言葉が話せない重度知的障害児のトイレトレーニング日記⑤
前回までの日記はこちら☟
9月2日
自閉症児の親にとっては長すぎる夏休みがようやく終わった😂
今日は久しぶりの登園日。
太郎が制服の下に履いているのは、そう、布パンツ。
なんとなんと、昼も夜もオムツは完全に外れましたあ😂
そしてこちらから誘わなくても、自分からトイレに行きたいという意思表示をするようになったという、まさかの展開!
それも、絵カードを使わなくとも「おしっこ」と言葉に出して言えるようになりましたあ😂
夏休みの1か月ちょっとで、自宅で集中してトイトレができたのが勝因だったのかもしれない。
ちょうどタイミングよく夏休みに入ったため、日中は外出も含めて終日布パンツで生活していたのがよかったんだと思う。
夏休みが終わる頃には終日布パンツで過ごして失敗することもなくなっていたけれど、幼稚園で太郎は「おしっこ」と自分から先生に伝えられるだろうか?
場所が変わるとできることもできなくなる
そんな自閉症の特性が発動しないとも限らない。
後ろ髪を引かれる思いで幼稚園から帰宅したものの、「漏らしてないかな」「オムツ履かせなくてよかったのかな」と、やきもき、やきもき。
落ち着かないったらありゃしない😂
9月3日
昨日、幼稚園にお迎えに行った際に、私の姿を見た担任の先生が満面の笑みで駆け寄ってきて。
「太郎くん、1人でトイレに行けるようになっていて驚きました!」
と半ば興奮気味の先生😅
絵カードを使うこともなく、「おしっこ」と言うこともなく、気が付いたら一人でトイレに行っておしっこを済ませて戻ってきたらしい😂
同じクラスのお友達が「先生、太郎くんがトイレでおしっこしてたよ」と報告してくれたんだとか😝
先生も驚いただろうけど、同じクラスのお友達もかなり驚いたんだろうな🤣
夏休み前までオムツを履いていた子が仁王立ちで立ちションしてるんだもの😂
それにしたって、一人でトイレを済ませてくるなんて一足飛びすぎる成長に驚愕😂
でもそれはきっと幼稚園には立ちション便器(小便器)があるからなんだろう。
自宅のトイレでは立ちションをする際に便座を上げなくてはならず、私が毎回付き添って便座を上げてあげている。
そこいくと小便器のある幼稚園なら自分一人で完結できるから、「おしっこ」と先生に声をかけずに一人で行ったんだろうと推察。
うんちのときはどうするんだろう?と思いつつも、とりあえず幼稚園でもオムツが不要だということがわかり、ほっと一安心。
わずか半年前、公園の真ん中でうんちまみれになったあの日が懐かしく思える😂
9月10日
幼稚園に布パンツで通うようになってから約1週間。
その後幼稚園でトイレを失敗することは一度もなく、うまくやれているようで一安心😂
オムツが外れてからというものの、幼稚園で💩をすることはあまりなくなったようで(今考えるとオムツを履いていたからこそ💩をしていたらしい)。
”💩は基本自宅で”というルーティンも心配事が一つ減ったようで地味に嬉しい。
そして心配していた就寝中のお漏らしについても、拍子抜けするほど簡単に布パンツに移行できた。
夏休みが始まった頃はやっぱり怖くて就寝中はオムツを履かせていたものの、起床時点でオムツにおしっこをしていない日が続いたため、思い切って夜間も布パンツで寝かせることに。
万が一の事を考えて、ベッドにはパイル地の防水シーツを敷いてはいたけども😅
↑おねしょ対策の防水シート↑
でもこのシーツがおしっこで濡れることはなかったよね。
無意識の状態でも「おしっこはトイレで」という感覚がすっかり身に付いたのかな。
とにかくこれで幼稚園、自宅、外出先、夜間、すべてのシチュエーションにおいてもうオムツを必要とする場面はなくなったということで。
もうこれででオムツのストックを買わなくていいんだと思うとこれまた地味に嬉しい😂
…ということで、長々と書いてきましたトイトレ日記はこれにて終了です😅
とはいえ、💩の際に一人でお尻を拭けない問題などもあり、違った意味でのトイトレはこの後も長く続くんですが🤣
夏休みの描写はかなり端折っていますが、最初の頃は「布パンツでの漏らし癖」がついたら嫌だなと思い、そろそろかなというタイミングで「おしっこしたい?」と私の方から声をかけ、絵カードを提示させてからトイレに行く…という行動を繰り返しやっていました。
また、
外出前には必ずトイレに行く
乗り物に乗る前は直前にトイレを済ませる
ということも徹底していました。
これは後々、トイレに行けない場面・トイレがない場所に備えて、「行きたくなくても行けるうちにトイレを済ませておく」という癖をつけることに役立っていると思います。
トイトレを振り返ってみたときに、うちの場合はやっぱり下半身を裸にして「おしっこを出す」ことを可視化したことがオムツ外しの打開策になったかと感じています。
ちなみにおねしょはオムツを外した当初ではなく、小学校に入ってから2~3回ありました😅
これは発達障害とは関係のない、いわゆる普通のおねしょだったと思います😅
いずれにせよ、ベッドのマットレスを汚されるのは勘弁…と思っていたので、太郎が小学校高学年になるまでは普通のシーツの下に防水シーツを敷いていました😅
うちは四隅をゴムで止めるタイプのシーツを敷いていましたが、今はベッド用のボックスシーツタイプのものも売っているんですね( ゚д゚)
今回、昔書いた日記を発掘したことにより、トイトレについての詳しい記事を書きましたが、次回はまた日記をもとにした違うシリーズを書いてみようと思います😊
サナさんトイトレエピソードありがとうございます^_^
以前コメントをしていたしろいおもちです。
排泄の自立は自己肯定感を育む上でとっても大事だと思っています。
サナさんのブログを読んで排泄機能の成熟とトイトレと向き合う親の覚悟、この2つが揃えばトイトレは成功するのだなと思いました!
