今度は期日前投票に参戦!重度知的障害者の息子と選挙の期日前投票所へ行ってみた。
出典:いらすとや
今週の日曜日は第50回衆議院議員総選挙ですね。
衆議院選挙2024 NHK衆院選ニュース 特設サイト – NHK
うちには重度知的障害者の息子がおりますが、息子が18歳になり、選挙権を得たということで、今年の7月の東京都知事選は一緒に選挙の投票に行ってきました。
そのときに書いたブログがこちらです↓
重度知的障害者が選挙で投票することの是非についてはいろんなお考えがあるかと思いますが、うちの息子は今回も選挙で投票することに決めました。
というか、行ってきました😆
期日前投票に!
期日前投票制度とは?普通の投票と何が違うの?
実は私、選挙権を得てからウン十年経過している超ベテラン有権者なんですが、これまで一度も期日前投票に行ったことがないんですよね!
投票は選挙当日に行って、夜の開票速報を楽しみにしているクチです。
そのため、期日前投票制度についてはあまり詳しくなかったため、ちょっと調べてみました。
「期日前投票制度」とは
選挙は、選挙期日(投票日)に投票所において投票することを原則としていますが(これを投票日当日投票所投票主義といいます。)、期日前投票制度は、選挙期日前であっても、選挙期日と同じく投票を行うことができる(つまり、投票用紙を直接投票箱に入れることができる)仕組みです。
対象となる投票
従来の不在者投票のうち、名簿登録地の市区町村の選挙管理委員会で行う投票が対象となります。
投票対象者
選挙期日に仕事や用務があるなど現行の不在者投票事由に該当すると見込まれる者です。したがって、投票の際には、現行の不在者投票と同じく一定の事由(現行の不在者投票事由と同じ)に該当すると見込まれる旨の宣誓書の提出が必要となります。
投票期間
選挙期日の公示日又は告示日の翌日から選挙期日の前日までの間です。この点、従来の不在者投票の投票期間(選挙期日の公示日又は告示日から選挙期日の前日までの間)から変更がなされています。
投票場所
各市区町村に一箇所以上設けられる「期日前投票所」です。
投票時間
従来の不在者投票と同じく、午前8時30分から午後8時までです。
基本的には、選挙当日に用事があって投票に行くことができない人を対象としている制度なんですよね。
ですが、こんな記事もありました。
精神障害のある方の投票について解説 みんなの選挙 障害者が投票に参加しやすく NHK
知的障害のある方の投票について解説 みんなの選挙 障害者が投票に参加しやすく NHK
精神障害や知的障害の有る人の中には、投票所に人が多いと不安に感じる人がいるでしょうから、そういう人は期日前投票を利用してみては?…という記事です。
うちの息子は人が多い=不安になるというわけではありませんが、むしろ人が多いことで「介助する私が大変」「他の人に迷惑をかけてしまいそう」と不安に思うことはありました。
前回の選挙は夫と私と2人で介助したので、私が先頭、次に息子、最後に夫と、息子を私たち夫婦が挟む形でサポートできました。
しかし、今回の選挙は夫は当日予定があり、3人で投票に行くことができません。
なおかつ、前回の都知事選と違って、今回は小選挙区の候補者、比例代表の政党、最高裁判所裁判官国民審査の3種類の投票をしなくてはならず、選挙当日の人込みの中、私一人で息子をサポートできるかどうか、とても不安でした。
そこで、今回は比較的すいているであろう期日前投票を利用することにしました🖐️
私も初めてなので、もたつかずに上手く投票できるか不安でしたが、何事も経験!ということで行ってきましたよ🚶♀️🚶♂️
まずはイメトレ!
前回の都知事選と同様に、まずはイメージトレーニングをすることにしました。
近所に掲示してある候補者のポスターのところまで息子を連れていき、「この中だと、どの人が好き?」と聞いてみました。
すると息子、じ~っとポスターを眺めたうえで、「この人」とある候補者を指さしました。
見ると、その候補者は駅前等でよくビラを配っていた人で(本人が自ら配っていたことも何度か)、息子はそのビラを受け取り持ち帰ったことが何度かあったため、馴染みがあったんでしょうね😂
そして、投票に行く直前に、今度は選挙公報を見せて、「これから選挙に行くよ。どの人を選びたい?」とたずねました。
これ↑ではなく、うちの選挙区の候補者が掲載されてあるページを見せて、選んでもらいました。
するとやはり、掲示板のポスターと同じ人物を指さす息子。
次に比例代表。
これは難しい😂
これは特定の人物「誰」でもなく、政党ってもう、説明するのもなんだか難しいし、仕方なく、各政党のページを1つずつ指差ししながら一緒に見ていって、「どれが良かった?」とたずねました。
どれが良かったって、もうね😂
そしたら、息子が選んだ政党はなんと、小選挙区で息子が選んだ候補者が所属する政党だったんです!
