エコラリアが暴いた真実

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「お前さぁ、いい加減にしろよ！」

 

これ、朝からずっと、自閉症の息子がつぶやいている独り言です。

エコラリアです。

 

知的障害あり自閉症の息子は、言語スキルが著しく低い。

その反面、エコラリアが酷くて、1日中…ご飯食べているときと寝ているとき以外は、ずっと何かしらブツブツ喋っている息子です。

 

ちなみに

エコラリアとは

自閉症の特徴の一つで、例えば、母親から「晩御飯に何を食べたい?」ときかれた子が「晩御飯に何を食べたい?」とオウム返しに答えることを即時エコラリアという。これに対し、自閉症の児童がテレビCMの気に入ったフレーズや親からの叱責の言葉などを、時間が経ってからも状況に関わらず繰り返し話すことを遅延エコラリアという。

 

うちの息子のエコラリアはは主に、電車のアナウンス・バスのアナウンス・ニュースやテレビ番組のお決まりの文句などがメインなのですが、ときどき身近な誰かの台詞を話しているときがあります。

で、冒頭の台詞です。

 

これは身近な誰かの台詞だと思うのですが、タイミング的に年末年始、おそらく親族のうちの誰かの発言だと思うのです。

で、これって、その中の誰かが息子に向かって放った言葉だと思うのです。

 

「お前さぁ、いい加減にしろよ！」って。

 

誰だよ？😅

 

自閉症の息子は親戚の集まりでは嬉しくって、ちょっと羽目を外したりすることもあるのですが、それにしたって、ちょっと乱暴な物言いだと思いませんか？

 

そこで私の中で犯人捜しが始まりました。

ポイントは「お前」という言葉遣いです。

 

私や夫は息子に対して「お前」とは言いません。

 

以下、年末年始の登場人物が、息子（稲倉太郎）のことを何と呼んでいるかまとめてみました。

 

夫…太郎

私…太郎

夫の兄弟…太郎

夫家の嫁たち…太郎くん

私の父…太郎

私の母…太郎くん

夫の父…太郎

夫の母…太郎くん

 

まあ、男性は太郎、女性は太郎くん、という感じではあるのですが…

例えば元・暴君みたいだったうちの父。

幼い頃から怖い存在ではありましたが、子供である私のことを「お前」などと呼んだりすることはありませんでした。

私のことは「サナ」と名前で呼んでいました。

孫のことも「お前」などとは呼ばず、必ず名前で呼んでいます。

が。

 

あれ？

お義父さん？

「お前」って呼んでなかったけ？

息子とか孫のこと。

義父（夫の父）は、見た目や言葉遣い、物腰など、おっとりとして好々爺という感じで、見た目が任侠みたいなうちの父親と大違いです。

 

喋り方ものんびりとした感じで、おおらかな優しい雰囲気を醸し出しているのですが

私は結婚当初から密かに思っていました。

なんか、お義父さんって

目が笑ってない😂

見た目とか言動と、心の中で思っていることが違ってそう、って。

 

そのお義父さんが、うちの夫にに話しかけるときに「お前」って言ってたの聞いたことある。

あと、うちの次男みたいな大人しい子には絶対「お前」なんて声かけしないんですが、そういえばやんちゃ系の孫に対して「お前」と言っているのを聞いたことがある。

 

そう思って聞いてみると、息子のエコラリア「お前さぁ、いい加減にしろよ！」の抑揚が、お義父さんの喋り方とそっくりなのです。

そこで夫に確認してみました。

「ねぇ、太郎の『お前さぁ、いい加減にしろよ』って、お義父さんの喋り方にそっくりだよね？言われたのかな？」と。

そしたら夫は「言ってないでしょ。そんなの聞いたことないし」って。

 

えぇ…(　ﾟдﾟ)

言ってるでしょ。お義父さんが言いそうな台詞じゃないの、いかにも。

 

でも夫がそう言ってるってことは、お義父さんは他の誰にも聞かれないように、息子にだけ発言したってこと。

優しい祖父ぶっているのに、息子がおしゃべりができないからって、結構なことを言ってるのかも？と思うにつけ、また、鈍感で両親を正義だと信じて疑わない夫に対して、白けた気持ちになりました。

それにしても。

 

息子のエコラリア怖すぎ((((；ﾟДﾟ))))

時々、学校の先生が言ってる台詞？みたいなエコラリアがあるってことは、私が家で息子に話していることなんかも…。

私も言動には気をつけないと、と思いました。

毒舌なんですけどね’`,､(‘∀`) ‘`,､