自閉症児は知っている

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こちらのブログは以前書いた2つの記事を合わせて編集したものです。

 

人を見て態度を変える自閉症児

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私の父。

つまり、子供たちにとっては祖父。おじいちゃん。

以前書いたブログに登場した、星一徹だった父のことです😂

もともと、私の父ってものすごく怖い人だったんですよね。

それが、自閉症の長男・太郎が生まれてからというものの、どんどん人が変わったように性格が丸くなり、最終的には菩薩のようになったんですよね。

そんな菩薩のような現在の父でも、

孫が悪いことをしたら厳しく叱ってくれます。

それが自閉症の長男・太郎であっても。

差別や区別することなく、きちんと叱ってくれます。

例えばですが、もし私たち家族4人+父の5人で外食に行ったとして、長男・太郎が「今日は家族だけで食べたいから、おじいちゃんはあっちのテーブルに座って一人で食べて」なんて言ったとするじゃないですか。

喋れないからそんなこと言わんけど🤪

そしたら、うちの父は叱りますよ。

「そんなことを言われたらおじいちゃんは悲しい」と。

「言われた人の気持ちを考えろ」と。

もしこれが家族じゃなかったとしたら、言われた人はかなり気分を害する案件ですよね。

家族だから、子供だから、障害児だから許される、という問題ではない。

言われた人は気分が悪いんだ、悲しいんだ、腹立たしいんだということを、ちゃんと太郎にわかるように、あえて怒ってみせるわけです。

太郎は自閉症だから、おじいちゃんの言っていることの意味はわからないかもしれない。

それでも叱らないでいると、言ってはいけない事であることが一生理解できない。

意味が理解できない=叱らなくていいということではないんです。

実際、何故言ってはいけないのか?という意味はわからなくても「こういう事を言ったら叱られる」ということだけは理解し、徐々に暴言を吐くことはなくなっていくと思うんです。

でもうちの父にしてみれば、どうせ言っても理解できないなら叱らない方が楽だと思うところですよね。

一緒に暮らしているわけでもなく、たまに会うだけなら「優しいおじいちゃん」でいた方がどんなに楽か。

嫌な事を言って孫に嫌われたくないですし、あえて悪役になったところでどうせ相手(孫)には響いていないんだから、って。

実際、孫に嫌われたくなくて、あまり叱らないという人も多いと思います。

叱るのは面倒だし、気分がいいことではないし、孫が逆切れするのは目に見えているし。

叱らない方が断然、楽。

ですものね。

叱らない親とか祖父母とかって、結局面倒だから躾を放棄しているんじゃないかと。

子供より自分が可愛いんですよね。

障害児であってもやってはいけないことは、きちんと叱る。

それは愛情があるからこそです。

こういう事を見過ごしていると、いつか学校など、外で同じようなことをやるようになるかもしれない。

家族が叱ってあげなくて、誰が叱るの?ということですよね。

うちの父がちゃんと叱ってくれるタイプの人でよかったです。

そのせいか、うちの太郎は祖父に一目置いていますよね。

自閉症児は、あれでいてちゃんと人を見ているなぁ、と思うんですよね。

これをやったら叱られる、という人の前ではちゃんと言うことをきくようになる。

もちろん、家族の言うことはきかない傾向はあると思う。

でもそれは健常児とて同じこと。

場の空気を読めないと言われがちな自閉症児だけど、家ではやりたい放題、手のつけられないこの子が

学校では見違えるほど先生の指示に従えていたりすることってありませんか?

外では、あの子たちなりにがんばっているんだなぁ、と思います。

空気を読めないはずの自閉症児も、曲がりなりにもTPOをわきまえているんですよね。

そういう意味では、早くから集団に入れて、

きちんと指導ができる人のもとで集団行動を学ばせることはとても意義があると思います。

きちんと指導ができる人のもと←ここ大事🖐

なんのフォローもない集団に入れても意味がないってこと。

なので、どの集団に属するかということはとても大切だと思いますよ。

そこは親がきちんと子供の特性を理解して、子供が成長できる場所を選んであげないといけないな・・・と思います。

ただし。

学校でも先生によって態度を変える我が息子・太郎😅

やっぱり優しい先生にはなめた態度をとるらしいんですよね。

困ったものです😌

 

子供の言いなりになる家族の末路

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そして子供を叱らないでいると、子供の言いなりになっていると、健常児の子でも取り返しのつかないことになるんだなあと思うことがありました。

