【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル③
出典:pixabay
お待たせしています😅
こちらの記事は☟の続きとなります。
性的なものを一切排除してきた幼少期
現在は「自慰は積極的には教えない」「処置の仕方だけ教える」「できれば自慰をさせない方向にもっていきたい」という方針の我が家ですが、子供が小さい頃から「性」についてはタブーだったんですよね😅
夫とそういう話ができる関係性ではなかったことが大きいです。
けれども、男の子はいずれそういう日がくるということだけは先輩ママからも聞いていたので、息子が幼児期の頃から私の「性」に対する恐れは本当に大きかった。
あれはおそらく息子が幼稚園の年少か年中の頃だったと思うんです。
お迎えの時に、息子と同じクラスの子のママが、小学生のお姉ちゃんを連れてきていたんですよね。
年の離れたお姉ちゃんで、小学校6年生くらいの子だったかと。
その子はミニスカートをはいていて、スラリとした生足を出していたんですが
こともあろうか、うちの息子がその子の足に手を伸ばして…間一髪、触る前に阻止しましたが、その時の私は言葉にできないほどのショックを覚えたものです😂
こんな小さい子が異性に対して「性的」なものを感じてしまうのか?という衝撃。
今思えばそんな、性的な意味合いで触ろうとしたのではなかったのかもしれない。
それでもその時私は思ったんです。
この子はおそらく大人になっても結婚はおろか恋愛をすることもないだろう。
だとしたら、異性関係のことを教える必要もなく、いやむしろ徹底的に排除していった方がいいのではないか?
以前書いたこちら☟のブログでも触れていますが、
重度知的障害の子が思春期に入る頃は精神年齢はまだ幼児なんですよね。
だから、異性に興味を持ったとしても、いわゆるABC(死語か😂)的な事をしたいというような発想は自発的には湧いてこないんじゃないかと。
というか、教えなければそういう行為自体を知ることはないわけで。
逆にもしもそういう事をやっている人がいる、存在を知ることがあったとしたら、「自分もやりたい」と思うのでは?と。
そういう事っていうのは、キスシーンとかエッチなシーンとかですね😅
もっとライトな感じでいうと男女で抱き合ったり(単純にハグという意味です😅)。
知ってしまえば、なんとなく自分もやってみたいという気持ちが湧かないとも限らない。
だったら
息子にはそうしたエッチ的なシーンがありそうなTVドラマなどは排除し、危険な香りがするものは見せないように徹底的にガードすればいいんじゃない?
…ってことで、高等部3年に在籍する息子にはこれまで、性的な香りがするものに関してはできる限り触れさせないように気を付けてきました。
と同時に、母親である私も一応「女」であるということも意識し😅
早い時期に子供と一緒にお風呂に入るのをやめるなどの配慮もしてきました。
それについてはこちら☟のブログに記載してあります。
あれは息子が小学1年生になったばかりの頃だったと記憶していますが、一緒にお風呂に入っていたときのことです。
息子がふと湯舟の中で私の方をじっと見つめてきた…と思ったら、右手がするすると伸びてきて…私の胸(おっぱい)めがけて伸びてきてええ🤪
とっさにバシッと手をはたき、間一髪のところで触られずに済みましたが😭😭😭
ちょっと、(いやかなり)ショックでしたね。
その様子から察するに性的なニュアンスは薄くて、「なんだこれ?」という興味から手が伸びてきた感じてはあるんですが。
けれどもこれが男女の体の違いに気づいた瞬間なんだと思いました。
翌日から私は息子と一緒にお風呂に入るのはやめました。
私は短パンにTシャツ姿で太郎の介助をして、息子を着替えさせてリビングに送り出した後、その直後に一人でお風呂に入るようになりました。
それとともに、子供の目の前で着替えることもやめました。
高学年からは手をつないで歩くこともやめました。体の直接的な接触を避けたいという意図です。
けれども夫は同性ということもあってか、小学校のあいだはハグするなどのボディタッチを頻繁に行っていましたね。
ただそれも中学生になってからは辞めさせました😔
放課後デイから「太郎くんがスタッフに後ろから抱きついてくる」と言われたことがきっかけでした。
性的な意味はないのかもしれませんが、女性スタッフさんにもやってしまうのは本当にヤバいという感じで😂
その時の息子は身長140㎝超とまだ子供っぽさが残る風貌だったのでそれほど問題視されていなかったんですけどね。
これが現在のように完全にオッサン化した状態で同じことをやったら犯罪かっていうね😂
「家族はいいけど他の人はダメ」という理屈が通用しない子なので、それ以降は家族であっても「他人の体を触ってはダメ。触れ合ってもダメ」ということで徹底しました。
夫はコミュニケーションができなくなったとションボリしていましたけどね。
でも「触るのNG」を言い続けてきたことで現在は「他人の体に触れるのはNG」という認識を持てるようになっています。
