差別はダメだけど区別は時には必要だと思う

出典:pixabay

発達障害児の親を長くやっていると、一度くらいは

「発達障害は個性のひとつ。みんな違って、みんないい」

と慰められたことはありませんか?

 

こちらは以前書いたブログですが

みんなちがってみんないい?

 

自閉症の長男・太郎が、周りのみんなとあまりにも違いすぎることに、ずっとずっと傷ついてきました。

個性なんて耳障りのいい言葉を使ったところで、

結局はみんなと同じことができない太郎は区別されるんだ、って。

上から目線の幼稚園選びにゴールはない

 

うちから徒歩1分のところにあった幼稚園は、

表向きは受け入れるようなことを言ってくれていましたが、暗に「来ないでくれ」という態度がミエミエでした(‘A`)

 

でもそりゃ、そうですよね。

私が園長だったとしても「来ないでくれ」って思ったと思います😔

 

こんな大変な子が1人入ると、先生を専任で1人つけなきゃいけないし。

だからといって、その分の料金をもらうわけにもいかない。

 

お金の問題も大きいけど、

他の保護者からクレームが来たら対応に困る。

一度入園を許可してしまったら、後からやめさせるのは大変だ。

私立の幼稚園であれば、保護者から悪評がつけば、経営を揺るがす事態にもなりえます。

 

幼稚園だってボランティアでやっているわけではないんですから、選ぶ権利があるわけです。

障害を理由に断ることは人権問題に発展するため、なるべく理由にしたくはないけど、

健常の子供の足を引っ張るような子はご遠慮いただきたい

それが本音でしょう。

 

私たち親子がこうして門前払いに近い状態で断られたときは、

悲しかったし

悔しかった。

でも一方で仕方がないと思いました。

 

幼稚園は1つだけじゃない。

いくつか候補としてあげられる園があります。

 

健常児のママが、自分の子の個性にあった幼稚園を探すように、

障害児のママである私も、

太郎の障害を受け入れてくれる、太郎が少しでも居心地よく過ごせる幼稚園を探せばいいのです。

 

入れてもらえなかったからといって、その園や世の中、国を恨んでも仕方がないことです。

だって、世の中は障害児を中心にまわっているわけじゃないのです。

障害児であるうちの子が、将来にわたって生きていくためには福祉の恩恵に授かるわけですが

福祉の恩恵の源は、未来の健常児たちが納める税金です。

まあ、こんなことを書くと、障害児にも権利が!と言う方もいらっしゃるかもしれませんが。

私が言いたいのは、

探せばどこかに障害児を受け入れてくれる場所もある、ということ。

 

それは療育園なのかもしれないし、障害に対して理解のある幼稚園かもしれない。

無理して「うちにはちょっと」と難色を示す幼稚園に無理やり入れたところで、

その後は子供も親も辛い思いをするだけです。

 

それから、うちは健常児が通う普通の習いごとには行けるような状態ではなかったので、検討すらしたことがありませんが。

自閉症の子で、習い事に通わせている親御さんは何人もいらっしゃいました。

問題なく参加できるのであれば、それはまったく構わないと思います。

ですが、「入会を断られた!」と憤慨している方も、周りにいましたよね。

健常児の足を引っ張るような子は、お断りなんだと。

でも、これは当たり前なんじゃないですかね?

習い事の教室もボランティアじゃないんですから。

例えば、体操教室にうちの太郎のような子が入ったら、安全を保証できないため、専任のコーチが1人必要になります。

でも月謝は他の子と同じ。

それって、体操教室側にとって何の得になると思います?

というか、実質無理ですよね。

となると、マンツーマンで教えてもらえる教室に行ってください、となるわけです。

結局、障害のある無しに関係なく、自分の子の状態に合わせた教室を探す、というのは健常児も同じじゃないですかね。

学校もそうですよね。

例えば発達障害児を受け入れてくれる私立学校もありますが、その学校もボランティアでやっているわけじゃないんです。

たいがい、私立の学校というのはスポーツに力を入れていて、スポーツ推薦で運動のできる子を集め、部活で好成績をあげ、学校の知名度をあがることで、入学を希望する生徒が集まる。

それで経営が成り立つ、というわけです。

つまり部活も私立の学校にとっては大事な営業ツールのようなものです。

特に好成績をあげている部活動に発達障害児が入部を希望したとして、難色を示されるのは仕方がないことだと思いませんか?

