副業の収入を足して”130万円の壁”を超えてしまうとどうなるか?
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長々と興味のない話題が続くわーと思っている方、すみません😅
確定申告に関するシリーズも一旦この回で完結します。
今回はこちら↓の記事の最後に出てきた社会保険の「130万円の壁」について詳しく書こうと思います✋
本業はライター。副業はブログ収入の私の場合。
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私の仕事については以前のブログで何度か書いていますが、一人で外出・留守番のできない重度知的障害の息子がいるため、子供が生まれてからは完全に在宅でのみ請けられる仕事をやっています。主な仕事内容はWEBサイトの記事を書くライターです。
リモートワークが普及したコロナ禍では珍しくなくなりましたが、現在私が仕事をもらっているA社・C社ともに担当者とは一度も会ったことがなく、業務委託契約はメール、打合せはZOOM、仕事の依頼はメールorチャット、書いた記事は共有ファイルへ投稿、請求書もメールで送付…と、パソコン1台あればすべて事足りているため、本当にありがたい世の中になったものだと思います。
しかしながらライターの仕事というのは、驚くほど報酬が少ないんですよね(゚з゚)
一部の著名な方を除くと、一般的には記事1本の報酬は数百円~数千円。
時給に換算すると100円~1000円程度なんですよね。内容にもよりますが。
時給1000円にもなるような美味しい仕事は少なくて、結構働いたつもりでも1か月あたりの収入は大した金額にもならず、私の場合ですが報酬の月額は平均して2~3万円ほどで。これにライター以外の業務が単発で1回5万円、10万円という類の仕事が入ってきて、年収50万円いけば御の字という、配偶者控除の上限ライン(48万円)をうろちょろしている私です😅
しかも仕事量にバラツキがあり、ある日突然仕事を干される…みたいな状況になったことも過去にあり、少しでも足しになればと始めたのがGoogleアドセンスとAmazonアソシエイトでした。
本業の年収が50万円程度なので、副業(ブログ収入=Googleアドセンス&Amazonアソシエイト)でそこそこ稼いでも社会保険の130万円の壁なんてあまり気にすることないかな、という感じではありますが😅
社会保険の扶養を外されないようにするには計算上、副業で年間70~80万円程度稼いでもOKということになります。
しかし、ブログ収入を得るようになってから数か月。
副業のせいで130万円の壁を超えるかどうか、なんて考えは杞憂だったことに気がつきました。
というのも現在、Googleアドセンスの収益は1か月平均5000円、Amazonアソシエイトに至ってはこれまで(約半年)のトータル収益がわずか1500円っていうね🤣
おそらく今年度の副業のトータル金額は5万円程度と予想されます😂
一桁多くても壁を超えることができないし🤣
もう、全然心配する必要もないし、余裕で社会保険扶養の立ち位置キープできてるし!・・・と思っていたのですが、ここにきてまさかの本業の方の収入がUP↗
収入が増えたというより、仕事量が増えたんですよね。それも定期的な。
どんどん依頼が舞い込むようになったため、最近ちょっと忙しくてブログを書く時間がなかなかとれていません😅
仕事をこなすと収入もUPし、ちょっぴりホクホクしていた私ですが、そこで我に返ったわけですよ。
依頼をMAX引き受けたら月収いくらくらいになるんだろう?
あれ、まさか130万円の壁を超えることはないよね?・・・と。
社会保険の「130万円の壁」は所得ではなく売上
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ここであらためて社会保険上の「130万円の壁」について説明したいと思います。
ちなみに以前書いたお仕事に関するブログの中にも130万円の壁について書いていましたね😅
社会保険上で夫の扶養に入るためには、「妻の年収が130万円を超えてはいけない」ということ以外にもいろいろと条件はあります。その条件については以下のコラムの下の図でご確認ください✋
扶養控除には、『税制上の扶養』と『社会保険上の扶養』の2つがあります。
税制上の扶養控除は、所得税や住民税の控除や、配偶者控除・配偶者特別控除に関するもの。
社会保険上の扶養控除は、健康保険や年金に関するものです。
出典:2021年版/扶養控除・扶養内について簡単にわかる!年収130万の壁って何? – 派遣コラム|エン派遣 (en-japan.com)
この年収130万円を超えてはいけないという点ですが・・・
前回のブログにも書きましたが、年収というのは収入、つまり売上であり、この130万円というのは所得ではなく売上だという点に注意が必要です。
所得税の扶養の判定が「所得」なので、社会保険の扶養も「所得」だと勘違いしている方がいますが、金額がまったく違ってくるので本当にご注意くださいね✋
しかもこの130万円の中には交通費や通勤手当、不動産収入、疾病手当金、失業保険なども含めなければいけないというから驚きです😱
そしてもちろん、営利目的での副業収入、アフィリエイト等のブログ収入もこの中に含まれます。
ちまちま足していくと、130万円を超えてしまった!ということになりかねないですね😨
130万円を超えるとどうなる?超えた場合はいくら稼がないと損?
