努力嫌いの息子に捧げる言葉「ローマは一日にして成らず」

出典:pixabay

子育てはいつになったら終わるんでしょうね。

自閉症の長男・太郎に関しては、子育ては私が死ぬまで終わることはないと覚悟して生きてきました。

でも次男に対してはどうでしょう。

過保護すぎるのもどうかな、と思いつつ、放っておくと易きに流れるタイプの次男。

まさかこの年齢になるまであれこれ口出しをしなくてはならないとは、思ってもみませんでした(゚з゚)

学ぶはつらいが役に立つ

 

高校受験が終わって親子ともども燃え尽き症候群

出典:pixabay

勉強が嫌い。

努力が嫌い。

それがたとえ遊びであっても、集中して何かに取り組むことがなく、すべてなあなあで済ませてきていた次男。

そんなあの子が高校受験だけは結果を出すことができたのは、ひとえに塾のおかげだと思っています。

塾が敷いてくれたレールを、ただ何も考えずに言われたとおりに課題をこなしていった次男。

自分で考えて動くことはできないけど、従順で真面目な性格だったため、塾から出された最低限の課題はこなしていったんですよね。

ところが、受験が終わって。魔法が解けて。

次男はスマホ片手に廃人のような生活を送っています😭

いえ、いいんですよ。

ずっと勉強し続けてきたんだし、ちょっとしたモラトリアム期間に自分の好きな事だけをして過ごしたっていい。

でも、本音を言えば、受験で中断していた英検2級にチャレンジするとか、得意な数学を伸ばすために数検にチャレンジするとか、せっかく時間に余裕があるこの期間に少しでも身になることに挑戦してほしいと思うのです。

いや、勉強じゃなくてもいい。

趣味とか運動でもいい。

時間が余るほどたっぷりあるんだからこそ、時間がなければできないような事をやってみればいいのに。

勉強したくてもその時間を捻出することすら難しい私からすると、うらやましいほどに若く、時間が溢れている息子です。

1日の大半をスマホを眺めて過ごしている息子を見るともったいないな…と思います。

 

結果を出している人はすべて”生まれながらの天才”

出典:pixabay

次男のこうした生活態度というか姿勢というか、何に対しても消極的で受動的な姿勢は今始まったことではないんですよね。

そして私自身も学歴至上主義なんかじゃなかったんです。

次男が小学校の頃はそれこそ、勉強よりは遊びや趣味、スポーツなどをたくさん楽しんでほしいと思っていろんな経験をさせていました。

ところが

次男は何をやらせてもすべてがなあなあ

熱中するということもなく、すべてが中途半端な状態で終わってしまうんですよね。

「これ面白いから読んでみたら」と渡した本(小説)も10ページくらい読んだら放置😂

次男自身が「やりたい」と言ってやらせたスポーツも、家では一切練習することもなく。

そのうち飽きて他のスポーツをやろうかな…と言い出す始末です(゚з゚)

