新学期が始まったばかりの桜花ゼミナール吉祥寺校。校長・黒木蔵人(柳楽優弥)の過激な言動に圧倒されながらも、新任塾講師として働き始めた佐倉麻衣(井上真央)だったが、担任を任されたRクラスの新学期のテストは散々な結果…。中でも、授業中いつもボーっと窓外を眺めている加藤匠(山城琉飛)の答案は白紙の0点だった。
休み時間に、Ωクラス担任・橘勇作(池田鉄洋)とAクラス担任・桂歌子(瀧内公美)の元には各クラスの生徒たちが質問に殺到する中、佐倉の元には一人も来ず…。どうにかRクラスのやる気を出させようと意気込む佐倉だったが、黒木から「Rクラスはお客さんですから、一生懸命にならないでください」と言われ言葉を失う。模試の答案と成績表を「顧客の評定リスト」と呼ぶ黒木は、「Rは不良債権だらけ」と厳しい発言をする。
その後、佐倉は匠の母・加藤涼香(堀内敬子)との面談で、「匠が中学受験に向いてないのでは」と相談を受ける。そんな匠にやる気を出して欲しい一心で、佐倉は授業後にマンツーマン指導を行い、匠の苦手部分の克服を試みる。しかし、なんとその翌日に匠は塾を休んでしまい、涼香からは「匠が塾を辞めたがっている」と聞かされる…。
マンツーマン指導の時に、匠がなぜいつも窓の外を見ているのかに気付いた佐倉。その理由を聞いた黒木は、匠の両親との面談に向けて、ある中学校の資料や匠のこれまでの成績を用意させるように講師たちに命じると、佐倉の自転車を借りてどこかへ行ってしまい…。
二月の勝者~合格に必要なのは父親の経済力と母親の狂気~
出典:pixabay
ドラゴン桜は大学受験、二月の勝者は中学受験。
高校受験のドラマもやってくれー(笑)と思いつつ、毎週末を楽しみにしているドラマ「二月の勝者」。
中学受験の進学塾を舞台にしたドラマではありますが、高校受験とも通ずる部分が多く、あるある!と頷きつつ観ています。
今日はこの「二月の勝者」の感想に高校受験の話も交えつつ、記事を書こうと思います🖐
ドラマ「二月の勝者」中学受験のリアル
出典:二月の勝者-絶対合格の教室-|日本テレビ (ntv.co.jp)
まず、「二月の勝者」について。首都圏では毎週土曜日の夜に放送されている日テレ系列のドラマです。
こちらは原作漫画があり、私は3巻まで読んでいますが、結構内容が忠実に再現されているんですね。
『二月の勝者-絶対合格の教室』は、高瀬志帆による日本の漫画作品。『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて、2018年1号から連載されている。2021年10月時点で累計発行部数は200万部を突破している。
柳楽優弥の主演でテレビドラマ化され、2020年7月に放送開始される予定だった。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で放送延期になり、しばらくの間放送時期未定となっていたが、2021年10月から放送を開始した。
物語の舞台は東京・吉祥寺の中学受験塾、桜花ゼミナール吉祥寺校。業界トップの合格実績を誇るフェニックスをやめ吉祥寺校の新校舎長に着任した黒木蔵人は、「トップ校とされる学校群『御三家』の合格者がゼロに終わった『残念な校舎』の『テコ入れ』をする」ために来たという。「学習塾は、子供の将来を売る場所です」と新人講師の佐倉麻衣に言い放つ冷徹な顔とは裏腹に、小学校で逆学歴差別を受ける女子生徒・前田花恋や多額の費用をつぎ込んでの不合格への不安に駆られた父との関係に苦しむ男子生徒・島津順、不登校となった公立小学校における人間関係を断ち切っての難関校合格を夢見る女子生徒・柴田まるみなどの各生徒に時折見せる黒木の温厚さや、各学力層にいる生徒への深い理解に基づく指導は、次第に生徒・保護者の心をつかんでいく。その一方で佐倉は「黒木は追加料金をもらった生徒のみの個別指導を裏でやるような人間であり、拝金の悪魔だ」とフェニックス時代の黒木の同僚・灰谷から教えられたり、深夜の歓楽街を出歩く黒木を目撃し、語られない黒木の素性(過去)を気にし始める。 出典:二月の勝者-絶対合格の教室- – Wikipedia
原作漫画で主人公の黒木がもといた塾「フェニックス」はドラマでは「ルトワック」という名前に変わっています。
うちの子は中学受験をしたことがありませんが、友人・知人から早稲田アカデミーとSAPIX、栄光ゼミナールの話は結構詳しく聞いたことがあり、この「二月の勝者」に出てくる塾のモデルとなっているのは
桜花ゼミナール→栄光ゼミナール
ルトワック(フェニックス)→SAPIX
なのかなあ?と個人的には思っています😅
所々、早稲アカ風味も混ざってるな、とも思いつつ😅
中学受験と高校受験はそもそも前提からして違っているので、ドラマを観ていて「ほほぅ」と感心する事が多いですね。
前提が違うというのはつまり、中学受験=任意、高校受験=必須 的なところですかね。
クラスの中には地域の公立中学に進学する子もいて、全員が受験するわけではない中学受験。
クラスのほぼ全員が受験をする高校受験。
高校受験の場合は中学3年生ともなると学校そのものが受験モードに入る一方、中学受験の場合、受験モードでピリピリしているのは塾だけで、学校では受験しない子たちがのんびり楽しくゲームの話をしていたりして。
中学受験をする子はモチベーションを保つのが大変だな、と思います。
