自閉っこ太郎、5W1Hの壁を乗り越えろ!
重度知的障害のある自閉症の長男・太郎は、発達状況に凸凹があり、なかでも苦手な分野が
言語コミュニケーション能力
平たく言えば、太郎、まともに会話ができません(´・ω・`)
これまでIQが数値的に同じくらいか、うちよりも低いお子さんでも、もう少し喋れるよな…。と思うことが多かったんですよね。
中学3年生の現在、言語レベルがどの程度かというと
・日常会話は単語か2語文がメイン
・会話のキャッチボールは基本1往復
・長文が耳に入らない(指示は短い言葉でなければ理解できず)
・アニメなど、ストーリー性のある内容が理解できない(一度に数名が同時に言葉を発する、スピード感ある台詞の応酬についていけないのでは、と思われる)
・相対的に発語が乏しい(発語の9割以上がエコラリア)
・質問をする際は選択肢を提示する必要がある(5W1H形式の質問が理解できない)
・込み入った内容の質問は理解できない
・助詞(てにをは)が使えない
なかでも、5W1Hを使いこなせないことが悩みの種でした(‘A`)
5W1Hとは
Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉。
という質問には、いまだに答えられません。
「今日の夜ごはん、ハンバーグとカレーライス、どっちがいい?」
という質問であれば答えられます。
何、どこ、誰、いつ
といった単語が理解できていないんだなぁ、と。
だから質問するときは選択肢を提示するようにしていたんですが、
前回のブログに書いたように、最近になって「何」が理解できるようになったり。
少しずつですが、5W1Hの壁を乗り越えつつあります。
実は先日、夫が単身赴任先から戻ってきていたときに、太郎と2人で買い物に出かけたんですよね。
夫とともに帰宅した太郎、どこかで買ったらしいお菓子を手にしていました。
そこでダメもとで私、質問してみたんですよ。
「太郎、それ、どこで買ったの?」
って。
こんな質問したって、答えられるわけないんですよ。
意味がわからないんだから。
けど、質問しなければいつまでたっても答えられる可能性は0(ゼロ)なわけだし、
だったらいつになるかわからないけど、答えてくれる日を信じて。
私は太郎が理解できないだろうと思いつつも、積極的に質問をなげかけています。
「太郎、それ、どこで買ったの?」
とたずねたら、太郎、
なに言ってるのか正直わかんねえ🙄
という顔をしたので、もう一度、ゆっくりかみ砕くようにして聞いてみました。
「どこ?」 「どこ で買ったの?」
そしたら、太郎。
ちょっと考え込むような仕草をしてから、
「ローソン」
( ゚д゚) ←私
( ゚д゚) ←夫
太郎が答えたあああ😂😂
「どこ?」という質問に答えられたの、生まれて初めてですよ😂
私もビックリしたんですが、夫がね、鳩が豆鉄砲を食ったような顔して驚いていましたよ( ゚д゚)
「太郎が、まさか。ローソンって答えられるなんて」と、絶句していました、夫。
いやー。ここにきて言語面、目覚ましく伸びてきましたよ。
話しかけても話しかけても、無反応で心折れまくる毎日でしたが😂
小さい子に話しかけるみたいに、「今日、風が冷たいねえ」なんて。
本人はいつだって無反応ですけど、毎日、毎日、話しかけていましたよ✋
聞いてるんだか聞いてないんだか、って思っていたけど、ちゃんと聞いていたのかもしれないですね。
ちなみに5W1Hについては、現在習得状況は以下のとおり。
Who(だれが)
→理解できつつある。使えることもある。
When(いつ)
→まったく理解できていない。
Where(どこで)
→つい最近攻略。・゚・(ノД`)・゚・。
What(なにを)
→理解できている、使える。
Why(なぜ)
→まったく理解できていない。
How(どのように)
→ハードル高すぎ(゚з゚)
まだまだ道のりは長いですけど。
これからも、「いつか喋れるようになる日がくる」ことを信じて、毎日太郎に話しかけていこうと思います(‘ω’)ノ