知らぬは親ばかりなり。軽度知的障害児の恋愛事情
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これは重度知的障害児親の特権とでもいいましょうか😅
登下校の付き添いの際に、太郎と同じ学校に通う軽度~中度知的障害児の子供たちの、親が知らない裏の顔を知ってしまうことがあるんですよね。
きっと親御さんは「うちの子には無縁」「うちの子に限って」と思っている方もいるんだろうなぁ…と思いつつ傍観しているんです。
今日は知的障害のある中高生の恋愛模様について書いてみようと思います。
学校の送り迎えで目撃する障害児たちのありのままの姿
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自閉症の長男・太郎は重度知的障害(IQ30)があり、多動・他害などの問題行動も多いため、小学校入学時から高校2年生の現在にいたるまでずっと登下校の付き添いは欠かせない状態です。
特別支援学校は高等部になると基本的に「公共交通機関を使った一人通学」を促されるようになるんですが、うちは重度知的障害かつ言語発達遅滞、他害・多動などの問題行動(行動障害)もあるため、登下校は母親である私が付き添いをしています。
知的重度~中・軽度の子供に公共交通機関を使った一人通学を推進しているのは、「社会に出てから困らないように、練習の意味を込めて」との理由らしいんですが、まあ、理想論ですよね😅
うちの太郎みたいな子は学校を卒業しても一人で公共交通機関を使って自由に外出するようなことは一生ないと思うんで、一人通学の練習なんて茶番だとしか思えないんですけど😂
でもスクールバスは肢体不自由の子や知的最重度の子が優先になるのは致し方ないし、実際公共交通機関を使っての登下校は立ち振る舞いやマナーを教える場としては最適かと思うので、私は日々淡々と自分の役割を果たしています。
毎日登下校に数時間費やしているのは本当に大変なんですけど。
その登下校の付き添いの時にですよ。
同じ学校の一人通学の子たちと一緒になることがあるんですね。
知的障害が中度~軽度のお子さんで、男女数人のグループだったり、その時々メンバーもバラバラなんですが。
こういう子たちはどんな話をしているんだろうな~と思って聞き耳をたててみると、本当にごく普通の年相応の高校生らしい話題を話していたり、かと思うと少し幼いと思えるような話題になったり、あとは私に話しかけてくる子も何人かいますね。
自閉症の積極奇異型タイプの子だと、こちらから聞いてもいないのにまあベラベラと、学校の先生の話だとか、お友達の話だとか、今こういうことに頑張っているだとか、いろいろ教えてくれたりするんですよね😅
誰ちゃんは誰が好きだとか、恋バナ的なことまで🤣
これは重度知的障害の子を持つ親の「あるある」ネタかもしれませんが、おそらく軽度・中度の子の親御さんよりも私らの方が子供たちの人間模様をしっかり把握しているという🤣🤣
いわば「家政婦は見た」的な感じです😝
特に恋バナ的な話は、親御さんも知らないであろうことまで知ってしまうこともあって、時には親御さんにお伝えした方がいいのかも?と思うようなこともあります😅
この軽度~中度知的障害の子たちの人間模様を観察していると、誰と誰が仲がいいとか、最近喧嘩してるのかなとか、仲間外れにされている子がいるんだな、とか、ある意味すごくわかりやすい子たちなので、これは大人が介入した方がいいのかな?先生に伝えた方がいい?いや、余計なおせっかいなのかな、なんて、ちょっと悶々としながら観察することもあります。
そんな毎日なんですが、最近ちょっとこれは…と思うことがありました。
公衆の面前でベタベタする知的障害のある高校生2人
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それは珍しく男女2人ペアの子たちと遭遇したときのことなんです。
ちょっと見で、すぐにわかりました。
お互い好き合ってる子たちなんだと。
まず距離感が近すぎるし😅
まあ…いわゆる、ベタベタしている感じだったんですけど、高校生だし、彼氏・彼女も欲しい年ごろだよね?と思いつつ静観しようと思っていたのですが…そのうち目のやり場に困るようになった私。
ボディタッチが過激すぎる😂
女子が男子の体をなんかもう、すごく触っているんですよね😅
触っているのがシークレットゾーンでないことだけが救いなんですが🤣
いや、シークレットゾーンだった場合はさすがに学校に通報しましたよ。
でも、そうではない。公然わいせつの範疇ではない。
あくまでもベタベタしている範囲にすぎない。
だから、これは恋の始まりなんだな、私は恋の始まりを目撃したんだなと思っただけで、特に学校に通報したりはしていません😅
知的障害があっても、普通に恋をするのは当たりまえのことですものね。
うちの太郎のような重度知的障害のある子だって、恋はするんです。
ただ、私が見かけたあの子たちはこれからどうなるんだろう、と思いましたよね。