ちなみに、こういう部活は健常児は普通に入部できていいよね?なんて思うかもしれませんが、

入部したあとのレギュラー争いはし烈なものがありますよ。

常に比べられ、辛酸をなめる毎日が待っているんですから。

 

確かに健常児に比べると、障害を抱えていると、スタートにすら立てないということもあるかもしれません。

でも、それこそが障害を抱えている、ということなんじゃないでしょうか?

 

私は息子が健常児の集団に入れられ、馬鹿にされる様子は見たくないので、区別してもらえて助かることも多いです。

差別は、人として絶対に許せませんが

区別は、ときとして、必要なのではないかと私は思うのです。

 

どうしてこんな話をしているかというと、

たまに障害児の親が表舞台に出て、お子さんの状態がその学校で対応するのは難しい、と断られているにもかかわらず、ごり押しで学校に入学させようとして、裁判に発展したりしているケースなどありますよね。

ああいうニュースを見ると、やめて・・・。って正直思います。

 

こういうのが面倒だから、障害児を受け入れたくないんだよ、っていう幼稚園や学校が増えるんじゃないかと心配になります。

子供が拒否されているんじゃない。

親が原因で拒否されるのはなんだかな、と思うんですよね。

もちろん、極めて差別的な「区別」であれば声を大にして物申していいと思いますが。

ただ、公の場で、

具体的な例を挙げるわけでもなく、

幼稚園に、学校に、障害児であるがために拒否された、悲しいと、大騒ぎすることで、

結果、他の障害児の親子に影響を及ぼすこともあるかもしれない、と念頭におきつつ

発言をしたいものですね。

あらためて、私も気をつけたいと思います✋

  • X

差別はダメだけど区別は時には必要だと思う” に対して38件のコメントがあります。

  1. 稲倉サナ より:

    >もちづきさん
    コメントありがとうございます。
    それは辛い思いをされたのですね。
    障害があっても、絶対にやってはいけないことです。障害者は犯罪を犯しても不起訴になることがありますが、それは被害者にとっては許せることではないと思っています。私が一番気をつけなければと思っていることは、息子を犯罪者には絶対にさせてはならない、ということです。そういう意味でも区別は必要ですが、グレーゾーンの人の行き場がないのも事実。難しい問題ですね。

  2. 稲倉サナ より:

    >アンナさん
    コメントありがとうございます(*'ω'*)
    「早く帰ってくれてホッとしてるんだろうなぁと」わかりますわかります!私もよく思っていました(笑)先生はまったくそんなそぶりを見せていないのに。自虐ですよね(;'∀')
    なんかいつも申し訳ない、申し訳ない、と思いながら生きてきたんですよね。

  3. 稲倉サナ より:

    >スタバ大好きママさん
    コメントありがとうございます(*'ω'*)
    「施設の方々には、感謝の気持ちでいっぱいなのです」その気持ちこそが一番大事なんじゃないですかね。施設側が受け入れてくれているのであれば、現在姪っ子ちゃんにとっては自宅にずっといるより現在生活の拠点となっている施設の方が穏やかに過ごせるのではないでしょうか?

  4. 稲倉サナ より:

    >YOPIさん
    コメントありがとうございます。
    ごり押しで入ると、実際に通うお子さんが大変ですよね。親御さんがかなりフォローしてあげないと、やっていけないと思います。結局は親も大変だと思うんですけどね。

  5. 稲倉サナ より:

    >ままさんさん
    コメントありがとうございます。
    私の文章も、ノリで書き終わって読み返すと、なんじゃこりゃ!!っていう、ダラダラ長々書いてあるだけ、ということがあります(;'∀')
    なので私は毎回、途中で読み返して推敲しながら書いています。UPしたあとも誤字の訂正もしていますし(;'∀')だからブログを書くのに時間がかかって。

