「寿限無」も!名前を覚えるのが得意な重度知的障害児

出典:イラストAC

先日こういう記事☟を書きましたが、続いて太郎の特技とも言えることについて書いてみようと思いました。

サヴァン症候群とは違うけど勉強のできる重度知的障害児

それは太郎が人の名前を覚えるのが得意だということです。

 

言語発達遅滞の息子が「おかあさん」と初めて言った日

出典:pixabay

重度知的障害あり言語発達遅滞あり自閉症の長男・太郎は、言語コミュニケーション能力が著しく乏しいため、高校生の今も、流暢に会話することができません。

とはいえ、最近ではカタコトながらも会話のキャッチボール的なことも多少はできるようになり、人が心と心を通じ合うために、やっぱり言葉(音声としての言葉だけでなく、手話やゼスチャー、筆談も含めて)って大切だな…と思う今日この頃です。

こちらのブログ☟でも書きましたが

言葉が話せない息子に教えたこと

太郎が私のことを「お母さん」と言えるようになったのは小学校に入学してからのことだと記憶していました。

確かに太郎が「お母さん」「お父さん」などと実質的に使いこなせるようになったのは小学校に入学してからなのですが、実は初めて太郎が私のことを「お母さん」と呼んだ日は、先日見つけたお宝日記に記載してありました😅

それは太郎が幼稚園年中さんの5月下旬のことだったようです。

そんな早かったのか( ゚д゚)

トイトレ完了日よりも早かったとは自分でも驚きです。

ただ、私の事を「お母さん」と認識してくれてはいたものの、実際に呼び掛けて使いこなすことはほとんどできなかったんですけどね。

しかし時は流れ、小学校2年生になる頃には太郎もすっかり「お母さん」を使いこなすことができるようになり😅

太郎本人はもちろん、私たち家族全体の生活も豊かなものになったと感じていました。

やっぱり、相手に対して呼びかけるという行為はコミュニケーションの第一歩かと思うんです。

その頃、太郎は夫のことを「お父さん」と呼ぶようになったものの、弟のことは「じろう」と呼んでいました。

おや?

何故弟だけが「次郎」という固有名詞で呼ばれているの?

と考えて、その答えはすぐにわかりました、というか、当たり前といえば当たり前。

これが逆で、次郎がお兄ちゃんだったら「お兄ちゃん」って呼んでいたのかもしれませんが、弟だと「弟ちゃん」とは呼ばないですものね😅

となると、次に疑問に思ったのが、太郎(自閉症・長男)ってもしかして…

私たちの名前を知らない?

ということ。

お母さん=稲倉サナ という名前。

私の名前を、この子は知っているのだろうか?

そういえば教えた覚えは…ない。

というか…そもそもこの子、自分の名前(稲倉太郎)知ってるの?😂

あ、これは小学校低学年の頃のお話です。念のため(;’∀’)

ちなみにこれまたお宝日記に答えが書いていました😅

太郎は幼稚園年長さんの時には自分の名前をフルネームで答えられていたようです。

バカにしてごめんよ、太郎😅

 

言葉が少なかった幼稚園年長の頃も名前を覚えることだけは得意だった

出典:いらすとや

ちなみに、太郎は小学校低学年の時点では私や夫、弟、祖父母のフルネームは言えるようになっていましたし、3~4年生になる頃には全員のフルネームを漢字で書けるようになっていましたね😝

そんなに必死に覚えさせたわけじゃないのに。

そしてこれは後からわかったのですが、息子は歴代担任の先生やクラスメートの名前など、すべて漢字のフルネームで書くことができます。

名前を覚えるのが得意な子だったんですよね。

意外な才能だ( ゚д゚)

そしてこれもお宝ノートに書いてありましたが、幼稚園年長のときにはクラスの子全員の顔と名前が一致していたようです。

写真を指差して「これ誰?」とたずねると「〇〇××くん」とフルネームで答えたとのこと😝

当時ひらがなの読み書きができていたので、きっとひらがなならフルネームで書けていたことも推察されます。

こうして振り返ると太郎はあれもできない、これもできない、なんて嘆いていましたが、素晴らしい特技があったんだな😂

(ちなみに私は人の顔と名前を一致させることが苦手中の苦手です😂)

