継続は力なり。知的障害児の家庭学習

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コロナで学校が休校になり、みなさん、家庭でお子さんの学習のサポートをされているのでしょうか?

 

漢字は気が遠くなるような地道な作業でコツコツと。

自閉症の長男は、IQ30の重度知的障害でもあり、先日受けた知能検査で知能は4歳程度と診断されました。

特に言語面の遅れが著しく、1~3歳程度の会話しかできません。

それゆえ、学習全般で言えることなのですが、応用問題が苦手なんですね。

応用、という意味では漢字も、1文字1文字、覚えたところで組み合わせて自在に使うということができません。

そのため、短い文章を丸暗記する形で漢字の学習に取り組んできました。平たく言うと、山のような漢字プリントを、それこそ何度も何度も繰り返し取り組ませつつ、常に私が横に座って、「この漢字はこういうときにも使えるよ」というふうに、1問1問サポートしながら進めています。

例えばですが、

今夜今日という字でも使うよね?」

というふうに、日常で使う単語を連想させて都度書かせていく、というやり方です。

気が遠くなる作業です😂

が、地道に毎日取り組んでいくと、結構覚えていくものですね。

丸暗記方式なので、これまで出てきたことのない表現に対し応用することはできません。

それでもなんとか、小学校2年生程度の漢字はおおよそ読み書きできるようになりました。

今は3年生の漢字をやっています。

 

計算問題をカスタマイズできる無料プリントを活用!

逆に、パターンとして覚えやすい計算問題は得意です。

3桁+3桁の足し算は小学校6年生のときには解けるようになっていました✋

もちろん最初から簡単にできていたわけではありません。

最初は一桁+一桁の足し算から始めて桁を増やしていく。

その次に引き算をやって、その次にようやく九九を暗記しました。

九九はしまじろうのCDを使って、歌って覚えさせましたね。

そして九九ができるようになったら、2桁×1桁の筆算にも挑戦!

 

これ以上の難易度については様子を見ながら進めていっています✋

 

この後はスーパーの買い物などで実際に使えるように、お金の計算の学習に特化しました。

それについては需要があるようであれば、また別の機会にブログに書きますね✋

ちなみに、お金の計算ができるようになるためには、筆算ではなく、暗算ができなければ意味がないので

こうした暗算用のプリントも取り組みました。

これらのプリントですが、作るのは大変なので、こちら👇のサイトがおすすめです!

 

算数の計算問題を自動作成[小学生向け計算ドリル用]

算数の計算問題 自動作成 [ 計算ドリル用 ] (shoshinsha.com)より転載

こちらは自分の好きなように四則計算のプリントをカスタマイズできるサイトです。

1~5桁まで、繰り上げ繰り下がりの有り・無し、余りの有り・無し、小数点以下の桁設定が可能で、暗算用の通常フォーマットのほか、筆算、逆算のフォーマットも選択可能。

1枚(A4)のなかに表示する問題数も20、40、60問の3種類が選べます。

これ本当にすごく便利ですよ!

サイトを作った方に感謝ですキラキラ

 

ちなみにうちの太郎、最初から計算がサクサクとできたわけでもないし、1度覚えたら順調に次、次、とやっていけたわけではありません。

まず九九を覚えるのにものすごく時間かかったし😵

そして

2桁×1桁の繰り上がり有りのパターンを覚えるところも大きな壁でした。

ひたすらやり続けて、本人がパターンに気がついたときに、ようやくスラスラと解けるようになりました。

生みの苦しみが本当に長くてそれは

ヘレンケラーのウォーター状態でしたね😂

で、ようやく2桁の掛け算ができるようになったと油断して、ある長期休みに漢字ばっかりやって計算を怠っていたら

なんと

九九ができなくなっていました🤪

やっぱりね

継続は力なり、なんですよね(‘A`)

やらなくなったらすぐに忘れちゃうんですよね。

知的障害だから、健常の子より忘れるのが早い…というよりは、健常の子よりも計算を日常的に使う場面が少ないせいだと思います。

だって大人もそうじゃないですか?