このお年頃だと、健常のお子さんでも親御さんは心配になりますよね。
高校生といえば性的な事に発展する可能性もあるお年頃。
親の知らない間に感情にまかせて…ということもあり得るのかと。
うちの太郎のような重度知的障害のある子の性の問題とは違った悩ましさがあるんだなあとあらためて思いましたね。
今回このブログを書くためにいろいろ調べていたら、こんな記事を見つけました。
「普通になれない」女性の恋愛模様に共感の声「初恋、ざらり」が描き出す現代社会のリアル【漫画】 | ハフポスト 特集 (huffingtonpost.jp)
これは漫画の中の話ではありますが、自閉症で軽度知的障害(IQ68)の女性の恋愛や性の問題が描かれています。
初恋、ざらり
「必要とされると、拒めない…」
上戸有紗は、「コレ」でしか役に立てないと、求めてきた男性につい体を許してしまう。
軽度の知的障害をもつ自分に自信が持てない有紗は、優しくしてくれるバイト先の社員・岡村さんが気になり始めて・・ ・。
不安定な二人の行き先から目を離せなくなる、切なくも愛おしい恋のものがたり。
【「必要とされると拒めない女の子が恋をする話」として、SNSで話題沸騰】
・心がぎゅーっとなる…
・誰かに必要とされる事を求めてしまう気持が痛いほどわかる
・どうにかして、二人に幸せになってほしい…
という感想、多数。
主人公の女性はIQ68の自閉症で、特別支援学校では一番上のクラスに在籍。
社会に出てからは障害年金をもらいつつも「障害者枠は給料が少ない」ということで、障害を隠して普通の会社でアルバイトをしているんですよね。
正直驚きました。
IQ68というと私のイメージでは社会生活を送る際にもう少し積極的な支援が必要なイメージでしたが、自分一人で履歴書を書いて面接に行って採用されるほどの能力があるんですよね。
でも一方で仕事の際に「AM・PM」が読めずに意味もわからず、同僚に驚かれてしまう。
(AM・PMは午前・午後のことです)
見た目が可愛いので男の人に言い寄られては断れずに体の関係をもってしまう。
一見、自立した生活を送れているようでいて、本当はもっと積極的な支援が必要なんだと思いました。
支援といっても、重度知的障害の子のように手取り足取りの支援ではなく、アドバイザー的な支援でしょうね。
知的障害の子の性の問題。
なかなか難しいですね。
学校によっては対応(教育?)してくれるところもあるんでしょうかね…。
ぜひやっていただきたいと思うんですが、やっぱり難しいんですかね😅
その後、登下校中に件の”恋の始まりカップル”を何度か見かけましたが、ベタベタ具合が進展してなかったのでその都度ホッと胸をなでおろすオバちゃんでした😅
ちなみに「初恋、ざらり」はAmazonの電子書籍で読めます。
Kindle Unlimited会員は1冊無料で読めるようです。
私は最近『リエゾン』という漫画を読んでいます。児童精神科医に訪れるいろいろな問題を抱える子どもたちの話です。その中に、知的障がいがあり働いていたけれど、職場の男性に酷い扱いをされて、心の病に陥った女性も描かれていました。何だか思い出してしまいました。障がいが軽くても、それぞれに悩みはたくさんあり、解決できないこともあるのだと思いました。結構考えさせられる漫画です。
「リエゾン」、実はAmazonリーディング(プライム会員なら無料で読める)で1~3巻が無料で読めるようになっていたので、kindle(本棚)に入れてFP2級の試験が終わったら読もうと思って取ってありました!1巻の途中までは読んだのですが、太郎のことがあるので身につまされる感じがしました。絵が好きなので読むのを楽しみにしています。
試験が終わったら読もうと思っている漫画もたくさんあり(;’∀’)
ピアノも弾きたいし、やりたい事がたくさんあります。早くFP2級の試験が終わらないかな~
軽度~中度の知的障害の女の子(A子)が知り合いにいまして、父親がいないので、父親みたいな男の人に優しくされると、そのまま抱かれてしまうみたいな…。
また、都合の良い女状態でも電話が掛かってくれば、いつでも出掛けて寝てしまう…。男の人優先。
何度も何度もそんなに簡単に男の人を信用したらダメだと言っても分かったと言うんだけど、本当に理解しているのかなぁ?と思いつつ、結局A子よりも30才も上の人と付き合って、寝てしまって、子供出来て…。その彼は独身だったから結婚しようと言われたから一緒になったんやけど、A子は育児放棄し、自分の母親にその子供を面倒見てもらってる状態で…。A子の旦那も結局A子の実家に一緒に住んでて、旦那も働かないのか?働けないのか?よく分からないけど、A子の母親は大手企業に勤めていて、仕事終わったら育児とは…。(母親がいない時間は、ヘルパーさんを家事援助で使ったりしてるらしいけど)
A子から、忘れた頃に電話掛かってきて電話では話をするんやけど、旦那に隠れて遊んでるみたい。逆にどこで知り合うの?と聞いたらSNSで色々あるんやね。寝てはダメだとは注意してるけど…どうなんやろ?
