幼稚園と療育の両立⑤

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出典:pixabay

いつもブログをご覧いただきありがとうございます(‘ω’)ノ

 

このブログはこちら↓の続きとなります。

幼稚園と療育の両立①

幼稚園と療育の両立②

療育先において集団行動にも従うことができるようになってきた太郎でしたが、

 

幼稚園では相変わらず自由奔放にふるまっていました。

何故か?

 

その答えは、過去に書いたこちらのブログに書いてあります。

自閉症児を通わせるならどっち?のびのび園VSスパルタ園

療育に通うようになって、マンツーマンでの指示が通るようになり、

 

さらには集団への一斉指示も耳に入るようになってきた太郎は。

 

以前のように外界に対して一切興味のなかった太郎ではなく、

 

相手の性格・性質、周囲の人々の動きなどに、目を向けるようになっていたんですね。

 

それによって、

自分が悪さをしたときに、

許してくれるタイプか、許してくれないタイプか

 

見極めることができるようになったんですね。

 

当初通っていたのは「ありのままの太郎」を受け入れ、自由にさせてくれるスタイルの幼稚園でした。

そしてその幼稚園は外遊びなどの自由遊びの時間が長めで、それもまた太郎の自由奔放なスタイルに拍車をかけていたように思います。

 

一方、年長から転園した先は、幼児であっても容赦なく指示に従わせる躾に厳しい幼稚園でした。

そして自由遊びの時間は少なく、登園してから降園するまで、びっしりカリキュラムが詰まっているような所でした。

 

なんというか、例えがよくないんですが、

犬の主従関係

と似ている感じなんですよね。

 

太郎は最初に入園したのびのび園では、先生方が皆優しく、悪さをしても厳しく叱られることがなかったことから、幼稚園には「主人」にあたる人がいなかったんでしょう。

 

逆に年長から入ったスパルタ園では、太郎にとって担任の先生は絶対的な「主人」でした。

 

さて。

ここまで幼稚園と療育の両立について長々と語ってきましたが。

集団にすんなりと溶け込めないタイプの子供は、やはりまず「療育」を優先した方がいいかと、私は思います。

 

ただ、療育だけ、とか、幼稚園だけ、とかではなく、並行通園をすればいいかな、と。

幼稚園入園と療育に通い始める時期が重なり、新しい環境が2つ同時に始まることに不安を感じる親御さんもいるかと思いますが、

環境が変わり、荒れるのは、それが幼稚園だけだったとしても同じこと。

 

療育はやはり、早ければ早いほど効果があると思いますし、

何より療育で大切なのはペアレントトレーニング

つまり、療育を通して親が子供との接し方を学ぶ、というところにあるかと思います✋

 

日常生活においてはつい面倒になり、「好きにしたまえ」とばかりに好きにさせ、欲しがるままに与え、となりがちですが

それは自閉症の特性を増長させる結果となり、ゆくゆくは自分の首を絞めることにもなりかねません。

 

療育を通し、子供の課題を再発見し、日常の接し方のヒントを見つけることはとても有益だと思いましたし、

また、療育の様子を幼稚園側にフィードバックすることにより、幼稚園側にも情報を役立ててもらうことができました。

 

手のかからない定型発達の子と、うちの太郎は、幼稚園側に支払うお金は同額です。

太郎の面倒をみていただくうえで、少しでも負担がかからないように。

そのために療育にも通うし、そこで得た情報をフィードバックすることは、

せめてもの誠意だと、私は考えています。

 

そして、今思うのは、療育も幼稚園も、

通えればどこでもいい

ということではないということ。

 

特に幼稚園は、つい親側の希望(給食があるとか園長保育があるとか)で選びがちですが、

まずは子供の性格に合っているかどうか、という部分が一番重要なのでは?と。

 

うちの太郎は多動で落ち着きがなく、自由に動き回るのが好きなタイプなので、「のびのび園」こそがふさわしい、と思い込んでいましたが、実際は「暇が苦手」「自由な時間があると何をやればいいかわからない」ということで、

のびのび園では手持無沙汰から多動っぷりがさらに増長してしまいました。

 

むしろ、「スパルタ園」のようにカリキュラムがきっちり決められていて、先生がすべてにおいて細かく指示してくれる方が、本人の情緒的にも安定していられる、ということがわかりました。

自閉症の特性でもある「ルーティーン好き」も、このスパルタ園のやり方とマッチしていたのだと思います✋

 

これらは最初からわかっていたわけではなく、実際にいろんな療育に通ったり、幼稚園に通わせてみて初めて気がついたことですから、それまでやってきたことは決して回り道ではなかったのだ、と思っています。

 

むしろ、集団行動系の療育施設に通ったことにより、

 

太郎はのびのび園よりスパルタ園の方が向いている

ということに気づくことができました。

 

転園するきっかけとなった、この療育施設に通うことができて本当に良かったと思っています。

人生の転機ともいえる瞬間でした✋

 

ただ、どこの療育、どこの幼稚園に通ったとしても。

大事なのは、子供を預けたら預けっぱなしにするのではなく、

そこでどんな風に過ごしているのかをしっかり観察し、子供にとって成長できる場なのかどうか見極めること。

 

療育も幼稚園も、先生方と情報共有しながら、同じ方向を向いて子供を導いていかなければ、

先生と親と言っていることが違う、対応が違う、となると、子供が混乱すると思います。

 

これは小学校にあがっても、中学校になっても、同じことが言えるかと。

自分の子供なのだから、人任せにはしない。

 

偉そうなことを延々と書いてきましたが、

私がこれまで携わってきた周りのママたちもみんな、療育、幼稚園、小学校、中学校と、

「自分の子供にとって成長できる場」を追求しつづける熱心な方がほとんどです。

うちもまだまだこれからです。

 

就労先やグループホームなど、太郎にとってベストと思える場所を探していかなければなりません。

そろそろのんびりしたいなぁ、なんて思っていますが、まだまだ休んではいられませんね(;’∀’)

 

「幼稚園と療育の両立」について、長々とお付き合いありがとうございました(‘ω’)ノ

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