そういえば太郎くんは

「寿限無」もフルネームで言えてたわ🤣

あ、寿限無は小学校の頃の話ですけどね😅

NHKのEテレ「にほんごであそぼ」が好きでよく観ていたので、それで覚えたんだと思います。

寿限無の絵本も家にあったし。

 

それで、太郎は今でも寿限無が言えるのか?と思って先ほど「太郎?寿限無言ってごらん?」って声をかけてみたら

太郎「じゅげむじゅげむ」

私 「続きは?」

太郎「・・・」

私 「ごこうのすりきれ」

太郎「ごこうのすりきれ」

私 「かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ」

太郎「かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ」

私 「うんらいまつふうらいまつ」

太郎「うんらいまつふうらいまつ」

 

( ゚д゚)・・・。

 

って、

エコラリアやないんかーい😂

全然覚えていませんでした🤣

 

最近そういえば「にほんごであそぼ」はあまり興味がなくなったみたいだしな😅

太郎にとってのEテレ不動のセンターは「おかあさんといっしょ」なのでした😂

 

寿限無の絵本を一応貼っておきますね😝

 

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「寿限無」も!名前を覚えるのが得意な重度知的障害児” に対して6件のコメントがあります。

  1. こー より:

    こんにちは
    寿限無か(^.^)私落語が好きなので、言えるよ。
    介護のお仕事してたとき皆の前で御披露目したんだよ( =^ω^)懐かしい。

    サナさんに聞きたいことが有るの
    障害のある子に躾をしても無駄?
    私は、絶対違うと思うの!
    ひとつひとつゆっくりでも、根気よく教えていけばそれなりに分かって貰えると思っているのよ、直ぐには出来なくてもある日突然出来るとか。
    私が関わってきた子供たちは、皆おりこうさんだった。
    きっとご家族が一生懸命子供と向き合って頑張ったんだなぁと思うと私ももっとこの子を、成長させたいとボラに力が入る。
    しかし!親御さんが諦めているのではその子の成長は?
    なんか温度差を感じたのよ。
    朝から変なこと聞いてすまん_| ̄|●

    太郎くんには未だ未だ延び白が有るね。
    私も自慢じゃないけど名前と顔が一致しない。
    太郎くんは、名前と顔をどのように一致させているのかな?凄いなぁ

    1. 稲倉サナ より:

      私も寿限無言えますよ!(エッヘン‼)
      皆の前でお披露目、素敵ですー!私も落語を誰かの前で披露してみたいなぁ。まんじゅう怖いとか。
      そして躾ですけど、無駄なことなんて絶対にないですよ。
      太郎なんてある意味躾の塊ですから(笑)
      太郎は知的障害が重いがゆえに、こちらの指示する言葉の意味を理解してくれることを待っていたら大人になってしまいますからね。
      理解してもしなくても、社会の中で生きていく限りはルールに従わせる必要があると私は思っています。
      障害者だから仕方がない、表面的には許されるかもしれませんが、ルールに従わない障害者はやはり嫌悪されると思うからです。
      動物だって躾をすれば餌を待つことだってできるんですから、人間である自分の息子に対して諦めるわけにはいかない。
      愛される子に育てるためには、根気よく社会のルールを教えていく必要があったんですよね。
      親御さんが早々と躾を放棄してしまっているご家庭を見ると、本当はもっとできるお子さんなんだろうに…と気の毒になることがあります。

      1. こー より:

        こんにちは
        サナさんにその様に言って貰うとボラを頑張れます。

        1. 稲倉サナ より:

          (‘ω’)ノ

  2. どん より:

    サナさん
    当時の日記が、今になり『お宝ノート』と名前を変えている…素晴らしい事ですよ~

    このブログも将来はそういう存在となるのでしょうね。

    書籍化してみてはいかがでしょう。
    老眼でも読める大きい文字でお願いしたいです。(笑)
    最近は文庫本が読めなくなってしまった(^-^;

    1. 稲倉サナ より:

      お宝ですね(笑)
      自分自身も忘れていた事が多くて。
      当時は面倒臭いなあと思いつつ書いていたはずなのですが、あの時の自分を褒めてあげたいですね!
      書籍化は無理でしょう(;’∀’)
      私のブログは面白みがないため読者もあまり多い方ではないのです。
      私も老眼で文庫本(なんなら文庫版の漫画も)が読めなくなってきました( ;∀;)

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