夏休みの間トイトレを頑張った太郎くんを先生たちはきっとたくさん褒めてくれたと思います^_^
サナさんのことも職員間で褒め倒していたことでしょう。
まずはお漏らしを経験させることを可視化という言葉で表されていてなるほどと思いました!
なんとなくお漏らしを経験しないとトイトレのスタートラインには立てないということはわかっていたのですが、それがどういう理屈だかはわかっていませんでした。
お漏らしの経験=可視化なのですね。
可視化は何事にも有効なのだなと改めて気づかされましたね。
実は、サナさんが以前コメントの返信で太郎くんにおはようのやり取りを絵カードでさせているうちに挨拶が身についたと教えてくださってあれから保育現場で加配として担当している子に試してみていました。
字が読める子なのでホワイトボードに「おはよう」と書いて読んでもらうという形で実践していました。
毎日少しずつ「おはよう」と読む声が大きくなってきて、おはようと読んでくれるタイミングも早くなっていき、ついに昨日!私がおはようと言うと「おはよう」が即返ってきました!
感動しましたね^_^
本人は挨拶をしているつもりもないのかもしれませんが笑
社会で生きていく上でおはようと言われたらおはようと返せるのはとっても大事なスキルですからね。
嬉しかったです。
サナさんのブログは確実に誰かの役に立っています!
本当に勉強になります。
これからもブログの更新を楽しみにしています^_^
排泄の自立は自己肯定感を育む、まさにその通りだと思います。
小学校入学後もオムツが外れていれば、その時間を他の事に手をかけていただくことができます。
オムツ外しは身辺自立の大きな第一歩だと感じます。
挨拶カード(ボード)試していただいたですね!
最初はただ読み上げているだけだったりオウム返しだったりするんですが、そのうち身に付くようになりますよ(^^♪
意味がわかってなくてもいいんです、挨拶は「愛される子」になる第一歩ですから!
というより、きっと未だにうちの太郎は挨拶することの本来の意味は理解できていないと思います(笑)
おそらく自閉症の子はなぜこんな事をしなければいけないのか意味が理解できない、ということが多いと思うんです。
でも理解できなくても学び、覚えているうちに、それがスキルとなり、生きる力となっていくと思います。それでいいんだと思っています。
次回は言葉の習得についての日記シリーズを書く予定です(^^)
また読んでいただけると嬉しいです!
お久しぶりです。
トイトレ…、うちはあとウンチだけなのですが、難航してます
ウンチだけはオムツで、それ以外はずっとパンツです。
ウンチは基本的に家や祖父母宅でしかしないので、幼稚園ではパンツで過ごしていて、お漏らししてきたこともないような…。
オシッコのときは、トイレで出せる確立が上がった、大きな転機となったのが、実家滞在中の私の父の言葉で。
それまでトイレに連れて行っても、なかなか成功しない息子でした。
そんなとき、ちょっと遊びで布パンツをはいて私の両親に見せて「お〜お兄ちゃんだね〜」と言われたのですが、すぐにオムツに履き替えると、父が「かんちゃん、せっかくお兄ちゃんになったと思ったら、赤ちゃんに戻るんだね」と言い、顔色を変えた息子が「トイレ行く!」と言い出し、内心、行くだけでしょと思っていたら、まさかの成功
そのとき、すごく得意気な顔をした息子を思い出します
その後もオムツ生活は少し続きましたが、夏休みのときに“パンツ強化期間だ!”と私も心に決め、息子にどちらにするか聞いたら絶対オムツにすると言うので、無言で布パンツを差し出しているうちに、パンツの履き心地に慣れたのか?、パンツになりました。
外出時も近くのコンビニやスーパーから始まり、パンツ移行は思ったよりスムーズで、意外だったのは夜間のお漏らしが数えるほどしかなかったことです。
トイトレ終わったかのように語ってますが、ウンチが残っていますけどね
どなたかがコメントでおっしゃっていましたが、よくわからないうちに、早い段階でトイトレするのが1番だというのを痛感しています
コメントありがとうございます(^^)
うんちでつまづくお子さんは一定数いますよね。
それにしても何がその子にとっての転機になるかわからないものですね。
お父様グッジョブでしたね!(^^)!