  6. 稲倉サナ より:

    >ka-koさん
    コメントありがとうございます!
    娘さんが起きている時間はなかなか、ちょっとした事もこなせないですよね。私も昨夜ブログを書いていて、太郎を先に寝室に行かせて寝せたのですが、一人きりにしていたら、問題行動を起こしていました。後から気がついたんですけど。
    高級住宅地の件、似たようなことがありました。太郎が幼稚園のときのことですが、幼稚園のバスルートにある高層階のマンションがあったんですね。そのマンション、高層階と下層階で派閥があって、高層階の住人たちが幼稚園に対して下層階の人たちとバスを別々にしてほしい、という要望を出したんです。もちろん幼稚園側は却下していましたが。びっくりするよう考えの持ち主たちが世の中には普通にいるんだな、と思いましたよね。
    障害者差別は倫理的なことから表沙汰にはなりませんが、むしろ健常者の方があからさまな差別をやっていますね。

  7. もちづき より:

    初めまして、身内に障害がある人間がいるため差別はして欲しくないなと思いつつも、私自身は学生時代に知的にいわゆるグレーゾーンだった同級生に暴力とセクハラを受けたため区別はして欲しいと常々思っていました。
    当事者のお母様が、時には区別も必要だとおっしゃってくださるのを読んで、あの時の同級生も正しく区別されていれば問題を起こして高校中退なんてことにはならなかったのかなと、彼も普通学級に押し込まれた被害者だったのだと改めて考えることができました。
    貴方のような冷静なお母様が増えてくださることを祈ります。

  8. 稲倉サナ より:

    >yi-shenさん
    コメントありがとうございます。
    とても詳しくブログとして記されていたのですね!今冒頭の部分を読みましたが、時間のあるときにゆっくり読みたいので、感想はまた別途お伝えしたいです。貴重な情報、とても参考になります!ありがとうございます!

  9. 稲倉サナ より:

    >まぬさん
    コメントありがとうございます。
    私も自分中心に考えること多いですよ(;'∀')
    でも発言は気をつけなくてはと、人の振り見て我が振り直せ…と思いました。

  10. アンナ より:

    サナさんって本当に頭がいいですよね
    言い方もわかりやすいし考えもしっかりしてると思います
    我が子は自閉症スペクトラムと診断されていますが、症状は軽い方だと思います
    通常の幼稚園に通っていますが補佐の先生が付いてくれています
    たまに熱を出したりして早くお迎えに行く時には、早く帰ってくれてホッとしてるんだろうなぁとか卑屈な私が出てきます
    お休みさせる時も同様に
    でも、私が先生の立場でもそう思ってしまうだろうから、仕方ないとわかっていてもやっぱり時々凹みますね
    もちろん先生方はそんな態度は出しません
    私が勝手に思っているだけです
    ウチの太郎はまだ4歳で、私もまだまだ障害児の母に慣れていないんだと思います
    サナさんを見習って、これからも勉強します(*´Д`*)

  11. YOPI より:

    激しく同意します。
    区別は必要ですよね、そこそこ重い子をゴリ押し普通級へ!とか理解に苦しみます。
    結局、その親御さんが障がいに対する差別心が強いのでは?と思ってしまいます。

  12. ままさん より:

    こんばんは。
    サナさんのブログはいつも分かりやすく書かれていて、内容もス~っと入ってくるので読みやすいです。
    他のブロガーさんで、文章だけは長いけど何が言いたいのかイマイチよく分からず、書いている内容も???な時があります。私の理解力がないのかな~なんて思う時もありますが、サナさんのブログは本当に読みやすく勉強になることばかりです。
    今夜も色々と考えさせられる夜でした。
    おやすみなさい。

  13. ka-ko より:

    サナさん、ご無沙汰しております。夜分遅くにごめんなさい。
    差別と区別。
    私は健常児の中でも大人たちが目標にとするタイプの子でしたが、極度の運動音痴で友人と一緒に入りたかった部活の体験入部で運動部は全て断られました。
    障碍児で差別だと思う方は、私の場合は区別になるのでしょうか。
    今住んでいる区は高級住宅地があり、入園前の習い事などで知り合うと「住んでいる地区、夫の会社・学歴、車種」などを聞いてからグループを作る人が結構います。
    友人は同じマンションで東京出身のグループに誘われかけたけれど、A区だと分かったとたんに口もきかなくなったそうな。
    区内にある公営住宅の子と仲良くするなという親も多々いて、そういう親のクレームからか公営住宅の子お断りの塾もあります。
    ビーチバレーでは浅尾さんばかり取り上げられ、優勝した人は?
    スポーツ・医者・弁護士他にも美人だからTVに出られたりしますよね。
    長々と書きましたが、差別もいじめもなくなりません。
    障碍も貧困も容姿も何でも、差別されたら親は悲しいですが根に持っても何も変わらない。
    差別に打ち勝っている人、打ち勝てなくても受け入れて前向きに生きている人に私も子どもたちもなりたいと思っています。
    サナさんのブログに日々共感の嵐ですが、娘の前でスマホを見ていると「自分も!」となるので、時間が取れず。以前は塾などに行っている時かピアノを弾いている時などにコメントをしていたのですが、今はこっそりトイレで読専です。
    いまだに寝かしつけが必要なのですが、コロナで体力を持て余しなかなか寝付けないので私が寝落ちしてしまい。
    今日は何とか疲れさせたので、こんな時間に過去のもいくつかコメントしますが、返信なされなくて良いですよ。

  14. yi-shen より:

    >稲倉サナさん
    2006年に自分史を書きました↓
    https://ncode.syosetu.com/n2477fy/
    雑文ですけれども。
    リンクとか問題があるようなら削除してください。

  15. まぬ より:

    こんばんは。
    いいね!を100回押したいくらい素敵な内容ですね(*´ω`*)
    自分中心にならないよう気をつけていきたいです。

  16. 稲倉サナ より:

    >yi-shenさん
    辛い体験を思い出させてしまい、申し訳ございません。近所に見られないように隔離とは、腹立たしい思いがします。
    肉親が一番の理解者というのは幻想ですね。
    私自身が支配的な父親から逃げ出した経験があるのでお察しします。
    うちの場合は息子に障害があった事で、父が人の心を思いやれるようになり。今はわだかまりもなくなりましたが。
    私も息子を悲しい気持ちにさせないように、心がけたいと思います。

  17. yi-shen より:

    >稲倉サナさん
    ずっと親元にいたら…
    何度も考えてみたことがあるのですが、
    学校の休みですら近所に見られないように、部屋に隔離されていました。
    就職してから1年3ヶ月ほど一緒に暮らしましたが、
    あれがずっと続いていたら、もう生きていなかったかもしれないとすら思います。
    耐えられなくなって家を出たというのが実態ですので。

  18. 稲倉サナ より:

    >chikaさん
    コメントありがとうございます。
    うちの子は人一倍手のかかる子で、障害児のなかでもひときわ迷惑をかけてきたと自負しています。なので、幼稚園も学校も、放課後デイも、預かってくれるだけでも神様のようにありがたく、手を合わせていました。
    なので、幸せのハードルが低いのかもしれませんが…
    自分ですら持て余している子供を、先生やデイのスタッフさんは、お仕事として選んでくださっているって、それだけでもう泣けるんですが。・゚・(ノД`)・゚・。
    人は誰かに支えられて生きているのだから、感謝の気持ちは忘れたくないと思います。

  19. chika より:

    素晴らしい的確なブログを有り難うございます。とても勉強になります。
    いつも考え方が 素晴らしいですね。
    他に 障害児のお母さんブロガーさんで、いつも被害者ぶって、文句ばかりたれてるブロガーさんとは大違いです。

  20. 稲倉サナ より:

    >yi-shenさん
    コメントありがとうございます。
    親御さんや弟さんとは生き別れ状態なのですね。もしも、自宅から学校に通っていたとしたら、今はどうしていたのでしょう…。うちは、子供が小さい年齢のときに、環境が整い、快方に向かっていったため、今の生活を送れているのですが、小学校のうちから施設に入ったお子さんも何人か知り合いにいます。うちがなんとか持ちこたえられていたのは、早期療育と、障害に対してスキルのある先生方に面倒をみていただいたおかげだと思っています。
    すべての子供に等しく、そうした機会が与えられればよいのですが、今の日本の現状では、保護者である親の考え方だとか、受け身ではなく、進んで情報を求める親であるかどうか、とか、そういったことも影響していると思っています。
    結局は親の考え次第、ということになるんでしょうかね…。でもそれは健常児も同じですね。

  21. 稲倉サナ より:

    >カニカーニ2020さん
    コメントありがとうございます。
    発達障害は、本当に難しいですね。
    知的に遅れのない子は、普通の学校に通っている子が多いと思うのですが、周りとうまくやっていけずに不登校になったり、いじめられたり、苦しんでいる子もいるのではないかと思います。もし区別してもらって救われる場所があったとしたら、どうなんでしょうかね…。
    お子さん自身は区別されることも嫌だと感じる子もいるだろうし…。本当に、難しいです!
    でもやっぱり、40人に担任1人、みたいなクラスでは、発達障害児を配慮することは難しいし、先生の負担も計り知れないですよね…。

  22. yi-shen より:

    >稲倉サナさん
    何が正しいかとかベストかというのは、状況にもよりますね。
    それに、大切なのは今なのですよね。
    何年か先に環境が整うというのでは間に合わない、今どうするかということ、
    ここ、重要なのですよね。
    差別だと必要なところに必要なことを進言することも、将来的に良くなるように動くことも必要、
    でも実際のところ、今できる答えが必要なのですよね。
    私は一般の幼稚園、障害児を受け入れることで探したようですが、1ヶ月も行っていません。
    私は盲学校で学生生活をする中で、自宅から遠いこともあり、ほぼ全期間を寮生活で過ごし、休み以外は親と過ごしたことがありませんでした。
    弟がおりましたが、うちには障害のある子どもがいるからと、何かの役員だとかを断る理由にはよく利用されました。
    心境としては複雑なものがずっとありました。
    ギャンブル依存、金銭トラブルなどあって、両親や弟とは生き別れになっている現状です。

  23. 稲倉サナ より:

    >まめしまさん
    コメントありがとうございます。
    まめしまさんのお子さんは知的の遅れがないのですね。それは今の日本ではもっとも生きづらいというか、居場所がなく…区別される場所がないんですよね。
    今の日本の教育システムは、障害児というと知的の遅れを伴うことが前提になっていますよね。うちのように知的に遅れがあれば、居場所は確保されている。でも、知的にまったく遅れがない、むしろ優秀なお子さんが満足のいく教育を受けようとすると、結局は健常児と同じ環境に入るしかないんですよね…。
    きっと世の中には発達障害と診断されていないだけで、生きづらいと思っている人はたくさんいるのだと思います。
    うちは区別をしてもらえるだけ、ありがたいと思っています。

  24. 稲倉サナ より:

    >yi-shenさん
    コメントありがとうございます。
    いつもブログを拝見させていただいており、参考にさせていただいております。
    区別と差別、確かに難しい問題だと思います。実際差別に近い区別も存在します。
    うちの場合で言うと、幼稚園を探す際、どこも差別的な幼稚園ばかりで愕然としましたが、最後に、車で送り迎えしなければならないほど遠い場所にありましたが、受け入れてくださった幼稚園は障害児に対する理解がとても深く。園の方針に賛同する保護者も、障害児に対してあたたかく見守ってくださる方ばかりでした。その園にいる間は、差別をされたり、笑われたりからかわれたりすることは一度もありませんでした。が。
    障害児に対する教育的なスキルはほぼ無いに等しかったのです。「ありのままでいい」というスタンスだっため、息子のこだわり行動は日に日にひどくなる一方でした。「受け入れてくれる。理解がある」ということと、「その子にふさわしい環境と教育を提供してくれる」ということはまったく別物だと感じました。
    おっしゃるとおり、専門の知識を持つ方のいる環境で育つことは大切だと痛感しています。
    親御さんの中には、できるだけ普通の子と同じ環境で、と望む方もいますが、それが無理なくできる子であれば構わないのですが、受入れ先にスキルがなければ不幸なだけですよね。
    そのスキルがないことを、学校のせいにしたり、国のせいにしたりすることは簡単ですが、少人数のために環境を整えるためには、消費税を15%とか20%にするくらいのことが必要でしょうね。
    非力な私は、与えられた環境のなかで、できるだけ子供のためになることを考えていくしかないのかな、と思っています。

