悪い子は警察に捕まるよ!~障害児育児の理想と現実~
出典:イラストAC
現在多忙につき、こちらは過去の焼き直し記事の掲載となります。
「これ見たことあるわ」と言う方もいらっしゃるかと思いますがご容赦ください😅
今回のテーマは「障害児育児の理想と現実」。
こんなはずじゃなかったのに(゚з゚)
育児において母親としていちばん言いたくなかったセリフがどんどん飛び出る、そんな障害児育児の悲しい現実を現場からお届けします😂
自閉症児・太郎。外出先で警察に注意されるの巻
出典:pixabay
あれは自閉症の長男・太郎が中学生の頃だったと思います。
外出先で、警察官に注意されるという出来事がありました😂
具体的に書けないのがもどかしいんですが、特に何か悪いことをしたとかそういった類のことではなく、
「危ないから、事故にあってしまう可能性もあるから、そういうことはしない方がいいよ」
という、注意を受けたんですよね。
でも、私にしてみれば…というか、おそらく太郎本人にしてみても、注意を受けるのはちょっと理不尽だと思ったんです。
というのも。
おそらく、太郎がやっていたことと同じことを、定型発達の同年齢の子供がやっていたとしたら、警察官は何も言わずにスルーしていたと思われる案件なんです(゚з゚)
(明らかに危険と思われる行動をしていたわけではありません)
けど、太郎が見るからに障害児であるとわかる見た目、挙動不審な様子😂
そしてヘルプマークを付けていたからなんでしょう。
あの子、危なっかしいな。
って思われたんだと思います。
実際うちの太郎はもともと多動傾向がかなり強かったので、幼児期であれば私も同じように考えたと思います。
実際、太郎が危ない目に合わないよう、幼い頃からリスクヘッジに努めてきたし、太郎が危険行為をしないように、常にそばにいて見守り、注意をし、言葉かけをしながら育ててきました。
けれども中学生になった太郎は、交通ルールはクソ💩がつくほど真面目に守っているし、外を歩くときのマナーもほぼ問題なくできていると思います。
なので、見た目だけでそのように判断されることは不本意なのですが、一方でその気持ちもわからなくもない😅
そういうわけで、日頃から太郎には「それはやってはいけないよ」と注意していたんですが、いかんせん、太郎はやってはいけない理由が理解できないため、なかなか私の指示には従おうとしなかったんです。
ちなみに太郎は自閉症の他にも、重度知的障害(IQ30)、言語発達遅滞もあり、言語コミュニケーションレベルが2歳児並みです。
そのため難しい説明をしても理解できず、日頃から指示は簡潔にということを心がけて接しています。
で。
今回、この警察沙汰があって、思ったんです。
太郎は私が何度注意しても指示に従わなかったのに、
警察官に直接注意されて以来、1度もその行為をやらなくなりました😂
やっぱりね。
こういう子っていうのは、言葉で理由を説明したところで響くわけないと思っていましたよ(゚з゚)
だって何故やってはいけないのか意味がわからないんですから。
自分は悪くないと思っていることを注意されても、響かないんです。
でも、警察官という、ちょっぴり怖い存在の人に注意された(本人的には「叱られた」感)となると、
「怖かった」「もう叱られたくない」「叱られるようなことはやめよう」
…と思ったかどうかは知らんけど😂
あんなに母から注意されてもやめなかった太郎が、警察の一声であっさりやめることができたのです。
「ほら、おじちゃんに叱られるよ」という最悪な声かけ
出典:イラストAC
この事があってから思ったんですよね。
普通なら子供が外で何か悪いことをしたときに、「ほら、おじちゃんに叱られるよ」とか「お店の人に叱られるよ」みたいな叱り方をすると、世間様から非難を受けかねないですよね?
というか理想の育児的には完全にNGワードかと😂
つまり言っちゃいけないやつ。
「ほら、怒られちゃうよ」は要注意! ついやりがちな“責任転嫁する叱り方”あるある(1/2) – ハピママ* (pia.co.jp)
このリンク↑の記事にも書いてあること、私もごもっともだと思っています。
まさに理想の育児法ですよね✨
何か悪いことをしたときは、
「誰かに叱られるからやってはいけない」
のではなく、
「何故やってはいけないのか意味をちゃんと伝える」
ということを、子供にきちんと諭すべきだと私も思います。
例えばですが、電車の中で騒いだときには「周りの人にうるさいって叱られるから静かにしなさい」と言うのではなく、「公共の乗り物では静かにすることがマナーだよ」と伝えるべきであると。
でもじゃあマナーってなに?マナーを何で守らなきゃいけないの?っていう話になりますよね?
となると、
「体調が悪い人が乗っているかもしれない。自分が具合が悪いときに騒いでいる人がいたらどう思う?」
とか
「大きい音が苦手だと思う人がいるかもしれない。自分が苦手なことをされたらどう思う?」
とか、そういったやりとりも必要になってくるわけで。
でもこれって、重度知的障害の自閉症、言語発達遅滞ありの太郎にとって超絶ハードルが高い😂
というより不可能🤪
一生かかっても意味を理解してもらうことなんてできない😂😂😂
こういうタイプの子に有効な手段は結局、
「おじさんに叱られるよ」
「あとで先生に言いつけるからね」
「いう事をきかないとオヤツあげないよ」
ってもう、身も蓋もないセリフの数々😂
もはやオヤツは何の関係が?っていうね🤣
世間的には超絶ひんしゅくモノの”責任転嫁する叱り方”なんですよね。
本当に悔しいけど、太郎にはこの叱り方しか響かないんだから仕方がない😂
だって理由を説明したって理解できる知能がないんだもの。
だから太郎にはデメリットを提示して、
「叱られるのが嫌だからやらない」
「オヤツやご飯を抜かれたくないからやらない」
と思わせるしかないんですよ、やめさせたいなら。
平たく言うならば「悪い事をしたら警察に捕まるよ」方式とでも申しましょうか😂
もちろんこの叱り方が正解だなんて思っちゃいないけど、仕方なくやらざるを得ない人もいるってことです😑
もし障害のある子にお母さんがそんなような事を言っている場面を見かけたら、あたたかい目で見てもらえると嬉しいです。
理想通りにはいかないのが障害児育児の常ですな😂
こんにちは
何事も経験してみないと分からない。
太郎くんが警官に注意され、怖い人と認識したことは物凄く良かったね。
いろいろ人は言うけど、相手に分かってもらうことが大事!
いや~。本当にそれです。経験してみないと分からないことだらけです(;’∀’)
あーもうこんなはずじゃなかった!と思っていることでも、結果オーライだったりするんですよね。
警察の件も結果オーライ、太郎も悪いことをしたらダメなんだっていうことが身に染みたと思います(笑)
本当に経験してみないと分からないこと、理想と現実は確かにあること、子育てあるあるですよね。
うちは、知的次男が近所の人に警察に通報されて警官がかけつけ職質されてから、自分で気をつけるようになりました。
それまでは黒色の服、パーカーのフードをかぶり、その上から帽子を目深にかぶる。
不審者コーデでキメていた次男が、明るい色の服を着てくれるようになって。
学校の周りをウロつかなくなりました。
次男が一人で外に出る時のいつもの声かけ「気をつけてね」が恐らく「(警官に声をかけられないよう)気をつけてね」と聞こえていることでしょう笑笑
不審者コーデ(爆)
服装大事ですよね。
どんなにいい子でも服装が怪しいと職質されてしまいますから(;’∀’)