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でも130万円を超えたからって、どうなの?何が困るの?という話ですが。
あ、前提としては妻が夫の扶養に入り、社会保険料(健康保険・年金)を支払っていない、という人のケースです。
扶養範囲内(年収130万円未満)で働いている人のことですね。
扶養に入っている状態では妻の社会保険料の負担は0円ですが、扶養から外れると妻が自分で社会保険に加入して社会保険料を支払う必要があります。
詳しくはこちらのサイトを参照↓
扶養とは? 所得税の扶養と社会保険(健康保険と厚生年金保険)の扶養の違い | 経営者から担当者にまで役立つバックオフィス基礎知識 | クラウド会計ソフト freee
もしも個人事業主である私が130万円の壁を超えた場合は、夫の扶養から外れ、国民健康保険と国民年金に加入することになります。
自分で国民健康保険料と年金保険料を納めるとなると(国民健康保険料は自治体や個人によって額は異なりますが)、おおよそ月額3~4万円程度の保険料を支払わなければならず、年額でおおよそ36万円~程度の負担が増えるということになります。
つまり、130万円の壁を超えた場合は、年収170万円くらいだと働き損(という言い方もアレですが😅)、年収180万円以上稼げないのであれば、年収130万円未満に収まるように働いた方が、家事育児の時間にも余裕が出るし…という感じなのではないでしょうか。
【税理士監修】103万円と130万円、どっちが得?働き損にならない収入とは? | バイトルマガジン BOMS(ボムス) (baitoru.com)
ちなみにこの年収130万円未満という基準ですが、過去の年収ではなく見込み額であるということも要注意です✋
(所得税の扶養は過去の年収、社会保険の扶養は収入見込み額が基準値となります)
見込み額なので、まるっとした年収で判断するのではなく、月々の収入ベースで判断されることになります。
社会保険の場合は月々の収入ベースで判断される点に注意が必要です。
例えば、扶養にしたい人が給与所得のみを得ている場合、年間の給与収入が130万円未満、月給にすると108,333円未満で扶養の対象になりますが、通年で扶養に入っていたい場合は、いずれの月も108,333円を超えてはならないということです。
1月から6月は就労していなかったため収入なし、7月から12月は月給120,000円を得るというケースにおいては、確かに年間収入は130万円未満ですが、月々108,333円未満の基準は超えてしまっているので、7月以降は扶養に入ることができないということになります。出典:扶養とは? 所得税の扶養と社会保険(健康保険と厚生年金保険)の扶養の違い | 経営者から担当者にまで役立つバックオフィス基礎知識 | クラウド会計ソフト freee
上記のサイトにはこんなふうに書いていますが、私なんぞは130万円に遠く及ばない収入であったため、これまでは月給ベースを考えたことなどありませんでした😅
ところが、現在C社からの仕事の依頼が増え、もしもガッツリ仕事を請けていった場合、月額の収入がMAX10万円に届くことも考えられます。
そうなるとGoogleアドセンスの月額5000円というのもバカにならないというか、結構響いてくるな…と思いますし、アフィリエイトの収入が予想外に伸びた場合、130万円の壁についても視野に入れなければ危険かと。
私は記事にアフィリエイトを貼ることが本当に少ないのであまり心配はしていませんが、Googleアドセンスについては月額の推移を慎重に見守る必要があると思いました。
こんなふうにチマチマ計算せず、もっとバーンと稼げるようになればいいんですけどね😅
しかしライターの1本あたりの単価が本当に少ないので、MAX10万円が限界で、それ以上伸ばすのは副業(アドセンス、アフィリエイト)で頑張るしかないんですが、それについてはまた別の機会に✋
扶養の対象について、詳しくありがとうございます。読んでいて自分の今年の働き方でヒヤッとしたところがあり、確認出来て良かったです。信頼出来る方の文章で情報得られて助かります!
私も今年はブログ収益が発生しているため、今年度の確定申告のために勉強しているところです。
そのため、関連する資料や個人のブログまでたくさん読みました。
今は個人でも税務署から指摘されることも珍しくなく、莫大な追徴課税をとられた方のブログも読み、無知とは恐ろしいことだなと思い勉強がてら記事にしました。
確定申告をしても逆に納めた税金が戻るケースもありますし、自分がどのくらい働いて、どのくらい税金を納めているか、納めるべきか、きちんと把握しないといけないな、とあらためて思いました。