知的障害児の就労について考えてみる。

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こちらはアメブロ時代の2019年12月に書いた記事を加筆・修正したものです。

高等部に進学した現在、学校でも就労に関する話が出てきているので、新たに就労に関する記事を書こうと思い、こちらの記事については引用をしようと思っているので、少し書き直しをすることにしました。

 

知的障害のある子の職探しは奥が深い。

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うちは2歳4か月で自閉症と診断された当初、知的障害もありましたが、「軽度」の判定でした。

東京都の愛の手帳(1~4度)でいうところの「4度」でした。

いちばん軽い判定です。

1歳半検診のときに自閉症では?と言われて、は?自閉症って何?

なんていう、なんともおめでたい私です😂

4度というのがどういうものなのか、よくわかっていませんでした。

あとから考えると、こんなに重い子なのに、なんで?と思うのですが…。

その頃住んでいた自治体では、療育手帳が2年ごとの更新だったので、2年後に更新に行った際には「3度」になっていました。

でもその頃、交流のあった発達障害児たちの手帳の度数を知ったことで、手帳の度数って…微妙。と思い始めていました。

あ、なんかタイトルと内容が乖離している😅

就労について書こうと思っていたのですが、愛の手帳の判定問題について語り始めると、これがまた長いのでこちらをどうぞー。

愛の手帳 最初軽度で 今重度

知的障害があると、大抵は福祉作業所に就職するんでしょ?と思われがちですが、あながちそうでもないんです。

知的障害がある子の職探しは、調べれば調べる程、なかなか奥が深いんですよね(゚з゚)

 

一般就労と福祉就労の違いとは?

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障害者の就労は大きく分けて2つあります。

一般就労福祉的就労です。

「一般就労」とは、企業や公的機関などに就職して、労働契約を結んで働く一般的な就労形態です。それに対して、そのような働き方が難しい障害者の就労を総じて「福祉的就労」と呼んでいます。

引用;NHKハートネット

さらに一般就労は「一般枠」「障害者枠」とがあります。

 

普通なら障害者は「障害者枠」で就職するところですが、知的障害があってもごくごく軽度で対人スキルが高い人であれば、障害を隠して(あえて公表せずクローズドで)一般枠の採用試験を受け、合格し、就労する人もいるでしょう。

ま、普通に考えて、知的障害者が一般就労の一般枠に就くのはかなり険しい道だと思われるので、ここでは一般就労の障害枠についてお話ししたいと思います。

 

民間企業や公的機関では、法定雇用率により、一定数の障害者を雇う義務があります。

 

法定雇用率とは、障害のある人の雇用を促進するために民間企業や国などの事業主に義務づけられた、雇用しなければならない障害のある人の割合のこと。

現在は民間企業では2.2%であり、「労働者45.5人に対し1人以上の割合で障害者を雇う」ことが定められています。

従業員50人に対して1人しか雇われないの?少ない!

と思う人もいるでしょうが、健常者の大企業への就活事情を鑑みると、決して狭き門ではないと思います。

そもそも、企業への一般就労(障害者枠)は当たり前ですが障害者手帳を持っていることが条件です。

大企業・有名企業の募集もあり、障害者枠は一般枠に比べると、思ったよりは倍率が高くないことも多く、軽度知的障害のお子さんのいるご家庭は、早くからこの企業での一般就労を目標にされている方もおおいのではないでしょうか?

ただ、障害者枠は一般枠に比べると、給与が少ない、単純作業ばかり任せられる、仕事内容のステップアップが期待できない、昇進が難しい、などなど、待遇面での不満がでがちかと思います。

福祉的就労に比べれば、給与が少ないと言ってもそれなりの額がもらえますが、実際に働くようになったときに、一般採用の人との待遇差が気になるようになったり、単純作業に嫌気がさしてきたときに、自分の中でどのように折り合いをつけるか。

そういったことをあらかじめ考えておく必要もあります。

 

以前、就職支援関係のお仕事をされている方とお話をする機会があったのですが、自閉症かつ知的障害のあるお子さんが一般企業(障害枠)で就労する際に一番大切なのは、知能の高さでもスキルでも意識の高さでもない。真面目にコツコツと、ひたむきに、飽きずに業務(作業)をやり続けられるかどうか、だとおっしゃっていました。

知能が高く、仕事の飲み込みが早く、すぐに仕事を覚えた自閉症のA君は、数か月もすると会社を休むようになった。それも母親が「今日会社を休ませます」と電話をしてきたのだとか。

理由は病気ではなく、仕事がつまらない、人間関係がつらい、など、そういった類。

再三注意をしても、母親がまるでエージェントのように立ちはだかって、「うちの子は障害だから寛容に見守ってほしい」と。結局その企業では働けなくなったそうです。

一方、パソコンのデータ入力の業務で一般就労を果たした知的中重度・自閉症のB君。

伝票をひたすら入力し続ける単純作業にも文句ひとついわずに、真面目に毎日取り組んでいるとか。

これは自閉症の特性がいい方向に出ているケースで、単純なデータ入力はB君にとっては「苦」ではなく、むしろ同じことの繰り返しが安心感につながっているのだそう。

上記2つのケースはほんの一例ですが、知的障害が軽い子だから一般就労、重いから福祉的就労、とは一概には言えないそうです。

実際、企業側が欲しがる人材は軽度・重度という切り口だけではないようですね。

 

<障害者雇用>企業が欲しがる人材とは?①

<障害者雇用>企業が欲しがる人材とは?②

いずれにしろ就労というのは、その直前(2~3年)に場当たり的に対策をすればいいというわけでなく、幼少期から積み重ねてきた生活態度や、困難にぶち当たったときに対処する処世術など、ゆっくり時間をかけて子供を教え育てていかなければいけないのだな、と思いました。

知り合いの娘さんは今中学生で、軽度知的障害(IQ70弱)の自閉症なのですが、将来は「普通の人」が働くような仕事をしたいと願っているそうです。

そのお母さまも、娘は普通の子に憧れていて、対人スキルも高いので、障害にとらわれず、一般就労をさせる進路もアリかも。と真顔でおっしゃっていました。

もし本気でそう思っているのであれば、日々の学習を真剣に取り組んだり、欲しいままに物を買い与えず我慢を覚えさせたり、遊びを理由に学校を休ませたりすることはせず、生活態度をあらためることからおすすめしたいと思っています。

就職まであと数年。

うちもできる限りのことは今のうちからやっておきたいと思います。

 

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