幼稚園と療育の両立④

出典:pixabay

 

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このブログはこちら↓の続きとなります。

幼稚園と療育の両立①

幼稚園と療育の両立②

幼稚園と療育の両立③

幼稚園年少が終わる頃、療育のおかげもあって、太郎はマンツーマン(1対1)での指示に対応できるようになっていました。
しかし、先生1人が子供たち全員に行う一斉指示に対しては従うことができず、自由気ままに歩き回っていました。

先生1人が幼児約30人に対して一斉に出す指示は、太郎にはきっと、自分に対して向けられている言葉とは思えなかったのだと思います。
これは今の療育施設で受けている療育内容では対応できない、と思った私は、新たに集団行動を学べる療育先を見つけ出しました。

その新しい療育先はこんなところでした✋

 

●1クラス7~10名程度の子供に心理士2名(担任と副担任)

●カリキュラム:小学校のカリキュラムを想定した集団行動

●週1回。午前中2時間程度。給食無し(訓練の一環としてオヤツを食べる時間あり)

●完全親子分離

 

これだけ読むと年少のときに通い始めた1つ目の民間療育とさほど差がないように思えますが、こちらは集団行動を徹底的に叩き込むタイプの療育施設でした。

 

施設には小学校の教室をミニサイズにしたような小さな部屋をメインのワークエリアとして使っていました。

ホワイトボードと教壇をはじめ、小学校の机と椅子のようなセットがちゃんと人数分用意されてあって、壁際には個人用のロッカーも設置されていました。

 

子供たちは登校してきたらまずリュックの荷物から体操服を取り出し、着替えてから自分のロッカーにしまいます。

開始時間がくるまでは自分の席に座って静かに待ちます。

 

チャイムが鳴ったら、朝の会。

先生が子供たち1人1人の出欠をとり、ホワイトボードに貼った時間割表(絵カードの形式でした)をもとにスケジュールの説明をします。

 

時間割は音楽・体育・図工のなかから2つ、1回30分程度でわりと本格的な「授業」のスタイルで行われていました。

体育は別室のプレイエリアが用意されてあり、内容もマット運動や平均台など、感覚統合というよりは本当に学校の体育の授業を彷彿とさせるものでした。

 

体育の授業も単に体を動かすだけではなく、「順番を守る」ということを教えるためのものでもあったようです。

私は最初、この療育施設を見学したとき、全員がきちんと椅子に座って先生の指示に従っているのを見て、

うわ!うちとは人間のレベルが違いすぎる😭

 

集団行動には一切参加せず、野生動物のように自由きままに歩き回っている太郎です。

こんな、椅子に座って30分、授業を受けることなどできるはずもない、と愕然としたことを今でも覚えています。

 

けれども、もしここに通うようになったら、少しでも太郎が幼稚園で一斉指示に従うことができるようになるかもしれない。

そう思って、勇気を出して療育に通わせることにしたのです。

それは太郎が幼稚園の年中さんになりたての頃でした。

 

年中になった太郎は、TEACCH系民間療育と集団行動系の民間療育の2か所に通うようになりました。

幼稚園は週2回、お休みすることになったわけです。

つまり週3日は幼稚園、2日は療育、ということですね。

この新しい療育先も車で往復2時間かかる場所でしたが、背に腹は代えられません。

親子ともども、1年ごとにどんどん環境が変わっていって、どうなることかと思いましたが・・・

 

私はこの、新しい療育先に通うことになってすぐに

正解だった😂

と感動したことを、今でも忘れられません。

 

幼稚園では野生児のようにふるまっていた太郎が、

初回の療育からきちんと椅子に座って、30分。

歩き回ることも一切なく、一斉指示に従えていたのですから😂😂😂

 

幼稚園でできなかったことが、何故療育ではできたのか?

 

それは。

まずは、少人数だから。

 

幼稚園は30人、療育は7~8人。

 

そして、これが一番重要だったのですが

机と椅子のセットを使っている

という点です。

 

幼稚園では基本的に床に直座りスタイルだったので、太郎はすぐに立ち上がってふらふら歩き回っていました。

ところがこの療育先は、一旦座ると机がジャマで簡単には立ち上がれない。

そして、先生がすぐ目の前にいて自分のことを見ている。

声をかけてくる。

周りのきちんと座っている友達の姿が目に入る。

 

幼稚園では雑然としていた風景が、療育先ではかなりスッキリ整っているのです。

 

これによって、太郎は先生の集団に対しての言葉がけにもちゃんと耳を貸すようになり、指示の内容がわからないときは他の子の真似をする、そう、

模倣

ができるようになったのです😂😂😂

 

これは本当に驚きましたね。

こうして、療育先において集団行動にも従うことができるようになってきた太郎は、

じゃあ、幼稚園でも先生の指示に従えるようになったのか?

というと、そこはそんな、簡単な話ではありませんでした。

 

⑤に続きます(‘ω’)ノ

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幼稚園と療育の両立④” に対して2件のコメントがあります。

  1. 稲倉サナ より:

    >凸凹講師 発達障害がある短期大学部の専任講師さん
    模倣ができるようになるってすごいことですよね!
    相手や周りに興味を持ち、集中して観察することができている、ということなので。その後、板書ができるようになったのも、原点は模倣にあるかと。
    そういえば心情を読み取ることができなかったうちの太郎は、最近わりと顔色をうかがうようになってきました('ω')ノ
    スローステップでも成長するものですね!
    楽しみながら子育てしたいですね( ´∀`)b

  2. こんにちは!
    太郎さんが模倣をクリアされた。
    これは発達においてはジャンプに相当するステップアップではないでしょうかね。
    これからが楽しみだと思います。
    凸凹娘は人の心情を読み取るのに足踏みではありますが、なにかをきっかけに特大ホームラン級のステップアップが見られることがあると思います。
    いろいろ楽しみなことがある子育てでございます。

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