せっかく覚えた漢字も、スマホばっかりいじっていたら、忘れちゃってませんか?

簡単な漢字すら書けなくなっていませんか??

子供だって一緒です。

柔軟体操と同じなんです。

毎日やらないと体が硬くなるように、計算も毎日やらなきゃ忘れてしまう。

で、今、どうかっていうと。

うちはコロナ軟禁生活が始まってから、自宅学習、あんまりやらせていません。

マンツーマンで、つきっきりじゃないとできない子だし、

今は意味のない勉強をやるよりは、情緒の安定を最優先としています。

次男のように、学歴社会に出ていく子であれば、ちゃんと学習をやらせないと!と思うのですが、長男は将来は福祉就労をする予定です。

なので、将来的に必要とは思わない難易度の学習をするよりは、お手伝いとか、身の回りのことをきちんとするとか、手作業(パズルとか)の遊びを取り入れるとか、こうした状況下でも荒れずに大人のいうことに従って落ち着いた生活を送れる、みたいなことを優先していった方がいいかと思うわけです。

ただ、こうした生活をしていれば、きっと太郎はせっかく覚えた計算を、また忘れてしまうでしょう。

でも私はそれを責めたりしないし、バカな子だな、なんて思いません。

だって日常的に使わないことは忘れるのが当たりまえですから。

また学校が始まったときに、少しずつ取り戻していけばいいかと思います。

もしも休校が長期的になる場合は・・・

やはり生活スキルをあげることと、お金の計算、日常的に使う漢字の勉強あたりはやらせないといけないですね(‘A`)

少しずつ、太郎が楽しみながら取り組めることも、模索していきたいと思います。

あ~、でも!

早くコロナが収束しますように!!

 

 

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継続は力なり。知的障害児の家庭学習” に対して11件のコメントがあります。

  1. にゃんこ より:

    >http://www.shoshinsha.com/study/index.html

    こんなサイトがあるんですね。
    今は本当に凄い。
    さなさんのブログはいろんな事が満載で、素晴らしいです✨
    昔の私に読ませていたら、うちの子も生活全般のスキルが上がっていた事でしょう。
    今は出来ないことばかりで、可哀想なことをしてしまいました。
    成長すれば出来ると思っていた「うがい」「ぶくぶくぺー」「歯磨き」「靴の紐結び」18歳の今も出来ません。
    困っている知り合いがいたら真っ先にお知らせしたいブログです。
    ありがとうございます

    1. 稲倉サナ より:

      このサイト、素晴らしいですよね。見つけた時には感動しました!そしてかなりお世話になっています(笑)
      今はインターネットでたくさんの素晴らしいものが手に入るので、いい時代になったなぁと思います。
      私のブログはあくまでも太郎に対する一つのパターンにすぎませんが(;’∀’)
      発達障害は十人十色なので、いろんな方がいろんなやり方を発信していけば、そのうちの一つが自分の子供にも適用できる、みたいな感じになるんじゃないかなと。
      発達障害に限らず、何か困ったことがあるとすぐにGoogleで検索してしまう私です(笑)

      1. にゃんこ より:

        本当にインターネットは凄いです。
        もうね、素晴らしい笑笑
        日々感動しています。
        (逆に、無垢で無知な子供には悪でしかないとも思いますが)
        私がおや?と疑問に思って調べると必ず答えが載っている。
        質問サイトでは妙な連帯感が生まれ笑笑、しっかりしたQ &Aをアップされている方は尊敬する日々です。
        世界中どこにでも飛べるのがまた良くて。
        英語出来ないのが悔しいけれど、大人になったらもう一度勉強しようリスト不動のNo. 1です笑笑

        1. 稲倉サナ より:

