発達障害の息子が秒で消えた!親子遠足の黒歴史

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いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

 

ちょうど1年前の今頃は学校が休校になり、行事という行事がことごとく無くなりましたよね。

あの当時はまさか1年後もまだなお、コロナウイルス感染拡大抑制目的で緊急事態宣言が発令されることになるとは夢にも思っていませんでした😢

昨年度はほとんどの行事が中止・規模縮小となりましたが、今年度もこの調子ではあまり期待できないですね…。

 

友人のお子さんがこの春に入学した高校では例年2泊3日の研修があるそうなんですが、今年は日帰りでの実施に変更されたそうです。それもこの分では中止になる可能性が高そうですね😞

進学・進級のこのタイミングで行われる行事は、生徒同士の親睦を深めることが一番の目的なのでは?と思うので、子供たちも不安に思っていることでしょうね。

 

親睦を深めるといえば、うちの息子が通っていた幼稚園でもこの時期必ず「親子遠足」という行事があったんですよね。

自閉症の長男・太郎が入園した幼稚園では、親子遠足は遊具のある大きな公園や遊園地で行うことが多く、たいていは現地集合現地解散でした。

遊園地での親子遠足は園児はもちろん保護者にも好評だったのですが、私にとっては親子遠足って

 

何の罰ゲームだよ😂

 

って思っていましたよね。

 

というのも。

何度もリンクを貼っていますが、うちの自閉症の長男・太郎は、幼児期はそれはそれは手のかかる子供でした。

私の心に棲みつく悪魔

 

幼稚園に入園した頃の太郎は、ほとんど意味のある言葉を発することもなく、視線も合わさず、手を離すと瞬く間に走り去っていくような、まるで野生の動物のような子供でした。

 

重度知的障害と言語発達遅滞、重度の自閉症に加えて多動、他害と、障害児界のエリートかっていう😂

 

 

外に出て、ただ歩くだけで辛かったです。

 

それでも多動の太郎を家に閉じ込めておくわけにもいかず、仕方なく連れ出すときは

手首をグッと掴んで死んでも離さねえ!

 

という覚悟で歩いていましたけど😂

広場に着いた途端に太郎、私の手を振り解いて脱兎のごとく走って消えましたよね(゚з゚)

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それがね。

幼稚園年中に進級して初めての行事・親子遠足だったかな。

よりによって行先が

遊園地😐

 

え?なに?

これ

何かの嫌がらせなの?

 

他の親子が和気あいあい乗り物に乗っているときに、

何が楽しくて私一人逃走中をやらなきゃいけないの?😂

 

逃走中(fujiTV.co.jp)公式ページより引用

 

思えば年少の親子遠足の行先は広大な敷地を誇る公園だったんですけど。

緑の芝生で親睦会やお弁当を食べた後は自由行動になったんですよね。

楽しげな遊具があちらこちらにあったもんですから、お友達同士、そのママ同士でわちゃわちゃしながら遊んでいたわけですが、私と言えばこの広大な敷地内のなかで

一人ハンター状態😎

 

逃走した太郎を見つけた!と思ったとたんに走り出して視界から消え、また出没しそうな所を探しては見つける→逃げられるの無限ループ😑

 

なんならこのままいなくなってくれて構わないわとすら思っていました。

他の親子たちが楽し気に遊んでいるなかで、私は一人孤独でした。

 

だから私にとって親子遠足は修行としか思えないんですが😂

よりによって遊園地とはこれいかに😗

 

あんなゴミゴミ死角だらけの場所で

逃走されたら確実に捲かれる😱

 

しかも今回の親子遠足ときたら遊園地の中ではほぼ終日自由行動😩

最初はクラス単位で行動し、そのうち数組のグループに分かれて移動するのが例年のパターンだったのです。

 

いっそのことサボってしまおうかと思い詰めていた私ですが、ついウッカリ参加してしまったんですよね(‘A`)

 

そして迎えた親子遠足当日。

遊園地が好きな太郎はいつも以上にハイテンション🤪

 

もう嫌な予感しかしない。

 

最初に広場的な場所で園長先生の話があったのですが、いの一番に乗り物に乗りたがる太郎を羽交い締めにしていたあの時といったら、気が遠くなるほど時間が長く感じられましたよね(‘A`)

話の上手な園長でしたが、あの時ばかりは

話長い💢

 

と内心舌打ちしてました😅

ごめんなさいごめんなさい園長先生ごめんなさい。

 

そして永遠とも思われる園長先生の長話お話がようやく終わり、いよいよ自由行動のスタート!

