自閉っこ太郎、5W1Hの壁を乗り越えろ!

出典:pixabay
いつもブログをご覧いただきありがとうございます(‘ω’)ノ

 

重度知的障害のある自閉症の長男・太郎は、発達状況に凸凹があり、なかでも苦手な分野が

言語コミュニケーション能力

 

平たく言えば、太郎、まともに会話ができません(´・ω・`)

これまでIQが数値的に同じくらいか、うちよりも低いお子さんでも、もう少し喋れるよな…。と思うことが多かったんですよね。

 

中学3年生の現在、言語レベルがどの程度かというと

・日常会話は単語か2語文がメイン

・会話のキャッチボールは基本1往復

・長文が耳に入らない(指示は短い言葉でなければ理解できず)

・アニメなど、ストーリー性のある内容が理解できない(一度に数名が同時に言葉を発する、スピード感ある台詞の応酬についていけないのでは、と思われる)

・相対的に発語が乏しい(発語の9割以上がエコラリア)

・質問をする際は選択肢を提示する必要がある(5W1H形式の質問が理解できない)

・込み入った内容の質問は理解できない

・助詞(てにをは)が使えない

 

なかでも、5W1Hを使いこなせないことが悩みの種でした(‘A`)

 

5W1Hとは

Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉。

例えば、
「今日の夜ごはん、が食べたい?」

という質問には、いまだに答えられません。

 

「今日の夜ごはん、ハンバーグとカレーライス、どっちがいい?」

という質問であれば答えられます。

 

何、どこ、誰、いつ

 

といった単語が理解できていないんだなぁ、と。

 

だから質問するときは選択肢を提示するようにしていたんですが、

前回のブログに書いたように、最近になって「何」が理解できるようになったり。

少しずつですが、5W1Hの壁を乗り越えつつあります。

 

実は先日、夫が単身赴任先から戻ってきていたときに、太郎と2人で買い物に出かけたんですよね。

夫とともに帰宅した太郎、どこかで買ったらしいお菓子を手にしていました。

そこでダメもとで私、質問してみたんですよ。

 

「太郎、それ、どこで買ったの?」

って。

 

こんな質問したって、答えられるわけないんですよ。

意味がわからないんだから。

 

けど、質問しなければいつまでたっても答えられる可能性は0(ゼロ)なわけだし、

 

だったらいつになるかわからないけど、答えてくれる日を信じて。

私は太郎が理解できないだろうと思いつつも、積極的に質問をなげかけています。

 

「太郎、それ、どこで買ったの?」

とたずねたら、太郎、

 

なに言ってるのか正直わかんねえ🙄

 

という顔をしたので、もう一度、ゆっくりかみ砕くようにして聞いてみました。

「どこ?」 「どこ で買ったの?」

そしたら、太郎。

ちょっと考え込むような仕草をしてから、

「ローソン」

 

( ゚д゚) ←私

( ゚д゚) ←夫

 

太郎が答えたあああ😂😂

 

「どこ?」という質問に答えられたの、生まれて初めてですよ😂

 

私もビックリしたんですが、夫がね、鳩が豆鉄砲を食ったような顔して驚いていましたよ( ゚д゚)

 

「太郎が、まさか。ローソンって答えられるなんて」と、絶句していました、夫。

 

いやー。ここにきて言語面、目覚ましく伸びてきましたよ。

話しかけても話しかけても、無反応で心折れまくる毎日でしたが😂

 

小さい子に話しかけるみたいに、「今日、風が冷たいねえ」なんて。

本人はいつだって無反応ですけど、毎日、毎日、話しかけていましたよ✋

聞いてるんだか聞いてないんだか、って思っていたけど、ちゃんと聞いていたのかもしれないですね。

 

ちなみに5W1Hについては、現在習得状況は以下のとおり。

 

Who(だれが)

→理解できつつある。使えることもある。

 

When(いつ)

→まったく理解できていない。

 

Where(どこで)

→つい最近攻略。・゚・(ノД`)・゚・。

 

What(なにを)

→理解できている、使える。

 

Why(なぜ)

→まったく理解できていない。

 

How(どのように)

→ハードル高すぎ(゚з゚)

 

まだまだ道のりは長いですけど。

これからも、「いつか喋れるようになる日がくる」ことを信じて、毎日太郎に話しかけていこうと思います(‘ω’)ノ

 

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