自分があまり上手じゃないのでやる気が無くなるみたいなんですよね。

チームメイトにすごく上手な子がいると、次男いわく「あいつは天才だから」と。

バスケットボールならドリブル、サッカーならリフティングなど、上手な子は家で毎日練習をしていると思うんですが、次男は家で自主練をしたことなど一度もありません😂

中学のクラスメイトで英語が上手な子がいると「あいつは帰国子女だから」と言って、あたかも自分は帰国子女じゃないから英語ができなくても仕方がないと言わんばかり。

たしかに帰国子女の子もいましたよ。中1で英検準1級を取れるような優秀な子もいました。

でも帰国子女でもなんでもない、海外に1回も行ったことがない子でも中学のうちに英検2級を取れた子が何人もいる。

それも次男に言わせると「あいつらは天才だから」

なんかね。

次男の中では優秀な子は「天才」という名の別人種らしいです😂

例えばカラオケで歌が上手な子は「天性の才能の持ち主」

柔軟体操をするときに体が柔らかい子は「生まれながらの軟体動物」

次男にとっては勉強ができる子もゲームが上手な子も運動が得意な子も歌がうまい子も、全部が全部「あれは天才」だから、自分みたいな凡人が努力したって無駄なんだと。

できる人を天才と位置付けて努力することを回避しているんですよね。

そんな風に自分自身に言い訳をしながら、幼い頃から何をするにも努力することを避けてきた子でした。

次男が小学校を卒業するときに、この子は強制的にやらせないと努力できない子なんだということに恐怖を覚え、高校受験に備えて強制的に進学塾に入れた事は今思えば大正解だった、というわけです。

 

でもさ、次男よ。

確かに天性の才能はあると思う。

凡人が頑張っても天才と肩を並べることはできないかもしれない。

でもひとつだけ間違っていることがあるよ?

 

天才は努力をしていないっていう思い込み。

 

私はプロスノーボーダーの平野選手が大好きで、先日も情熱大陸に出演するというので録画をして観たんです。

平野歩夢(プロスノーボーダー・スケートボーダー) | 情熱大陸 (mbs.jp)

 

彼はそれこそ「天才」と呼ぶに相応しい人物だと思います。

華々しい成績を残している彼ですが、実は人の何倍も努力を重ねているんですよね。

今大会のハーフパイプ会場の雪は、人工雪でした。だからボトム(底)に雪がたまる傾向があって、スピードが出ない選手も多かったんですよね。でも、歩夢は「トリプルコーク1440」を2連続で成功させられた。

なぜかと言えば、彼の桁違いの練習量による成果だと思います。

ハーフパイプの場合、1日に20~30本パイプに入って練習できれば、「今日はハードに練習した」というふうになるんですが、歩夢の場合、1日に60~70本。普通のスタミナでは考えられません。

出典:平野歩夢の金メダル獲得の要因は「考えられないスタミナ」。トレーナーが語った、桁違いの練習量(webスポルティーバ) – Yahoo!ニュース

 

天才こそ努力を怠らないのだと私は思っています。

次男が天才だと思っているクラスメイトたちも、毎日こつこつ英単語を覚えていたり、家で毎日のようにリフティングをしていたり、歌がうまく歌えるように動画を見て研究したり、毎日お風呂上りに柔軟体操をやったり、そうした日々の努力が結果につながっているんだと思うのです。

次男は気が短いのか、結果を急ぐ習性があるのか😅

英語の勉強を2~3日やったところで「結果が出ない」と放り投げてしまう。

 

そんな次男に捧げたい。

 

ローマは一日にして成らず。

千里の道も一歩から。

継続は力なり。

 

 

☆お知らせ☆

「にほんブログ村」のランキングにも参加しています!

ブログ更新の励みになりますので、よろしければ下記バナーをポチッといただけると嬉しいです🎵

にほんブログ村 子育てブログ 発達障がい児育児へ
にほんブログ村

  • X

努力嫌いの息子に捧げる言葉「ローマは一日にして成らず」” に対して2件のコメントがあります。

  1. cosflo より:

    サナさんの苦悩が伝わってくるブログでした。
    私も努力が出来ない族です。何て言うんですかね、やはり飽きやすいというか。こんくらい出来たら、いいでしょう、で、もうやらなくなる。料理とかは毎日やるし、メニューが違うから、少しはやる気になりますが。次男くんは、何かこれ、というものが見つかるまで、そういう感じかもしれません。見ている側としては、モヤモヤしそうですが…

    1. 稲倉サナ より:

      いえいえ、かくいう私も飽きっぽい性格で(;’∀’)
      年をとってからむしろ若さや時間の価値がわかるようになり、あの頃真剣に打ち込んでこなかった事、向きあってこなかった事を後悔しているんです。
      だから次男には後悔してほしくなくて、ついお小言を言ってしまうんですよね(;’∀’)

コメントを残す