1歳半検診で言われた衝撃の言葉

出典:pixabay

 

うちの息子は身体的な成長はごく普通…というか、順調でした。

ハイハイも歩くのも、一般的な成長線に沿っていたように思います。

ただ…ものすごく活発で。

部屋の中をすごい勢いで走り回るし、

本だなの絵本は片っ端から床に落とす。

玩具箱の中身を部屋中に放り投げる。

こうしたことは、健常のお子さんでも多少は見られる行動です。

ただしそれも1歳過ぎまでの話。

 

1歳3か月頃、いつまでたっても乱暴な行動がおさまらない息子を、

児童館のような場所には連れていけなくなっていました。

かといって家にいると、家の中の物が全部破壊されてしまう。

絵本などは噛みついて唾液でとかして、どれもボロボロです。

あと少し、あと少しの我慢。あと1か月、あと少したてば大人しくなってくれるはず。

そんな願いもむなしく、乱暴な行動は体の成長とともにどんどんエスカレートしていきました。

 

どうしてうちの子だけがこんななの?

 

目もあわせず、抱っこを嫌い、黙々と、まるでテロリストのように片っ端から物を投げつけ、破壊する。

家の中が荒れてくるにしたがって、私は日に日にふさぎ込むようになり、ノイローゼ状態になっていました。

 

そんなときに行ったのが1歳半検診で

私は朝から憂鬱でした。

まわりの1歳半の子とうちの息子とは、同じ人間とも思えないほどかけ離れていたからです。

それでも手を振り解き、逃走しようとする息子の手を掴んで引きずるようにして、検診に連れて行ったのですが、あらかた話を終え、

息子の様子を見た役所の担当者がひと言。

 

「お子さん、自閉症かもしれませんね」

 

えっ?今何と?

自閉症?

 

今ならもっとオブラートに包んだ物言いをしてくれると思うのですが、かれこれ10年以上前の話です。

そして恥ずかしながら私、自閉症って何?という状態でした。

 

名前は聞いたことがあるけれど、具体的にどんな病気(病気と思っているところがもう、ですね)なのかがわからず、私は家に帰るとすぐにパソコンを開いて「自閉症」と検索しました。

するとチェックリストというものがでてきたので、ひとまず設問に答えてみたところ、

すべての項目にチェックが入りました。

 

1点の曇りもない、疑う余地もないほどの自閉症でした😂

 

そのときの私の気持ちは、悲しみでもなく、絶望感でもなく、

あぁ、そうだったんだ!

…という。

 

これまでの不可解な行動のすべてに、理由があったのだと。

 

すべてにおいて合点がいくというか、

目の前の霧が晴れていくというか、

妙にスッキリしたことを今でも覚えています✋

 

その時は、これから味わういばらの道は想像だにできませんでしたが。

今、懐かしくなり、1歳半検診当時の母子手帳を開いてみました。

 

正直に書いていたつもりだけど、「はい」に△書いている自分、何?(笑)

母子手帳に嘘を書く人などいないと思いますが、

なんだかちょっと見栄っ張りだな、と過去の自分に苦笑い(笑)

 

いろんな意味で衝撃を受けた1歳半検診でしたが、

あの時、自閉症を指摘してくれた担当者には感謝しかないです。

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