偶然か😂
偶然かもしれない。しかし、案外政党名も覚えていたのかもしれない。
わからない。でも一貫しているところがなんか笑える🤣
最後に、一応、最高裁判所裁判官国民審査のページも見せてみましたが…
なんのこっちゃ😂
これ、私自身もよくわからないし😂😂😂
いや、これちゃんと見たことがなかったけど、過去どんな裁判に関わったとか詳しく書いてあるし、ちゃんと読んで×つけたりした方がいいかな、と思いました(×を付けたことが一度もない私)。
まあ、息子には説明のしようもないので、これについては説明を割愛。
ということでイメトレは終了✊
最後に、期日前投票は入場券の裏面に記名が必要なので、まずは私が見本を書いて、息子に直筆で記名などの必要事項を記載させました。
準備完了!
いざ、投票へ!
本人確認があるかもしれないので、マイナンバーカードも念のため持参して、期日前投票の開場へ出かけました。
投票所に到着。雰囲気は選挙当日の会場とそっくり同じ感じ。
そして、めっちゃ空いてる~✨✨
ここで息子も「選挙なんだ!」と理解できたようで、私よりも先にさっさと受付に並びました🤣
受付の人に入場券を手渡し、名前を聞かれて、はい、と答える息子氏。
まずは小選挙区の投票用紙を受け取り、スタスタと記入コーナーに行きそうになりましたが、ここは「ちょっとそこで待ってて」と息子に声をかける私。
受付や係の人は少し驚いていましたが(ここで会話をする人は滅多にいないからでしょうね😅)特に何も言われず、私が小選挙区の投票用紙を受け取ってから、2人で記入コーナーへ。
目の前に貼ってある候補者リストを指さし、「この中から好きな人の名前を書くんだよ」と息子に声をかける。
すると、息子は予定どおり、事前に選んでいた候補者の名前を記入していました😆
よしよし、順調。
次に、比例代表の投票用紙の引き換えへ。
今度は先に引き換えた息子に、記入コーナーのところで待っているように伝えると、大人しく待ってくれていました。
追いついた私は、目の前に貼ってある政党名のリストを指さして、「この中から好きなものを選んで書くんだよ」と声をかけましたが、選挙公報と違って文字がずらずら書いてあるだけの表を見てもピンとこない息子氏は困惑顔。
そこで、リストは上段が政党の公式名称、下段が略称が記載されていたため、略称のところだけを見るように指示。
これ↓なんですけどね。
この中のどれがいい?と聞くと、ある2つの政党を交互に指さして悩んでいた息子氏。
最終的に「これ!」と納得して、選んで書いていました。
( ゚д゚)
家で選んできたのと違う😂
どれを選んだのだと思います?
息子は「れいわ」と「みんつく」で迷い、最終的には「みんつく」を選んでいました。
そう、
ひらがなで書いてある政党だったんですよね😂
そして、なんか「みんつく」ってちょっと「おかいつ(おかあさんといっしょ)」っぽい響き🤣
Eテレっぽい響きというか🤣🤣
家に帰って確認しましたが、選挙公報にこんな風に書いてましたよね。
これ、ちょっと頭に残っていたのかな~?
よく見ると基本方針とか、「誰もが人としての権利を尊重される社会の実現」とか、知的障害者にとって関係なくもない感じはする。
もちろん、息子に深い意味はないだろうけど。
息子の行動を見ていると、駅前のビラ配りも「あれなんか意味あるのかな?」と思っていたけど、意味がないこともないんだな、とか、政党名や候補者の名前をわかりやすく「ひらがな」で書く事で響く層もいるんだな、とか、別の意味でいろいろと感心させられましたね。
今後立候補を考えている方や政党の皆様方には、ぜひ今後の参考にしていただきたいです(爆)
さて、最後に最高裁判所裁判官国民審査の用紙を引き替えて、これはさすがに白紙で提出させました。
ということで、つつがなく、スムーズに、期日前投票が終了✨
投票所の中はガラガラだったので、前後の人の迷惑とか、そういうことも考えずに済んで心の余裕を感じられました。
とても良き経験でした✨✨
息子は重度知的障害があるので、候補者や各政党の方針をかみ砕いて説明したとしてもやはり理解できないため、今回もまた「好き・嫌い」くらいの理由で選ばせてしまったのですが。
自治体の長や議員を選ぶ際の選挙のときは、息子にも理解できそうな事前資料を作ってみようかな~とは思っています。
いつ選挙があるのかは知らんけど🤣
しかし、期日前投票(・∀・)イイ!!
次回の選挙も期日前投票を利用したいです。
選挙のお話、ありがとうこざいます。
いずれやって来る息子との投票を
シミュレーションする良い機会に
なりました(^_^)。
私も…でもフィーリングで
選んでるかも汗。
成人した娘の方が真剣に読んで
選んでいました(^_^;)。
サナさんとお兄ちゃん、
選挙お疲れ様でした!