重度知的障害の息子の学習レベルはどのくらい?

出典:pixabay

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

自閉症の長男・太郎は現在中学生ですが、年が明ければついに卒業です。

 

将来に備えて教えておきたい最低限のこと。

中学を卒業すると、いよいよ就労に向けてがっつり訓練が始まるので、学習については中学生のうちに最低限のことをしっかり身につけさせておきたいと思っています。

・時計を読む

・お金の計算ができる

・小学校で習う漢字の読み書きができる

とまあ、このあたりができると社会に出たときに困らないかな?と思っています😅

 

うちの息子は知能指数(IQ)30なので、だいたい4~5歳くらいの子供と同じ知能ということになります

言語遅滞もあり、言葉のコミュニケーションスキルは2歳児程度です😂

しかし

少しでも脳の活性化になればと思い、小さい頃からマンツーマンで、自宅で地道に勉強を教えてまいりました✋

継続は力なり。知的障害児の家庭学習

 

そんな太郎の現在の学力はというと。

時計

→アナログもデジタルも読める。

ただし、〇分前、〇分後、という計算は定着していない。

お金

→1万円までの計算はできる。

スーパーなどで実際にお金の受け渡しもできる。

漢字

→小学校3年生の漢字の8割程度は読み書き可能(読む方はもっと難しい漢字も読める)

計算

→足し算は4~5桁程度まで(筆算)、引き算は3~4桁程度まで(筆算)いずれも繰り上がり繰り下がり有りもできる、九九は丸暗記、割り算は1桁まで、掛け算は2桁×2桁の掛け算(筆算)までならなんとかできる。

けど、上記のブログでも書いているのですが、

漢字・計算は日々取り組まないとすぐ忘れます😂

 

なので、宿題でもないし、受験とかでもありませんが、とりあえず毎日プリント1枚ずつでもいいので、漢字と計算については自主的にやらせています。

とはいえ、太郎1人ではできないので😂

今でも私がマンツーマンで先生となり、一緒に教えながら取り組ませています。

 

重度知的障害児向けに工夫した計算方法とは?

ちなみに計算なんですけどね。

言葉が2歳児の息子に、どうやって学習させているかというと。

例えばですけど、1桁の掛け算。

 

 

3×3っていうのは、3が3つ、という意味だと思うんですけど。

そういうの説明したところで、

理解不能😗

 

言葉の壁が大きいです、やっぱり。

2歳児程度の脳ミソに算数の概念教えるの、厳しいです🤪

 

じゃあどうしてるかっていうと、暗記ですよ、普通に。

九九を丸暗記。

 

九九を丸暗記するのって、発達障害の子供にぴったりの学習法。

意味なんて考えなくてもいい、パターンとして覚えればいいってやつ✋

九九さえ覚えれば、その後はひたすら何枚も何十枚もプリントを取り組むべし。

やっているうちに法則に気づき、自分なりにパターン化して、吸収するんです。

 

例えばなんですけどね、2桁×2桁の掛け算。

 

 

私はこうやって覚えているんですけど、皆さんどうですか?

8×5=40の「4」の部分を十の桁のところに小さく書いておいて(赤いの文字のところです)、

その次の8×3=24の4に繰り上がってきたを足して、280と書く。

頭の中で十の桁の4+4の部分は暗算しているんですよね、これって実は。

 

ところが、太郎はどうしてもこの、

4+4を頭の中で暗算して8と書くという部分が理解できなくて😂

何回やっても理解できないので暗算をさせるのはあきらめ、こう書くことにしました。

 

一見、同じのように見えると思いますが、

これは8×3=24に繰り上がってきたを足さず、そのまま24(240)と書くことにしたんです。

 

この方式ですと、

最後にまとめて足す。

小さい文字の所も、最後にいっしょくたにまとめて足す、と。

この方法だと頭の中で暗算は必要なく、

書いてあるとおりに足すだけ。

と単純明快になり、太郎にとって大変わかりやすくなったようです👍

 

この方式にしてからは、

1人ですらすら計算できるようになりました😝

 

理屈なんて理解しなくても

計算はできます✋

 

ちょっとした文章題あたりも、繰り返し何回もやらせていると、パターンとして覚えることが可能です。

ただこの学習法の欠点は

やらなくなると忘れる😂

 

だから、面倒ですけど、しっかり身に着くまでは親がマンツーマンで教えながら毎日子供の学習につきあわなければいけません。

 

上記の計算方法もそうなんですが、いわゆる普通のやり方ではなく、子供の理解力にあわせたやり方を考えてあげることも時には必要となるので。

掛け算の筆算もそうでしたが、一緒に隣で見てあげていると、太郎がどういう点につまずいているかがわかり、そうるすと、その苦手な点に特化した教材を準備し、先に苦手ポイントを克服してからもとの教材に戻る・・・と、臨機応変に対応することができます!

例えばですが、掛け算の筆算で「足し算の繰り上がりがスムーズにできていないな」と感じたら、掛け算の筆算を一旦お休みし、足し算の繰り上がりありのプリントを準備し、そちらをマスターしてから掛け算に戻る・・・みたいな感じですね。

できないまま進めてもなかなか覚えることはできないし、そうすると見ている親も「この子はどうしていつまでたっても覚えないの?」となりますよね。

 

面倒ですが、簡単な問題から一つ一つクリアして、数をこなしていけば、スローステップでも覚えていくことはできるんです。

定型発達の子がやる内容には遠く及ばなかったとしても。

 

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