  25. 稲倉サナ より:

    >聡子さん
    コメントありがとうございます。
    深く考えているというか、結局はそれが現実なんですよね。今回のコロナでも補償がどうのと言っていますが、原資は税金です。多くの人が収入が激減しているということは、これからますます国の財政が厳しくなってくるというのに、いったいお金はどこから出てくるのか、打ち出の小づちのように補償するする言ってますが。
    障害児に対する、幼稚園や学校の受け入れについれも、結局はお金とか人材とかの問題で理想どおりにはいかないのが現実です。
    マイノリティ(少数派)は淘汰されるのでしょうね。それを良しとは全然思いませんが・・・。文句ばかり言っても、障害児とその親の印象が悪くなるだけで、不毛だと思うんですよね。結局は。

  26. 稲倉サナ より:

    >rockn0318さん
    コメントありがとうございます。
    いじめられた方がやめさせられる、というのは悲しいですけど意外にも「あるある」かもしれません。結局は、その幼稚園の方針に従えるか、というところですよね。
    うちは一般の入園面接よりも1か月以上早い段階からそれぞれの幼稚園に個別相談に行っていたのですが、そもそも話すら聞いてもらえない幼稚園、面接は受けてくれるものの電話口での反応がすでに及び腰、などなど、この時点でかなり幼稚園側の懐の深さのようなものが明らかになってよかったです(笑)
    泳げたいやき君ブーム…つらいですね( ;∀;)
    うちはポンポコリンブーム到来か?と((((;゚Д゚))))していましたが、ブームは数時間で去って胸をなでおろしていますが。お察しします。・゚・(ノД`)・゚・。

  27. 稲倉サナ より:

    >きなこさん
    コメントありがとうございます。
    難しい問題だと思うんですが、あえて話題にさせていただきました。
    実際、障害児には選択肢は少なく、限られていて、特に知的に遅れのない発達障害の子供は、区別してもらうことすらできず、普通の子供と同じことを求められている。
    この世の中のシステムは問題ばかりで、文句の一つも言わないとやってられない、というのもわかる気がします。もし、国や社会に対して影響のある発言をできる方がいれば、ぜひ、具体的にどうすれば障害児にとって理想的な社会になるのか、提言していただければと思いますね。

  28. 稲倉サナ より:

    >saoさん
    コメントありがとうございます。
    実際、障害児は選択肢が少なくて、行き場がない、と感じている方は多いとは思うんです。
    でも、やっぱり障害児は世間全体からすると少数派。その少数派のために税金を大量に投入してシステムを変えていくことなど、やはり現実的ではないんですよね。もしそれを望むなら、健常児や社会全体にとっても、どんなメリットがあるのかを提示する必要があると思うんですが。文句を言うだけの人は、具体的な案もなければ、実際に働きかける行動力もないんですよね、たいていは。

  29. 稲倉サナ より:

    >おひさまさん
    コメントありがとうございます!
    実際は区別ではなく、差別する方もいますからね(´・ω・`)
    教職についている方も、聖人ばかりではないので。神戸の教員イジメ事件は世間を震撼させましたよね…。
    区別ではなく、明らかに差別と感じるときは、しかるべき機関に相談した方がいいと思います。

  30. 稲倉サナ より:

    >エリカさん
    コメントありがとうございます。
    まあ、実際差別的な幼稚園や学校も一定数存在しますけどね。人にもよりますしね。
    でもそういうのって、事前に調べればある程度わかるというか、お勉強系の幼稚園などは面接でグレーの子も必ず落とされる、なんていう噂が広まっていたので、そもそも選択肢から除外していました。
    そうそう、権利を主張する人に限って役員をやらない人多いですよね(笑)あれどこもそうなんでしょうか?