それは私が結婚当初に住んでいた家の隣りに住んでいたご家族の話。

奥様も旦那様もとても穏やかで優しく、私もあんな風になりたいな~と憧れていたんですよね。

そのご夫婦にはお子さんが2人と、愛犬が1匹いたのですが・・・

これがもう驚愕するほどに全員(子供2人+1匹)が全員ワガママ😂

犬はもうただ単に躾ができていないのか、ご主人様認定されていないのか知らんけど、とにかく吠える吠える😳

1日中吠えまくって、夫婦のどちらの言うこともきかない(‘A`)

そして子供たち。

2人ともまず挨拶ができない。

ご近所の誰とも挨拶はおろか目を合わせることもせず。

どうも奥様の話を聞いていると、両親ともにほぼ子供の言いなりになっているようなんですよね。

子供が嫌だということはやらせない。

欲しいものは何でも買ってあげる。

朝起きたくなければ寝かせておいて

それゆえ、朝ご飯は全員ばらばらの時間に各自食べていたのだとか。

旦那様は会社なので早く食べて、子供たちの食事は1人ずつ起きてきたら準備していたそうです😂

年頃になるとずっと部屋にこもって、リビングに出てくることもなく。

娘は大学在学中に妊娠して授かり婚。

母親がサポートしながら卒業はしたようですが、子供が生まれてわずか1年ほどで離婚、子供とともに出戻ってきました。

出戻った娘は子供の世話は母親に任せ、遊び歩いていましたよ😩

その遊び歩いているときに新しい彼氏ができて再婚していましたが😲

息子の方も大学卒業後すぐに結婚(こちらも授かり婚)。

子供が生まれた後、こちらもすぐに離婚し、さらに気がつくと再婚してました。

これ、途中からうちは引っ越してしまったので、再婚したんだな、とかそういうのは年賀状で人数が増えていたことにより発覚😂

まあ、なかなかドラマチックな人生で、幸せのカタチは人それぞれだと思うので、その是非については語るつもりはありません。

ただ、奥様が本当に可愛らしくて性格もよく、誰にでも好かれるタイプの方で、旦那様も優しくて人当たりのいいナイスガイだったのですが…とにかく叱らなかったんですよね、子供たちを。

だから2人ともあたふたと、子供たちの素行に手を焼いていて、時々こぼすこともあったのですが、なんというか

浮世離れした夫婦だなぁ😂

と。

あの穏やかな夫婦に育てられたらきっとものすごくいい子に育ちそうなものなのに。

海外生活が長かったので、ゆとりある子育てを実践している感じではあったのですが、

子供の自主性にまかせ好きなようにさせる

ということと

躾をしない

ということは別物では?

と思いましたね、この家族を見て。

子供がやりたがらないからさせない、というのは親にとっては楽な選択なんですよね。

隣家では欲しがれば何でも買ってあげるということを繰り返していたことで、結婚してからも娘や息子の金銭面に関しては全面的にサポートしていたようです。

かなり裕福なご家庭だったのでできたことだと思うんですけど。

そうはいっても、お二人とももう結構いい年齢だと思うので、最近どうしてるのかな…。

 

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自閉症児は知っている” に対して2件のコメントがあります。

  1. こー より:

    こんにちは
    そうだよね、躾大事❗
    家の旦那、子供の頃親が離婚して父親の方で育てられたのでまぁー食に関して我儘!
    好きなものしか食べない
    お腹が空かないと食べない
    頂きます、ごちそうさまが言えない
    魚の食べ方がもう、魚可哀想
    父親は仕事でいないことが多かったので、仕方がないと言い張る。
    いやーこれを正してまともに三食きちんと食卓テーブルにつかせる。
    今思い出しても大変だった、今はきちんとできます、出来んと困る!
    躾は本当に根気ですね。
    私怒るときはマジ本気で挑みます。
    例えが悪いけど
    お馬さんも人をみます。

    1. 稲倉サナ より:

      旦那様の躾(笑)
      わかります!うちの夫も「おいしい」など感謝の気持ちを言えない人で、「思っていても口に出さないと伝わらない」ということから教えていきました(゚з゚)
      大人になってからでも直せることはあるし、私自身もできていない事がたくさんあったので大人になってから軌道修正してきました。
      お馬さんも人を見るんですね( ゚д゚)
      後ろ脚で蹴られないようにしないと(;’∀’)

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