私が死んでもそんなふうに泣いてくれるのかな?

泣く

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ときどき思うんです。

この子は、私が死んだら泣いてくれるのかなって。

 

自閉症の息子。泣き女のバイトでもやればいんじゃね?

先日書いたこちらのブログ。

親亡き後の知的障害児が1人で生きていくために

自閉症の長男・太郎には、次男が小学校時代に使っていたベネッセのタブレット「チャレンジパッド2」をおさがり(おあがり?笑)として与えています✋

さすが子供向けのタブレット。これがなかなか頑丈でして、太郎がどんだけ雑な扱いをしても壊れません😁

ですが唯一、具合の悪い箇所があり…イヤホンジャックに有線のイヤホンを挿しても音が聞こえないんですよね(゚з゚)

それで渋々ワイヤレスイヤホンを使わせているんですが、これが何かの拍子でタブレットとのペアリングが解消されてしまい、イヤホンから音がしなくなることがあるらしく。

それまで鼻歌まじりに機嫌よく遊んでいた太郎が突然

あれえぇ?

(あれえ?変だよ!音がしない!壊れた?使えない?終わり?オワタ???←注:太郎・心の声)

って、もうね。振り絞るように叫ぶ嘆きのあれえぇがリビング中に響き渡るわけですよ(‘A`)

アカデミー男優賞もらえる?ってくらいの

渾身の泣きっぷり😂

そして、壊れたあああああああ~…ああああぁぁとソファで泣きながらよろめく太郎。

ちげーよ😂

壊れてねーよ!ペアリング外れてるだけだよ!毎回すぐ直るんだから何も泣かなくても…。

毎回「この世の終わり」とばかりに涙を流してよろめく太郎を見ていて思う。

エジプトに行って泣き女のバイトでもやんな!

…って(゚з゚)

泣き女(なきおんな)または泣女(なきめ)または泣き屋(なきや)は、葬式のときに雇われて号泣する女性である。哭き女哭女とも書く。現在の日本では職業としては存在しないが旧習として存在し、中国、朝鮮半島、台湾、安南をはじめとして、ヨーロッパや中東など世界各地で散見される伝統的な習俗で、かつては職業としても存在した

泣き女 – Wikipediaより引用

 

死”は理解しているらしい。けど、泣くのか?

涙

出典:pixabay

たかがイヤホンが聞こえなくなっただけで全力投球で号泣している太郎を見て思う。

この子、私が死んだときにもこうやって”本気の泣き”をやってくれるんだろうか?

って。

ちなみに太郎は「死」の概念はなんとなくですがあるようです✋

”死”を理解する重度知的障害の息子

幼児期、太郎にとって私は単なる”飯炊きババァ”でした。

母よりも父の方が好きで、私のことを母親として慕ってくれることは一度たりともありませんでした。

もともと他人(親であっても太郎には他人)に興味が薄い子です。

もしもこれが以前の太郎なら。ある日突然私が死んでいなくなったとしたら、きっとこんなふうに思ったことでしょう。

 

猫

え?

ご飯誰が作ってくれるの?

 

って。

心配なのはそこなんかーい😂😂😂

 

今は…高校生になった今は、どうでしょうね?

果たして太郎は私のために”本気の涙”を流してくれるんでしょうか。

正直まだ自信がありません😂

 

私は泣いて欲しいのか?その姿を見る事はできないのに。

幽霊

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私が死んだとき、太郎が本気の涙を流しているところを私は見たいのだろうか?

見たい…見たいですねえやっぱり😅

重度知的障害(IQ30)かつ言語発達遅滞があり、自閉度もかなり重めの太郎は。

私のことをどんなふうに思っているのか、いまだによくわかりません。

いなくなって初めて、その大切さに気がついてくれるんじゃないかな~なんて思うものの、死んでしまったら泣いている様子も見る事ができないじゃないか😂

ただ、心肺停止後も5分程度は意識があるという説もあるようですよ。

心肺停止後、5分は意識がある!? 最新の脳神経学で分かった「死」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

そしてその今わの際の5分に、私の枕元で本気の涙を流す太郎を見て、

「ああ…この子は私の事を好きでいてくれたんだな」って

おせーよ😂

それ、生きているときにやってほしかった!これだから自閉症児は…

なんてツッコミつつ、意識を失ってご臨終(-人-)チーン

 

来る日も来る日もタブレット片手に泣き女のごとくよろめいている太郎を見るにつけ、浮世離れした妄想をつらつらと思い浮かべながら現実逃避をする私でした😂😂😂

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私が死んでもそんなふうに泣いてくれるのかな?” に対して4件のコメントがあります。

  1. どん より:

    サナさん
    もう6年程前の話です。
    私は母の臨終に間に合わず、30分以上遅れて病院に到着したのですが
    私と娘二人が『おばあちゃん!』と駆け寄ったところ…
    閉じた母の瞼から涙がこぼれました。握った手はまだ温かくて…
    そして心電図がと反応したのです!

    先に駆けつけていた姉家族もビックリ!!

    こういう事はたまにあるらしいですよ。

    だから、きっと、『その時』が来たら
    サナさんも太郎さん達の事は感じることができるはず。
    って考えると死ぬのが恐くなくなるような、逆のような…

    1. 稲倉サナ より:

      ひゃー、朝から涙が出ました。・゚・(ノД`)・゚・。
      なんと30分ですか!そんなことってあるんですね。間に合ったんですね、それはお母様にとっても、どんさんと娘さんにとっても救われましたね。
      私ももしそういうことがあった時には、あきらめずに駆けつけて自分の想いを伝えたいと思いました。
      自分のときは…どう感じるのかな。怖いような、逆のような…(;’∀’)

  2. こー より:

    こんばんは
    泣くよ。
    電車で腕をグイと引っ張ってくれたことがあったじゃない、大切な人だと思っているからだよ。
    余り母恋しく泣いてばかりだと前に進めなくなってしまわないかな?
    よろめいて泣いている太郎くん見てみたいなo(*⌒―⌒*)o
    よろめくにはまってしまった( *´艸

    1. 稲倉サナ より:

      こーさんありがとう( ;∀;)
      なんだか太郎の気持ちを代弁してくれたみたいで嬉しいです!!
      そして実はこの記事を書いた後にちょっといい事があったんです♪♪
      明日記事にしますね!
      よろめく、本当によろめくんですよ~。よよよってソファに倒れ込んでさめざめと泣くんです(笑)

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