親権が喪失する前に!知的障害児は18歳になるまでに銀行口座を作るべし《前編》
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またしてもトイトレ日記の続きをお待たせしています😅
うちの太郎もまもなく成人ということで、18歳になる前にやっておかねば!と思っていた銀行口座開設について、忘れる前に書いておきたいと思いました。
以前、こちら☟のブログの最後でちらっと書きましたが、知的障害児の銀行口座開設に関して、詳しく調べてみたので、重度よりの中度~最重度の知的障害がある親御さんにはぜひ一読していただくとよいかと思います。
親権が喪失すると預貯金の管理も勝手にできなくなる⁉
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2022年4月、20歳だった成人年齢が18歳に引き下げられましたよね。
これまで「成人」ということについてあまり深く考えてこなかったんですが、子供が成人するということは思いのほか重大な事であることに気が付いたんです。
知的障害があり、財産の管理を子供自身が一人で行えない場合は特に。
私が自閉症の長男・太郎の親になってからもう十数年が経ちますが、親というのは未来永劫、子供を守る存在だと信じて疑っていませんでした。
親は子供を守るべき義務があり、そのためにはなんだってできるのだと思っていたのです。
ところがどうです。
子供が成人になると親は親権を失うって、皆さんご存じでしたか?
当たり前っちゃ当たり前の話なのかもしれませんが、それは障害の有る子供に対して例外はないのです。
親権とは、子どもの利益のために監護・教育を行ったり、子どもの財産を管理したりする権限や義務のことを言うとされる。親は、預貯金の管理や日常生活に必要な契約を子どもに変わって行っている。
しかし、成人すると、親権は失われ、例えば、預金の契約、財産の相続などに本人が意志を示すことが必要になる。障害が重く、契約内容の理解や意志表示が難しい場合、成年後見制度の利用が必要になる。
出典:「18歳成人と知的障がい者の『親なき後問題』」 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)
つまりですよ。
これまで当たり前のように行っていた預貯金の管理や日常生活に必要な契約——例えば銀行口座の新規開設なども、親が代理で行うことができなくなるんです。
とはいえ、実際には重度~最重度知的障害のお子さんがいるご家庭で、お金の管理を子供本人がやれているなんてことは皆無だと思います。
法律と実情が乖離していると感じますが、法的にはたとえ親であっても成年後見人として契約を結んでいなければ、勝手にお金の管理をすることはできないんだそうですよ。
じゃあ私が太郎の成年後見人として契約すればいいんでしょ?と思いますが、それはそれで簡単な話でもないんです。
成年後見の話を始めると長くなるので、これはまた別の機会に記事にできればと思います。
話をもとに戻しますが、子供が18歳を超えると、銀行で口座を開設するには本人を銀行窓口に連れていって、子供本人が銀行担当者と契約を結ぶ必要があります。
重度知的障害のある我が息子・太郎は当然ながら一人で銀行窓口に行って「口座を作りたい」なんて言えるわけがありません😅
そこで私が同行して代弁することになります。
ところがその際の私は銀行側からすると単なる付き添い人です。
法的には代理人でもなく、補佐や補助ができる立場でもないのです。
つまり子供が一人で受け答えができなければ、銀行側は「この人とは契約が結べない」と判断され、契約に至らないこともあり得るわけです。
でも今はスマートフォンのアプリで口座開設できるよね?
自宅で口座開設できる銀行もあるから、子供に知的障害があることすらバレずに、新規で銀行口座が作れるよ?
…そう思う方もいらっしゃるでしょう。
確かに作れます。重度知的障害があっても、スマホアプリなら親が自宅にいながら代行して作ることができます。
ですが、スマホアプリで作った口座はWeb通帳、つまり従来の紙の通帳は発行されず、取引内容の確認はインターネット上でしかできなくなるわけです。
重度知的障害のある太郎はスマホアプリを使うことは知的に不可能です。
親である私が太郎と同居してそばでサポートできるのであればそれでもいいと思うのですが、グループホームや施設に入り、親元から完全に離れてしまうことを考えると、やはり紙の通帳があった方がいいのではないかと思うんです。
太郎本人にとっても支援者にとっても、残高が可視化できた方がいいのかな、とも。
銀行口座デジタル化で大手銀行も紙の通帳を有料化!