 

うちのクラスはメリーゴーランド的な乗り物(オートバイのような乗り物がくるくる回るやつ)に乗ろう、ということで移動を始めました。

その間も私といえばウナギのつかみ取りのような状態で、スルスルと私の手から逃れようとする太郎をなんとか引き留めていました。

 

がっ!

 

メリーゴーランドのある場所に到着した太郎はテンションMAX。

はやる心を抑えきれず、

他の子供たちがしずしずと乗り物にまたがり始めたところで太郎、

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乗り物の基盤となっている凸凹の床の部分を全速力でぐるぐる走り始めた😱

※通常そのエリアに人は入れません(‘A`)

 

柵の外で茫然とする私。

 

すると係のお兄さんが「ボク、危ないよ!下に降りて!」と声をかけるも太郎、

ガン無視😂

 

声かけても無駄だと判断したお兄さんは慌てた様子で太郎を捕まえようと追いかけ始めたのですが、運動神経だけは抜群の太郎、なかなか捕まらずにぐるぐる走り続けます。

 

走る太郎。それを追いかけるお兄さん。

 

それ見ててなんかちょっと思い出したよね。

 

なんかこれ

 

ちびくろサンボのバターのシーンみたいじゃね?

 

って🤣🤣🤣

トラがぐるぐるまわってバターになるやつ。

もうあまりの惨状にちょっと思考が止まりつつあったんでしょうね、私。

 

柵の外でなす術もなく、そんなことをぼんやり考えていた、太郎幼稚園年中の初夏。

 

結局その後私は親子遠足という名の修行に耐えられず、リタイヤしました。

 

ええ、早退しましたよ😂

 

この時ばかりは「現地集合・現地解散」のシステムに感謝しましたね✋

 

子供に何の問題もなければ楽しいはずの親子遠足も、発達障害児の親にとっては修行😂😂😂

今年も「コロナで行事は中止」と言われ、ほっと胸をなでおろす親御さん、いるんですかね…。

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発達障害の息子が秒で消えた!親子遠足の黒歴史” に対して4件のコメントがあります。

  1. Яioちぃ より:

    サナさんこんばんは。

    親子遠足の修行…
    ほんとに分かりすぎます。

    ちびくろさんぼ、思い出して笑ってしまった!!

    うちの次男も走り回って、酷かったです。
    動物園の広場で大縄跳びしてたチームのお友達を突き飛ばして大縄をかっさらって、縄を引きずりながら走り回り、いくつものエリアを追いかけまわし、石垣に昇り……縄が石垣に引っかかったら、酷い事故になりかねないし。
    生きた心地しなかったです。

    お昼の時間になって、やっと先生たちが『湊くんがいない!』と気付いて、多方向から一緒に捕獲してくれました。

    その時は大きな道路に通じる山道をどんどん登って行ってしまっていて。

    うちは年中さんから主人と園長先生に頼んで、2人で参加を許可してもらいました。

    親子遠足が、レゴランドだったり、豪華なんですよね〜。夫婦2人で参加しても、迷子でした。

    あの頃の私たち、本当お疲れ様でしたよね…!

    1. 稲倉サナ より:

      コメントありがとうございます( ・∀・)
      親子遠足、修行ですよね~。そしてそうなんです、意外と豪華な場所に行くんですよね!
      うちなんて私の分のワンデーパスポート代も払っていたのに、乗り物は1つも乗らずに早退(‘A`)
      夫婦2人で参加しても広大な場所だと捲かれてしまいますよね(苦笑)
      本当に、あの頃の私たちに乾杯!って感じです(‘ω’)ノ

  2. こー より:

    こんにちは
    大変お疲れ様だったんだね。
    このシステムどうにかしないといけませんね、せっかく楽しい親子遠足なのにここまで疲労しては。
    ボランテアの人が付くとか出来ないのかな?

    1. 稲倉サナ より:

      今となっては笑って話せるようになりましたけどね(;’∀’)
      そうですねー。幼児期の多動っ子はたとえ大人が2人いたとしても行動を制止するのは難しいので、人数の問題とも違うかな…。
      やはりこういうアウトドアの行事は定型発達の子を基準にしているのでハードルが高いんですよね。
      そういう意味でも本来ならうちの太郎ほど重い子は療育園のような所に通うべきだと思うんです。
      ただうちの自治体には療育園がなく、幼児期は保育園・幼稚園ともに公的機関のサポートがかなり薄かったんですよね。
      幼稚園入園以前の話なのかな?と思っています。

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