自閉症児を通わせるならどっち? のびのび園 VS スパルタ園
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コメントをいただいたことがきっかけで、あらためて考えさせられました。
息子は年少・年中と完全弁当ののびのび園に通い、年長から給食のあるスパルタ園(すみません。スパルタとは違うんですが適当な言い回しが見つからないので、あえてこのような表現にさせていただきました)に通っていました。
のびのび園。
「みんな違ってみんないい」をモットーとし、障害児と健常児がともに混ざり合って、お互いを認め合って共存する。
ありのままの息子を受け入れてくれたため、教室では基本自由。行事、例えば発表会などでも、うまく役を演じきれなくても、本当に自由、オムツがとれなくても、先生が交換してくれる。基本、息子のしたいようにさせてくれていた。
スパルタ園。
集団行動をモットーとし、全員が同じ方向を向いて同じことをするように指導される。一人だけ違う行動をすることは許されず、教室をふらふら歩き回る子供は一人もいない。自由な時間はほとんどない。すべてがカリキュラムにそって行われる。障害児だからといって容赦はない。給食があり、偏食があると指導される。卒業する頃には偏食が改善されている子が多い。オムツはNGなので入園するとすぐにはずれる。
私も、多分息子も、のびのび園が大好きでした。
発表会では、息子は自分の出番ではない、他の子の役の時に舞台に出て行ったりしていましたが、見学している保護者は誰一人ざわつくこともなく、温かい目で見守ってくださっていました。
クラスの子は健常児ばかりでしたが、ママ同士もとても仲良くなり、今でもその頃のママたちとは友達です。
園の雰囲気が本当に、大好きでした。
一方で、自由にさせてくれることで、息子の多動と他害はひどくなる一方でした。
結果、他の子供や先生方に迷惑をかけることに耐え切れず、園をやめることになったのですが。
スパルタ園は、基本、自由な時間がとても少ない園だと思います。
多少の自由時間はあるのですが、かなりカリキュラムがしっかり決められていて、子供は全員が同じことをし、外れた行動をすることは許されない雰囲気がありました。
山猿のように園庭や教室を駆け回っていた息子が、こんな園に馴染むのかどうか心配でしたが、驚くほどすぐに溶け込んでいました。
のびのび園は息子と同じように自由な感じの子供もいたので、息子も一緒になって(というか、それ以上に)自由にふるまっていましたが、スパルタ園では誰一人歩き回る子もいないので、空気の読めない息子でも何かしら感じ取るものがあったようです。
すぐに机に座って、先生の指示に従えるようになっていました。
これはまるで療育だな、と思いました。
幼稚園生らしさ、楽しさでいうと、断然のびのび園の方が息子にとってもいいはずだ、と思っていました。
でも、後に、スパルタ園に移り、みんなと同じようにふるまえるようになったときに思ったのです。
スパルタ園は制約が多くて大変だったとは思うけど、成長し、叱られることがなくなり、褒められることが増え、自信につながり、生きやすくなった今となっては、スパルタ園なくして今の息子はなかったと思うのです。
でも、年少のときからスパルタ園だったとしたらどうだろう?
自由にのびのびと生きる、モラトリアム的な期間として、必要だったのではないか?
何が正解だったのかは、今の私にもわかりません。
でも、すべてのことに、無駄な事などなかったのではないかと思うのです。
考え、悩んだ日々があったからこその、今がある。
そう思って、いつだって前を向いて歩いていきたいと思います。
>edamameさん
おはようございます。
いつもコメントありがとうございます(*'ω'*)
最初からスパルタ園の方に入っていたら、もっとのびのびさせてあげればよかったかな…と後悔したかもしれないし。紆余曲折はあったけれども、いろいろ経験できたことは息子にも私にも良かったかな、と思っています!
edamameさんの幼稚園も、大変なことはたくさんあるかもしれませんが、素敵な出会いが待っているといいですね!
おはようございます。
昨日の私のコメントからのびのび幼稚園とスパルタ幼稚園の分かりやすい記事を書いていただき、恐縮です。ありがとうございます(^^)
息子さんにとってはのびのび幼稚園の2年間もスパルタ幼稚園の1年もその後の成長に繋がる良い時間だったとだとよく理解できました。
「考え、悩んだ日々があったから今がある。無駄なことなどない。」
というお言葉は今まさに息子の問題行動や進路に悩む日々を過ごしている私に、息子を信じて前に進もう、それで駄目なら別に道を探して進もうと前向きな気持ちにさせてくれました。ありがとうございます!