SNSで普通にコミュニケーションとれるけど、ほんま犯罪に巻き込まれるのではないかと?
素直で優しいA子やけど、私が一時期心配してたら、毎日夜中関係なく私に依存するから、ごめん。距離をおいた。
健常者でも男に依存する人もおるやから、障害者と性の問題はもっと難しいよね。
それは確かにA子さんが犯罪に巻き込まれないかどうかが心配ですね。
都合のいい女だったとしても本人が良ければそれでいいのかもしれませんが、子供ができたとなるとまた別の話ですね。
障害者と性の問題、本当に難しいです。
うちの子も高等部の時に彼女が出来たんだ、と教えてくれました。
一年の頃からずっと片想いだった女の子がやっとオッケーしてくれたのかな?
一年続いたのか、どうか。
卒業前に終わってしまっていたようです。
コロナでどこにも遊びに行けなかったけど、学校の行き帰りに一緒に登下校して、それはそれは青春だった事でしょう。
そのまま続いて、結婚、でも私は嬉しいけれど、結婚生活はうちの次男には無理。
まだまだ赤ちゃん、小学生並みの我慢弱さ。
親元で同居ならなんとかやっていけるだろうけれど、ね。
優生保護法もね、悪法ではあるけれど、無くなった時に後悔するのは当事者たち。
子供って産むのが終わりではなく、そだてなければならない。
私も人として未熟で何度も泣いた育児。
色んな人との関わりでやっとやっと子供二人成人した所です。
産む権利も必要だけど、育てる義務と対にしてもらわないと、ねと思います。
恋は人生を豊かにしてくれるんだなぁと思います。
好きな子、好きな人がいるって素敵なことですよね(^^)
次男くんに素敵な青春の1ページがあったというエピソードを知ることができて、なんとなく私まで嬉しくなってしまいました(*´▽`*)
でも、結婚は相手あってのものであり、さらに子育てとなると子供の人生を丸ごと背負う責任も生まれるということで、慎重にならざるを得ないですよね。
子供が成人しても、まだまだ先は長いですね(‘A`)
親の会で聞いたのですが、支援学校の同級生の男女が結婚して子どもが産まれたのですが、男性の方が子育てに全く興味がなく女性も子育てができず、結局は離婚して女性の両親が育てているそうです。
子どもは祖父母を父母と思っているそうです。
難しい問題ですね…
知的障害者同士の子育ては祖父母の介入は欠かせませんよね。
旧優生保護法を支持するわけではないですが、知的障害者の子育ては周りの支援が欠かせないため、本人同士だけの問題ではないということは否定できません。
知的障害があっても子供を育てたい方はもちろん応援したいですが、子供に興味がないのにできてしまった、気がついた時にはもう堕胎できない状態だった、というのは避けたいところです。
そのためにも、知的障害者向けの性教育もしっかり行っていってほしいと思います。
今回の記事は身につまされます( ; ; )
うちの子も、本当に彼が好きなのかを考えずに、「付き合って」と言われたらホイホイ付き合いそうで〰︎。
幸いS S Tクラスが保護者の要望を積極的に取り入れて下さるので、中2になってから性教育をお願いしました。先生、特支に連絡して性教育の指導法を学んだそう。DVDのアニメに良い教材があったので使用しました、アニメなら表現がソフトになるので、とおっしゃってました。
親が性教育やろうとすると、生々しくなりそうだし、お説教ぼくなりそうで、私にはムリ( ; ; )
先生にはありがたくて涙出そうでした。
「正しい男女交際」(byキョンキョン)と、N oを言うトレーニングを、今年度はお願いするつもりです。
アニメいいですね!
なんなら健常の子にもお願いしたいです( ;∀;)
情報が溢れている昨今ですが、今の子たちもわかっているようでわかっていないというか。
特別支援学校もPTAではそういった(障害児の性教育)取り組みはありますが、子供向けには学校によって差があるような気がします。
男女交際を否定するのではなく、まさに「正しい男女交際」について教えていただけるといいですよね。
こんにちは
この問題は、障がい者健常者関わらず難しいですね。
物凄く男、女に依存する人っているもん、見ているこちらが恥ずかしくなる事でも平気な人たち見てきたよ( ;´・ω・`)
どうしたもんか?
未だ手を繋いで、歩いているなら微笑ましいけどね。(*^^*)
異性に依存するタイプの人は何かしら抱えているような気がしますね。
この「初恋、ざらり」の女性は母親の接し方から察するに、普通の子と比べて「できない子」として育てられたがゆえに自己肯定感がとても低いんですよね。
自己肯定感が低いがゆえに、男性の性的なはけ口に応えることで自分の存在価値を見出そうとしているんです。
もし母親が「あなたは素晴らしい子だよ」と、彼女の素敵な部分をたくさんほめて育てていたらどうなったんだろう。
そう考えるにつけ、親やまわりの大人の接し方は非常に重要なんだと感じました。
そして太郎に対してもっと褒めて、自己肯定感をあげてあげなくてはと痛感しました。