我が家の事件簿シリーズ~マロ事変~②

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このブログは

我が家の事件簿シリーズ~マロ事変~①

の続きとなります。

自閉症の長男・太郎の髭を剃り、すっきりしたその顔を眺めていた夫が言いました。

太郎さぁ…

眉毛も剃っちゃおうか?

え?

聞けば夫、前々から太郎の眉毛がカモメみたいにつながっていることを気にしていたらしい。

カールおじさんの次は両津かよ、って感じなんですが(‘A`)

髭を剃ったことにより、つながっている眉毛が目立ってきた、とでも申しましょうか。

とにかく、眉毛のつながっている部分をちょこっと剃ってみたい。

夫がそんなふうに言うのですが、正直私はあまり気乗りがしませんでした。

なんだか嫌な予感がするというか。

が、そのまま夫が眉毛剃りを強行。

太郎の眉毛のつながった部分は夫によって綺麗に整えられました。

まあ、見た目すっきりしましたよね。

髭が綺麗に剃られて、眉毛も整って。

でも、自分の顔に何かされた!と居心地の悪そうな太郎はすぐさま鏡を見に行きました。

そしてまじまじと鏡の中の自分を見ていました。しばらく。

その後、起きたのです。

悲劇が。

我が家に今も語り継がれる事件簿、

マロ事変。

太郎の髭と眉毛を処理した後、しばらくそのことを忘れて家族はめいめい、家の中で過ごしていました。

そのとき太郎が何をしていたのか、よく見ていなかったのですが…

あとから考えれば、よく見ていればよかったよ。と後悔したのですが…

太郎が部屋の隅で何か、ものすごく集中して、何かをやっている後姿が見え

気になって周りこんで、その顔を見て

(((((( ;゚Д゚)))))

かっ、かおが…

マロになってる💧

もう驚いたのなんの。

太郎は自分の指で、両方の眉毛の外側からブチブチと1本1本、毛を引っこ抜いていたのでした。

気がついたときには、両方の眉毛で残っているのは中心部のみ。

もうね、

顔がマロ

(‘A`)

正真正銘のマロ。

現代によみがえったマロ。

太郎の眉毛はいわゆる「麻呂眉

っていうやつになり果てていたのでした_| ̄|○

どうやら、眉毛の眉間の部分を剃ったことで、これまで気に留めたこともなかった「眉毛」の存在に気がつき、

眉毛って毛を抜いたら形変わるんだ?

と思ったかどうかは知る由もないのですが…とにかく、気になって気になって仕方がなくなった太郎は、眉毛を1本ずつ抜き始めたようなのです。

マロ化した我が子を見て、衝撃を受けた夫は言葉を失っていました。

そこからが大変でした。

残り少なくなった眉毛を死守するべく

止めないと太郎、そのまま眉毛を全部抜きそうな勢い( ;∀;)

夫と交代で太郎を見守り、毛を抜かないようにずっと見張っていました。

翌日学校で担任の先生にマロ化を報告したところ、マイナー事変ではあるものの

自閉症児あるある

だったらしく( ゚д゚)

過去に何人もそういう子供はいた。

なるべく眉毛に意識がいかないよう、周りも気をそらすようにさせた方がいい。

マロであることには絶対にふれないように。

これ以上眉毛はいじらないように。

鏡は見せないように。

周りの人は何事もなかったように過ごすこと。

とアドバイスをもらいました。

そして、学校でも眉毛を意識しないように注意してくださいました。

そのアドバイスを受け、

マロ顔をガン見したくなる自分をおさえつ…

眉ペンシルでお絵描きしたい

という衝動もおさえつつ…

我慢しているうちに太郎の眉毛はふさふさと生えそろってきて…

数週間後には無事、両津勘吉に戻りました( ・∀・)

眉毛をちょっと整えただけでこんなことになるとは夢にも思わず。

いやあ、

いい勉強になりました。

髭の場合は剃り残し部分がないので、毛を抜こうなどと思い付きはしなかったと思うのですが。

眉毛のように一部だけ剃る、っていうのは危険ですね。

その後しばらくしてから床屋さんに通うようになったのですが、床屋さんの顔剃りは何故か平気のようです。

上手に、自然な感じに仕上げてもらってるからですかね~。

知らないうちに終わっている、髪の毛も一緒に短くなっているので、眉のあたりだけ気になることもない、などの要因もあるのかもしれません。

何が悪くて今回のようなことが起きるのかは本当に謎。

自閉症児の子育ては

毎日が博打です’`,、(‘∀`) ‘`,、

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