災いの芽は早いうちに摘んでおくのが吉だと思います。
恋愛感情~異性を好きになるのは人間の本能
まあこんな感じで性的なものにつながりそうなことを徹底的に排除してきましたが、それでもこれだけは阻止することができなかった、というのがこれ☟
”異性を好きになる問題”
いやそれ、問題?と思われそうですよね😂
これ自体は問題ではないんですけどね。
好きになるだけならね。
最初は重度知的障害児でも男子・女子を区別したうえで、女の子を好きになるんだー!という新鮮な驚きを覚えたものですけどね。
考えてみれば幼稚園生でも好きな子ってできますからね。
恋愛感情は人間の本能とも言えるもので、知能の高さ低さはあまり関係ないのかもしれない。
ただ、知的障害の子が…いや、自閉症かつ知的障害の子が異性を好きになってしまうと、何かと問題が起きてしまうんですよね…。
「他人の気持ちを察することができない」
これ。
これですよ、
この特性がこの分野においては非常によくない😂
相手の子がロコツに嫌がっているにも関わらず、アプローチし続ける不屈の精神。
まあ、アプローチといっても隣に座るとか近くでニヤニヤしているとか、後ろから歩くとか
ストーカーかよ😂
これ、今後万が一性的なアプローチ(抱きつくとか😱)に展開していったらと考えるだけで、恐怖で体が縮み上がる私。
なので、「あ、この子の事、好きなんだな」ってわかった時点で、なるべく接触させないように気を付けていました(登下校のタイミングとかですね)。
あとは学校の先生にも情報を共有しておくこと。
これ大事です。
「先生、うちの子今〇〇ちゃんが好きなんですよー」なんてプライバシーもへったくれもねえな😂
…って、ちょっと可哀そうな気がしなくもないんですが。
学校にいる間に万が一間違いが起こらないように、先生に見張っておいてもらう意味合いです。
ちなみに息子はこれまで好きな子が通算5人はいたんで、都度、先生と共有してきましたが、毎回「あ、知ってます」って。
好きな子の名前やらなにやら、学校でずっと独り言をしゃべっていたみたいです😂
ちなみに高等部3年生の現在、好きな女の子に対して性的な興味は持っていません。
相変わらずの「幼稚園児の恋」状態です。
さて、話題が二転三転していますが、次回は現在の状況(自慰)について、重度知的障害児にとっての自慰とはどんな存在なのか…みたいなところを書いていきたいと思います。
あと1回か2回で連載終了予定です😅
~つづく~
【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル①
【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル②
【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル③
【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル④
【体は大人・中身は幼児】重度知的障害 高校生男子の”性処理”のリアル⑤
興味深い記事で読ませていただいています。
最後まで読んでからと思いましたが待ちきれずコメントします( ̄3 ̄)
うちは今4歳になったばかりですが、
3歳から、始まったんですよね。
ソファでうつ伏せになりモゾモゾと。
怒るのもいけないようなので、そっとしておくと、それはもう汗までかく熱中っぷり。
「ママ見ないで」と言うので、恥ずかしい事だとなんとなくは分かってるっぽいんですが。
痛くなるからそろそろやめようね、とか言ってみたところで、1分後また始まる。
なんかもう、魂抜けそうです。
恥ずかしい事だというのはわかっているんですね。
うちはそういう感覚がなかったので、
局部を触り始めたらあえて大袈裟にジロジロ見るようにしています。
うわあ~という感じの嫌なリアクションも忘れずに( ̄▽ ̄)
一般の人のリアクションを代弁してやる感じですかね…。
これは結構効果があって、ジロジロみると気まずいと思うのか、サッと手を引っ込めます(笑)
小さい子(幼児)のこうした行動は一過性の場合が多いように思いますが、気が気じゃないですよね(´・ω・`)
あと1~2回で終了予定!?
そこに期待するしか無いのですね。
すみません、多分期待するような内容ではないかと思います(;’∀’)
最良の対応方法とか、うちはこうしたので解決したとか、そういった内容ではないです。
あくまでもうちの息子の場合、うちの息子の様子をお伝えすることになると思います。
うちは薬(リスパダール)の影響(性欲減退)もあるのか、実はそれほど性処理について困ってはいない方だと思います。
そのせいか、道半ばというか、仕上げ段階の時期にいるというか、
私もこのブログをきっかけにして、さらに新しい対処法を試してみようかと思っているところです。
新しい対処法については今回ではなく、実際に試した後にまた新しく記事を書くことになるかとは思いますが。
もし具体的に知りたいと思うことがあればコメントください(^^)
ただし私では答えられないかもしれませんが(;’∀’)