  31. こんばんは。
    私も全くの同意見です。
    発達障害は個性とは違うと思っています。
    (個性の範囲の方もいますが)
    差別されたと怒っている人がいる事でも、やっぱり息子は区別してもらわないと困る部分もあります。
    親御さんによって考えが違うので仕方のない事ですが、障害児育児も定型児育児も根本は同じですよね。
    その子が、のびのびと過ごせる場所を探してあげたいです。

  32. まめしま より:

    ウチの長男が小4で体験をしてから入塾申し込みをしたら断られたことを思いだしました。
    個別の方でなら受け入れますが、送迎バス待ちでウロウロしたり、机を揺すったりが他のお子様の迷惑になるとの理由で。
    立ち歩くことはないし、学力も上位だったのですが、何か他のお子さんとは違うと思っていたのが、この件ではっきり発達障害を疑うきっかけになり、返って良かったと思っています。
    隣の席のお子さんでしたら、やっぱり集中出来なくて嫌ですよね(^_^;)
    それで発達検査を受け、学校に配慮もお願い出来ましたし、集団でのスポーツ系の部活は不向きなので避けたり、健常のお子さんとの違いを知ることが出来ました。
    配慮という恩恵を受けると同時に区別も受け入れる謙虚さはいるなあ、と改めて思いました。
    いつも新たな気付きをありがとうございます(^人^)

  33. yi-shen より:

    私は全盲の視覚障害者です。
    区別と差別の問題、難しいところですよね。
    特に母親からは「あなたは特別、他の子供とは違う」と言い聞かされて育ちました。
    言葉として聞くと、なぜ自分だけが特別でいなければいけないのか?などと思ったりもしましたけれどもね。
    私は盲学校で教育を受けましたが、当時、全盲でも通常の学校にという動きも始まっていました。
    私の場合は、盲学校へ行くのは当然という両親の考え方で育てられ、今となってはそれで良かったんだろうと思っています。
    通常の学校に行って得るものはあっただろうけれど、今の生活はなかっただろうなとも思うのですね。
    盲学校では当然に教えられるようなことが、通常学校にいた全盲の人にはそのスキルがなくて、
    盲学校にいた全盲の人には自分でできるのに、
    通常の学校にいた人は同じことをするのに健常者にお願いしないとならない。
    もちろんその逆もあるのでしょうけれど、専門の知識を持つ人のいる環境で育つことは大切かなとも思うのですよね。
    これは差別、これは区別と簡単には線引きできないですが…

  34. 聡子 より:

    サナさんは経営者側の方々や申し込む側の方々の事を深く考えてくれており、また文章力が素晴らしいので本当に共感できます。素敵な女性&素敵なお母さん。

  35. rockn0318 より:

    息子が行っていた私立幼稚園はとても評判が良かったけど、ちょっといじめられたとクレームをつけたお子さんをやめさせていましたよ
    うちの幼稚園でいじめは存在しません、ってスタンスでした
    娘が行っていた別の私立幼稚園も
    いろいろとひどい面がありましたよ
    サナさん~
    話は変わりますが毎日毎日大変で
    泳げたいやきくんの歌詞がグルグルリピートしてしまいます笑
    逃げ出しても捕まって食われるんですよ~
    毎日毎日鉄板で焼かれるしかないんですかね(笑)
    自分の話です
    いつも応援しています!

  36. きなこ より:

    さなさん、重くて重くて大切に読みました。

  37. おひさま より:

    読んで、ハッとした部分がありました。私も、区別としては…判断してなかったなぁ…反省ですσ^_^;

  38. エリカ より:

    サナさん!またまたありがとうございます。
    何で差別と思うのかな?
    幼稚園や学校、習い事も障害児の受け入れ体制が無い場合もありますよね。
    何かにつけて、知的障害あるけど健常と同じように扱え!差別!と言うのにPTAの役員は障害児の親だからできませんとか 呆れます。

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