そして育児書的なものにも書かれてありますが、夏休みはトイトレ強化期間としてぴったりですよね。
心を鬼にして布パンツを差し出し続けたはちのすけさんの努力が見事に実ったわけですね(^^♪
トイトレは早い段階で…というのはまさにそのとおりだと思います。
タイミングは人それぞれで急がなくていいとは言われていますし、確かにうちの太郎は未就園児時代や年少のときにトイトレをするのは少し早かっただろうとは思うのですが、逆に小学校に入学以降であれば強いこだわりからオムツを外すことは難しくなっただろうと予想できます。
オムツに強いこだわりを持つ前に、まさによくわからないうちに済ませておいた方がいいかと思います。
こんにちは
やはり努力と忍耐親の頑張り大切ですね。
健常者でも教えて教えて出来るようになるし、失敗もあるものね。
サナさんの頑張り諦めないって凄い!
ありがとうございます(^^)
トイトレは例えが悪いかもしれませんが、言葉が喋れない犬猫でも教えればできるのだから、太郎のような子でも絶対にできるはずと信じてやっていました。
そうですそうです、健常者でも繰り返し教えないとできない事はたくさんありますよね。
トイトレに関しては成功すれば自分が楽になるから頑張れたのかもしれませんが(;’∀’)
大団円ですね。
④での移動中のお漏らしからの夏休み明けにパンツで、しかも一人でトイレに行くくだりはキラリと笑顔の太郎くんが見えるほど笑笑
④のお漏らしの時もちょっとだけ濡れた時に気づいたのも、もうほぼ完了してますよね。
車だからトイレと言い出せなかったのかもしれない。
本当に子供って、スッと一段上に行っちゃう時があって仰天させられます。
でも、それはそれまでの弛まぬ努力の当然の結果で驚くことは何もなかったりもしますよね。
夏休み、ママがつきっきりで毎日トイレに誘い、つきそっていたのですから。
愛溢れる、トイトレものがたり、ですね。
うちも知的次男は長男より外れるのが遅かったのですが、それ以降はほぼお漏らし知らず、おねしょもありませんでした。
ところが、四年生だったかな、一度かなりしっかりとお漏らししていて驚きました。
そう言えば、つい先日(18歳成人しましたが)
も朝起きてきたと思ったら、パンツが濡れてるとか言って着替えていました。
(後でベッドを確認してみましたが、寝具は濡れていませんでした。)
トイトレは小さい頃の一大イベントでしたが、その後色んなことがもうわんさかあって、お漏らし程度では、そう?と気にも留めなくなってました(汗)
私の記憶の中のトイトレは
・下半身裸作戦をしたらあっさりトイレでおしっこができるようになった
・トイトレを始めてすぐに幼稚園でもパンツになれた
という感じで、夏休みのあいだの苦労的なものが欠落していたんですよね(;’∀’)
日記を見ていろいろ思い出しました。
そんな簡単には外れるわけもなく、あの頃の私は頑張っていたんだなぁと(;’∀’)
それでも話せる言葉&理解できる言葉もわずかという太郎が年中さんであっさりオムツが外れたのは、当時の私も驚いたし、まさに「スッと一段上に行った」感ありました(^^♪
男の人は就寝時の尿漏れは生理的にあるものだそうですよ。
頻回でなければ治療も必要ないようです。
男性ならではのおねしょもあるんですね。
うちは、長男が小心者?で実家帰省前日、とか東京へ戻る夜におねしょをしていました。
毎年、だったような気がしますが、それほど緊張していたのか、飛行機が嫌だったのか。
次男のおねしょに寛容なのは長男の経験もあって、長男よりマシという笑笑
親の勝手な話。
トイトレ完了、本当にお疲れ様でした。
お互いに叱ったり反省したり、もう笑うしかない経験ですよね。
大変な事は子育ての醍醐味と思うことにしています。
おねしょはメンタル面での影響も強そうですよね。
トイトレは本当に大変だけど、リターンが大きいので頑張れたかと思っています。
まさに子育ての醍醐味ですね(^^)