          大人になったらもう一度勉強しようリスト不動のNo. 1
          →まさに(笑)私もです。

  2. 稲倉サナ より:

    >おばさん猫さん
    コメントありがとうございます(*'ω'*)
    太郎は本当に、この学習面に関しては知能以上のことができていると思います。のちほどブログにUPしますが、幼児期に知育系のソフトを散々やってきたのがよかったのかも…と思っていますが(;'∀')
    知的障害があるとやっても無駄だろ、という方もいらっしゃいますが、そんなことはないと思います。やる子とやらない子の差は歴然かと。

  3. 稲倉サナ より:

    >大(^▽^)さん
    コメントありがとうございます(*'ω'*)
    いえいえいえいえ(;'∀')
    私もこのコロナ騒動中はほとんど子供の学習はみてやっていません!あのシャキーンとしたブログは学校に通っている時代の話です(;'∀')
    とりあえず今は太郎をはじめ、家族が楽しく生活することを第一としているので。
    ただ、休校延長が決まったらそうは言ってられないですね。ただその際、学校から与えられる課題が太郎に合ったものとは限らないので、何が必要か考えないと・・・頭が痛いです。

  4. おばさん猫 より:

    おはようございます!
    ちゃんと向き合ってらっしゃる
    サナさん、そして、それに応えて
    ちゃーんとやる時はやる
    太郎くん!素晴らしい(^^)。
    うちはラッキーな事にマンツーマンで
    担任がついているので
    息子の理解度に合わせてプリントを
    作ってくださっているので
    それに甘えまくってます。
    このお休みの間に、アナログの
    時計が少し読めるようになればなーと
    取り組んでいます。
    継続は力なり!ですね。
    とても希望となる内容でした。
    ありがとうございます(^^)。

  5. 大(^▽^) より:

    サナさん、こんばんは~(*´▽`*)
    凄い!! やっぱり、お子さんとの向き合い方が違いますねぇ。
    うちの息子、特に漢字は少し前に学んだ字を忘れがちなので、漢字問題をいろいろ作ったり、他の教科もプリントを探して繰り返し取り組ませたりしていました。
    が・・・ コロナ騒動で日々疲弊しているので(言い訳ですが)、休校中は私の方が手抜きになっていました。
    さすがに休校再延長となると新学年の勉強もしっかり向き合って一緒に取り組まないとダメですね。

  6. 稲倉サナ より:

    >ヂュミコさん
    コメントありがとうございます(*'ω'*)
    このサイトすごいですよね!発見したときは超感動しました.*:.。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。.:*☆
    市販のドリルはいまいち欲しい感じのものはないし、お値段するわりにはスカスカなので(;'∀')
    でも私、ブログで書いているほどシャキーンとやってないんですよ(;'∀')
    ブログに書くときは参考になる内容を、と思って書くのでなんかデキる女風になってしまっています(;'∀')(;'∀')

  7. 稲倉サナ より:

    >ゆーさん
    コメントありがとうございます(*'ω'*)
    いえいえ、今私なんて超ラクな方に流されてますよ~(笑)
    学校に通っているときの方が太郎も自宅学習をしっかりがんばっていました。
    こういう非常時は無理しないに限る!と勝手に自分を納得させてダラダラやってます(;'∀')
    ただ、やらせなかったことで太郎がせっかく覚えたことを忘れてしまったとしても、それは本人のせいではなく、私の責任だと思っています。やはり未成年は親が責任もってサポートしないといけないな、と。

  8. ゆー より:

    ブログだけでは伝えきれない時間を費やしてサナさんも太郎くんも頑張ったんですね。太郎くんの将来を見据えて動かれているサナさん本当に尊敬します。
    サナさんのブログを読むと学習面にしても躾面にしても障害の有無関係なくしっかりと子どもと向き合い、楽な方に親が流されちゃいかんなと気が引き締まります!いつも参考になるブログありがとうございます(o^^o)

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