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ところが現在、どの銀行もデジタル化の波が押し寄せ、これまで無料で発行されていた紙の通帳が有料化されることになりました。
2022年4月現在は、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行など、メガバンクは軒並み紙の通帳の有料化が実施されています。
これから口座を新規開設し、紙の通帳を希望すると発行料なり年間使用料なりがとられてしまうんです😂
「18歳未満の子供は無料」としている銀行もありますが、それもその子が18歳になると有料化します。
つまり太郎が今口座を開設し、通帳を無料で発行してもらったとしても、18歳を超えると料金をとられるようになるわけです。
ちなみに、三井住友銀行と三菱UFJは「紙通帳利用手数料」として年間550円(税込)、みずほ銀行は通帳再発行料として1100円かかります。
太郎は将来、おそらく障害年金以外の収入はほぼゼロという生活になると思います。
本人が自由に使えるお小遣いなどわずかな金額だと思うのですが、そんな中で年間550円の手数料は結構な負担だと感じます。
どの銀行もこの制度が始まる前に開設していた口座に関しては紙通帳の有料化は対象外としており、スマホやパソコンを使いこなせないお年寄りに対しての配慮はしているつもりなのでしょう。
ですが知的障害者は?スマホやパソコンを使うことができない知的障害者に対する配慮は?
三井住友銀行の窓口で質問してみました。
スマホアプリを使うことができない障害者に対しての免除など、何かしらの制度はないのですか?と。
ですが、そんなものはありませんでした😂
三井住友銀行で通帳を作った場合、18歳を超えたら年間550円の紙通帳利用手数料を毎年支払い続けなければなりません。
しかも三井住友銀行の場合、WEB通帳を利用していない場合はデジタル未利用手数料(年間1100円)いうものの存在も意識しなければいけません。
デジタル未利用手数料を支払いたくない場合は、以下のいずれかに当てはまる場合は免除されるようです。
- 2021年3月31日以前に開設されている場合
- 残高が1万円以上の場合
- デジタルチャネルの利用設定がされている場合
- 口座保有者が18歳未満、75歳以上の場合(個人のみ)
- 同一支店内に、定期預金口座、財形預金口座、外貨預金口座、投資信託保護預り口座、証券仲介口座、公共債保護預り口座等がある場合
- 借り入れがある場合
つまり、残高が1万円を下回らないように注意していればいいのでしょうが、私が死んだら誰がそれを気にしてあげられると言うのでしょうね😂
激しく面倒くさい🤪
三菱UFJ銀行なら、2022年3月31日までに口座を開設していれば、紙通帳利用手数料の対象外になれたんですよ。
前回、年金の記事を書いたときにすぐにUFJで口座を作れば間に合っていたのに!
時すでに遅し🤪
仕方がないので、いろんな銀行の紙通帳利用料金についてくまなく調べて、最も有利な条件の銀行——できれば無料で通帳を使い続けることができる銀行を探してみることにしたのでした。
長くなったので《後編》に続きます。
こんばんは
為になる話、2が楽しみ。
トイトレも待ってます\(^_^)/
FP試験が終わったらやっとブログをたくさん書けると思っていたら予定外の仕事が入りました(汗)
トイトレ日記も早く簡潔させたいです!
子供2人、生まれてすぐに通帳つきで口座開設しました。
通帳有料化に伴い、無駄に三菱とゆうちょを開設しておきました(笑)
なんとなくですが、通帳があった方が安心ですよね。
もうすぐ出産予定で、可能なら通帳つき(もちろん無料)で口座開設したいので、この記事の続きが楽しみです。
ありがとうございます!
出産前(通帳有料化前)に口座開設する方法がないか調べましたが、あるわけがない…
めっちゃ先見の明がありますね!素晴らしいです!!
出産前に口座開設する方法(爆)
備えあれば憂いなしですね(^^)