発達障害児に「療育」は有効なのか?
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発達障害児を抱えるご家庭の中には
「療育なんて無駄」という考えの方もいらっしゃいますよね。
いろんな考え方があると思うので、否定はしません。
私の場合はどうだったかというと、
とにかく「今のこの生活から抜け出したい」という気持ちが大きく、
そのために「できることはなんだってやる」、ただそれだけでした。
療育がどうとか、その意味がどうとか、小難しいことは一切頭になかったです。
ただ、誰かに助けてほしかった。
1歳半検診で自閉症を指摘された後、
発達相談を申し込み、まずは月1回の親子グループに参加することになりました。
ちなみに親子グループというのは、必ずしも発達障害を疑われる子が参加するわけでもなく、言葉が遅い子や、発達がゆっくり目の子など、いろんな子供が参加できるものです。
当時は発達障害について広く認知され始める初期の段階で、
療育の受け入れ態勢が不十分なわりには相談に来る親子が多く、
自閉症疑いの我が子もすぐには療育を受けることができなかったのです。
そこで、療育の順番待ちをしている間に親子グループに参加したわけですが…
広い体育館で、たくさんの子供たちが「ぐるぐるどっかーん!」などと歌い踊っているなかで、
我が息子は
体育館の四方の壁沿いをただひたすら、無言でぐるぐる歩きまわっていました。
4~5回くらい参加したかな…。
他の親はみんな子どもと一緒にぐるぐるどっかーん!を踊っているのに、
私と来たらぐるぐる壁伝いに歩き続ける息子の後ろをストーカーのように歩き、別の意味でぐるぐるどっかーん状態でしたよね。
こんなの、なんか意味あるのかな?と鬱々とした気持ちで参加していました。
そうこうしているうちにやっと療育の順番が回ってきました。
まずは診察を受け、晴れて(?)広汎性発達障害の診断が下りたのが2歳4か月。
行政が運営する公立の療育センターの2歳児クラスに週1回通うことになったのは、1歳半検診から早くも1年以上がたった頃でした。
長くなったので続きます。