視覚優位の自閉息子に800+200は?と聞いてみた。

出典:pixabay

先日書いたこちらのブログで、発達障害の子供には「視覚優位」の子が多いということに触れました✋

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ドラマの中ではキンプリの髙橋君演じる瀬戸くんが「健太!800+200は?」と質問するんですが、健太は答えられないんですよね。耳から入る情報を理解する能力が著しく低いためです😩

健太くんも視覚優位なので、計算式を書いて見せればこの程度の計算は本来なら余裕のよっちゃん(死語)のはずなんです。

 

自閉症の息子にドラゴン桜の質問「800+200は?」

しかしいくら視覚優位だからって、東大に合格できるレベルの子が800+200がわからないって、そんなのある?

…という疑問にお答えするべく、

視覚優位のうちの息子に「800+200は?」と聞いてみることにしました👊

ちなみにうちの自閉症の息子は重度知的障害があり、IQ30です。現在15歳なので精神年齢は4歳児ということになります。

ただ、幼い頃から読み書き・計算についてはガッツリやらせてきているので、3桁+3桁の足し算は解けます。

繰り上がりありでも解けます👍

けれども、考えてみると3桁+3桁の足し算なんてプリントでしかやったことないんですよね😅

果たして暗算ができるのか問題勃発😂

 

まあ考えても仕方ないので、サクッと本人に聞いてみる事にしました。

太郎~。計算問題だよ!

800+200、わかる?

800+200は?

 

すると太郎はうーん、と小難しい表情を見せた後、指で宙に計算式を書き始めた( ゚д゚)

 

指差し

なんか無駄に頭良さそう😂

エアー算盤か!

 

で、計算を終えた太郎。きっぱり、こう言いました。

 

「120」

 

( ゚д゚)え

 

しぇー

出典:写真AC

足し算なのに答えが激減してる😂

 

あぁ、でもどうしてそうなったかはなんとなくわかる😂

やっぱり耳から入る情報を処理するのは苦手なんだよね、と思い、今度は問題を紙に書いて渡しました。

計算

どうだっ!

視覚に訴えてみたわ!

これならできるだろうよ!

 

しかし太郎が書いてよこした答えはこれでした↓

 

計算

 

( ゚д゚)

筆算じゃないとダメなんか😂

 

ということで、より視覚に訴えてみましたよ!

ザ・筆算!どうだっ!!

 

計算

そしたら太郎、さすがにサラサラっと正解を答えられました✨✨

しかし次の瞬間、さっき書いたプリントの間違いに気づいた太郎、しれっと書き直してました🤣

 

書き直したプリント↓

計算

 

失敗が許せない特性な😂😂😂

 

視覚優位の子供を育てるには工夫が必要

とまあ、こんな状態なので、3桁×3桁の計算ができるとはいっても、耳から入る情報を処理できないので、生活するうえではいろいろと工夫が必要です。

太郎が生きていくうえで難しい計算ができるようになる必要性はないけど、

・買い物の際に耳から入る金額をきちんと聞き取り間違いなく支払うことができる

とか、こういった事は最低限できるようになってほしいですね。

大抵はレジに金額が表示されるので問題ないように思えますが、いろんなケースを想定して備えておいた方がいいかと思います。金額表示のないお店の場合は、太郎に電卓を持ち歩かせて、お店の人に金額を打ってもらうとかね。

その他生活全般で言えることですが、言葉での説明や文字のみでの難しい内容は理解できない事が多いので、絵カードや写真を使った説明書を作ることも有効かと思います。

絵カード

思えば幼い頃に受けた療育や特別支援教育の場では、視覚優位の子を想定したプログラムが多かったように思います。

大人に近づくにつれて、ついつい言葉だけで指示を出しがちだったな、と反省です😅

 

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視覚優位の自閉息子に800+200は?と聞いてみた。” に対して8件のコメントがあります。

  1. うっほ より:

    私、暗算が大の苦手で、二桁の計算も紙と鉛筆、
    または電卓がないと計算できません。
    なので、計算は大人になっても使うので、
    息子にはそろばんを習わせました。
    「買い物の時ラクかも」と思ってたら、
    自分の買い物以外は、車に乗ってるという面倒くさがり屋(笑)
    「計算して」も「え~~、自分で計算して」と言われる ^^;
    思惑が外れました(笑)
    しかし、図形の計算など、筆算を使わなくもいい時は、
    頭でそろばんをイメージして、指ではじいてました。
    「書かなくていいからラクでしょ」と言えば「まぁ~ねぇ~」と(笑)
    そこは思惑とおり・・・かな?(*^-^*)

    1. 稲倉サナ より:

      お子さんに算盤を習わせていたんですね!私は自分が算盤に対してトラウマがあり(笑)算盤で暗算できる人、尊敬します!!
      実生活に使えるかどうかは置いておいても、脳の活性化には絶対いいと思っています。
      本当は子供が小さい頃に算盤かピアノをやらせておくといいんですが、私はピアノも算盤もトラウマで(゚з゚)
      うっほさんのお子さんはこれからきっと伸びますよ!

  2. しゅん より:

    筆算、大人になっても使ってまーす。太郎くん凄いですね!紙と鉛筆あればバッチリですね  
    我が子、昔検査をしたら聴覚優位で視覚は苦手の診断を受けました真逆ですね。
    ボール遊び、図形、長文読解(どこを指してるのか見た目でわからない)が苦手なんです。

    1. 稲倉サナ より:

      筆算であればかなりの事ができる太郎です。掛け算も筆算であれば2桁×2桁ができていました(最近やっていないので忘れていると思います)
      ところで聴覚優位の方もやっぱりいらっしゃるんですね!
      聴覚優位は意外と苦労しますよね、模倣が苦手ではないですか?
      うちは言語発達遅滞があり、いろいろと苦労しますが、視覚優位のおかげで板書ができるし模倣もできるので、先生が何を話しているのか意味がわからなくても意外と学校生活で苦労しないんです。
      学校側も視覚優位の子に対するフォローはしっかりしているので。
      逆に聴覚優位の場合は先生方の対応も足りていないような気がしますね…。

      1. しゅん より:

        遠視なのも影響してるんですよね、距離感掴みづらかったです。模倣、苦手ですね低学年の時は体育がとくに。
        学習面は、高学年になるまで私がみてました。
        本読むのが好きなのですが心理士曰く、目からの情報はあまり入ってないとのこと。「漢字は?」と思うと不得意でもないんですよね〜謎です。
        黒板からの情報よりも声や音で学習していると言われました。難点は、授業中うるさいと集中できなくストレス溜まるみたいです。聴覚優位だからでしょうか。定型に見られるので、学校では放置されがちです(汗

        1. 稲倉サナ より:

          なるほど、遠視でもあったんですね。模倣ができないと辛いですよね(´・ω・`)
          しゅんさんもフォローするのが大変だったのでは、とお察しします。
          漢字はわかりやすいんですかね?
          そういえばうちも視覚優位なわりには絵カードが駄目で(苦笑)
          絵より文字の方が頭に入りやすくて、スケジュールも絵や写真より字で書いて見せた方が理解できたんですよね。
          そうか、聴覚の場合は周りがうるさいと困りますね。むむむ…。

  3. こー より:

    こんばんは
    今はレジ打つだけ打って、会計は何番でが多くなって来ているけど、そういうのは大丈夫なのですか?
    正直私は苦手です_(^^;)ゞ
    それにカード払い、ポイントカード、スマホとレジであれだしてこれだしてて物凄く面倒、どうもスムーズにいかない。
    太郎くん筆算出来るのは強みですねo(*⌒―⌒*)o

    1. 稲倉サナ より:

      最近セルフレジが増えていますよね!太郎は練習がてら1人でやらせてみましたが、後ろに渋滞できてしまいました_| ̄|○
      これも慣れかな?と思います。なので、人の少ない時間帯に行って練習しなければなりませんね(;’∀’)
      私自身は慣れてきましたが、なんとなく怖くて電子決済はやったことがありません。
      便利な世の中ですが、反面、覚えなければいけないことも多いですね(゚з゚)

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