした😂

そしてお約束どおり「歯に汚れあり」とは書いてありましたが、歯医者に行く必要は無い程度のものでした!

信じられないけど、あの3歳児神話はやっぱり本当なんだろうな、と思います。

ちなみに、一生虫歯にならないのかどうか?という点について書かれている記事を見つけました🖐

「3歳までにむし歯菌に感染しなければ、一生むし歯にならない」は本当か? – 口は命の入り口です(8) | マイナビニュース (mynavi.jp)

 

「感染の窓」を過ぎて3歳までにむし歯菌に感染しなければ、一生むし歯にならないのでしょうか。

子供のむし歯を防ぐためには、まずは生後1歳半~2歳半頃の「感染の窓」の時期に注意しましょう。そして次に注意したいのは、6~12歳頃。この時期は「第二の感染の窓」と呼ばれ、乳歯から永久歯にはえかわり、口腔細菌フローラに大きな変化が起こるので、むし歯菌に感染する可能性があります。

つまり、3歳までにむし歯菌に感染しなくても、将来的にむし歯菌に感染する可能性はあり、食生活やオーラルケアが疎かになれば、むし歯にはなってしまいます。歯がはえてから3年程度は、歯が未成熟です。乳歯は2~5歳、永久歯は7~15歳が特にむし歯になりやすい時期なので注意しましょう。

 

乳歯が生えそろう3歳までの時期を超えた後も、永久歯に生え変わる時期も気をつけた方がいいということですよね。

太郎はその頃(6~12歳)もまだ偏食が完全に克服されてはいなくて、食べ物を誰かとシェアする機会が少なかったし、私が毎回仕上げ磨きをしてあげていた時期です。

知らなかったとはいえ、虫歯ができないように予防していたことになるんですね😲

こういう情報を知っているのと知らないのとでは大違いだな、と思います。

特に自閉症児は大人になっても自分自身で口腔ケアをしっかり行うことは厳しいので、できれば虫歯になるリスクが低い方がいいですよね。

離乳食の頃の親御さんに、もっとこういう情報を積極的に発信していけばいいのに、と思いました。

 

 

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「3歳までに虫歯菌に感染しなければ虫歯ができない」のは本当?” に対して8件のコメントがあります。

  1. にゃんこ より:

    長文失礼します。
    うーん。
    これは我が家だけだと思うのですが、うちの息子、いつの間にか虫歯になっていて。
    実は色々あって中1の一年間はフリースクールに通ってました。
    その間歯科検診を受けていませんでした。
    小さい頃から虫歯はなかったものの、永久歯が生えてこないので歯医者には定期的に通っていたのですが、小5くらいからは虫歯もないので通院せず。
    小学校の歯科検診では虫歯ゼロ。
    それまでは私が磨いていました。
    中学になって歯磨きを息子に任せていたら、虫歯になっていていたようです。
    中学の間は虫歯に気づかず、それでも余りにも磨けていないので、たまに私が仕上げ磨きをしていたのですが。
    高一の時に大問題が発覚しました。
    なんと、虫歯が十数本。
    しかも、神経を抜く虫歯が数本あるかも、と。
    二軒町医者を梯子して、「うちの手には負えない」
    と匙を投げられすったもんだの挙げ句、大学病院の障害者歯科を勧められました。
    紹介状を書いてもらって、左右、二回に分けて鎮静法で抜歯に治療。
    その二年後にまた再発?で鎮静法で抜歯。
    殆どの歯が虫歯菌に侵されていたため、歯全体が痛んでいる状態のようです。
    反省し、この三年間はずっと私が磨いています。
    大学病院も年に三回定期検診で通院しています。
    歯は侮ってはいけなかったんですね。
    実は私も定型長男も虫歯ゼロ。
    神経までの虫歯が痛くてご飯が食べられない日があっただろう次男の異変に全く気づいていませんでした。
    どの歯医者でも「なぜ気づかない?」とネグレクトを疑われていたと思います。
    次男も痛いと申告出来なかったのは、おそらく病院に行くのが怖かったのでしょう。
    大切な歯を18歳で三本も失くしてしまった事は本当に後悔してもしきれません。
    年に一度でもクリーニングに歯医者に行かれてはいかがでしょうか?
    万が一の時に歯医者に慣れておくのも良いかも知れません。
    私のように後悔しないために。

    1. 稲倉サナ より:

      貴重な情報ありがとうございます(^^)
      そういうこともあるんですね!
      歯の質によってどうしてもできやすい歯があるとも言いますよね。
      できる時はほんの短い期間でできてしまうんですね。
      うちは今は学校で年に1回検診があるのでいいのですが、卒業後はどうしよう…と思っていました。
      卒業まであと2年しかないですし、いい機会なので重い腰をあげて歯医者に行ってみようかな(;’∀’)
      背中を押してくださってありがとうございます(=゚ω゚)ノ

  2. z1974 より:

    ちょっと残念な情報です。歯科クリニックで聞いた話ですが、学校検診は本当に流れ作業なので、確実に歯科に行かないといけない子の確認レベルだそうです。 出来たら歯石クリーニングは定期的にしたほうが良いかと思います。なかなか難しいかと思いますが。

    1. 稲倉サナ より:

      そうなんですね(゚з゚)
      私もこのままでいいはずがないと思いつつ、歯医者はどうにも敷居が高く(´・ω・`)
      虫歯になったら行こう!と思っているんですが、なかなか虫歯にならず、こんな年齢になってしまいました’`,、(‘∀`) ‘`,、
      でも歯は大切ですよね。
      重い腰をあげて、予防歯科、行ってみようかな。
      貴重な情報ありがとうございました(‘ω’)ノ

  3. ママリンコ より:

    やはり3歳まで話は都市伝説ではなかったのですね。
    虫歯菌に感染しなければ虫歯にならないんや!!(゜ロ゜ノ)ノ
    昔の大人って、自分で咀嚼した食べ物赤ちゃんに与えてたよね。 

    私は被害者やったんや(笑)小学生から虫歯持ちになり、歯医者大嫌いになり、今でも行きたく無いトラウマを作られて…。

    大人になって、虫歯菌無しの人が虫歯菌保持者と濃厚なキスしたらどうなるの?変な事考えてすまぬ(笑)

    1. 稲倉サナ より:

      咀嚼したものを食べさせていたって、一番ダメなやつですよね(‘A`)
      大人になってからは感染しないんじゃないですかね~?
      とは言ってもキスした後は歯磨きした方が良さそうですが’`,、(‘∀`) ‘`,、

  4. こー より:

    こんにちは
    素晴らしいですね。
    歯医者は嫌だもん( :゚皿゚)
    ちなみに、唾液が沢山出ていると虫歯になりにくいと言うことも聞いたこと有りますがどうなんだろう?
    これからも「歯」大事にしましょう。\(^_^)/

    友達でやはりジジババに、子供に絶対口つけたもの与えないでと、神経尖らせていたのを思い出しました。( *´艸`)

    1. 稲倉サナ より:

      唾液がたくさん出ていると虫歯になりにくい、私も聞いたことあります。
      そういえば太郎は唾液がたくさん出ている方ですね。
      そしても私も唾液が多い方かも…。
      以前、虫歯菌の数を調べてもらったときに、私の口の中は虫歯菌の数が少なかったんですよね。
      適当に磨いているわりには虫歯ができないな、と思っていたら。
      親に感謝しないとですね( ・∀・)

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