特に、本人はそれほどでもなく、親が受験をさせたいと思っている場合は、受験日が間近に迫ってきてもなかなか勉強のスイッチが入らず、母親がヤキモキする、という話もよく聞きますよね。
ドラマの冒頭で柳楽優弥さん演じる黒木蔵人がこんなふうに言っています。
合格のために必要なのは父親の「経済力」と母親の「狂気」
なんだと。
進学塾の費用は6年生時は年間100万円かかるとも言われているので、「経済力」はごもっともといったところですが、注目したいのは母親の狂気。
これ、高校受験でも感じることなので、中学受験はもっとそうだよね、と思うんです。
中学受験はただ単に子供が勉強を頑張ればいいというものではなく、特に母親の負担はすさまじいですよね。
送り迎えや塾弁(塾で夜食べるお弁当)の準備、情報収集、見学会や説明会の参加、時には勉強につきあったり。
母親がフルタイムで仕事をしている家庭は本当に大変だと思います。
子供の塾だとか成績のことだけを考えて生活できるわけではないので、ちゃんと塾に通って勉強できているか、成績の推移や苦手ポイントが克服できているか。そうした事を常に見守り、フォローすることが難しいと思います。
普段の子供の様子をあまり見られないと、数字としての成績だけに着目しがちで、成績が落ちると「勉強しなさい!」と言ってしまう。でもこれ、NGらしいですよ😂
私の友人のお子さんが誰もが羨む超難関中学に合格しましたが、彼女のお子さんは受験期もずっとリビング学習をしていたそうです。
友人は専業主婦なので、勉強している様子をいつも間近で見守っていた、と。
でも勉強内容については一切口は出さなかったそうです。そこは塾にまかせていて、体調管理や精神面のフォローに徹し、とにかく子供がどのくらい、どんなふうに勉強していて、どんな気持ちでいるのか、それを共有し、時には愚痴や悩みを聞いてあげる。がんばっているよ、すごいねと褒めてあげる。そうしたことが大事なんだと。
母親の狂気というのは「勉強しなさい!」と必死にお尻を叩くことではないんですね😅
受験に没頭し必死になりつつも、その姿を子供には見せず、黒子に徹する。
それが受験における「母親の狂気」なのかな?と思います。
高校受験は中学受験に比べるとそれほど親の出番はないでしょ?と思いがちですが、そうは問屋が卸しません😂
勉強内容に口出しはもはややりたくてもできないレベルですが😂
塾の先生からはこう言われています。
ちゃんと塾の課題を毎週やれているかどうか、時々テキストをこっそり覗いてみてくださいと。
塾はサボる生徒に声かけしてはくれますが、引きずってまで連れてくるところまではやってくれません。
宿題もやってこいよと声をかける事はするけど、どこまでもしつこく後追いすることはしてくれません。
そこは親が子供の様子を普段からよく観察しておいて、何故塾をサボるのか、何故宿題をやっていかないのか、原因を見つけださなければいけません。
もしかしたら塾が合っていないのかもしれないし、志望校と自分の成績がかけ離れすぎていてモチベーションが下がっているのかもしれない。
親の期待と本人の希望が乖離しているのかもしれない。
もう中学生なんだから、本人にまかせている、と思う人もいるかもしれませんが、学校の先生も塾の先生も口をそろえてこう言っています。
中学生はまだ子供です、と。
肝心なところはやはり親御さんがフォローしてください、と。
そこは中学受験と通ずるところがあるんだなぁ、と思いましたよね。
ただ、中学生は「自分はもう子供じゃない」というプライドがあるので、接し方は気を使いますけどね😅
話は変わりますが、以下は「二月の勝者」の中での黒木蔵人先生の名言シリーズ😂
受験塾は子供の将来を売る場所です
中学受験は課金ゲーム
塾講師は教育者ではなくサービス業
いやもう、いちいち納得😆
生徒=顧客
親=スポンサーって呼んだりね🤣
ほんそれ~、って頷くことばかりで、お金を払っている側からすると苦笑いの連続ではありますが😅
共感性の強いドラマ(原作漫画)ですよね。
塾は受験のテクニックを教えてくれる場所
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塾というと、単純に「勉強を教えてくれるところ」と思いますが、実際に通わせてみてと思ったのは、
進学塾は受験のテクニックを教えてくれる場所
だということです。
勉強が大好きで何時間でも勉強し続けて、ついには教科書を丸暗記しました!という子だったら別ですが😅
大抵の子はそんなことは無理だし、受験勉強をするにも時間に限りがありますよね。
その子供によって得意な教科と不得意な教科もありますし。
ドラマ「2月の勝者」第2話のなかで、こういうエピソードがありました。
この加藤匠くんという生徒の家庭は、親子ともにそれほど中学受験に必死なわけではなく、成績もふるわないことから塾をやめる=中学受験をやめる、と言い出します。
しかしそこは敏腕塾講師の黒木先生、匠くんが実はかなりの鉄道オタクということを見抜き、鉄道研究会のある中学のパンフレットを揃え、塾を辞めようとしている匠くんを引き留めます。
鉄道研究会のある中学に興味を示す匠くんでしたが、親御さんは成績が伴わないから無理なのでは?と疑問を口にします。
すると、黒木は匠くんの「社会の地理分野、算数の旅人算と速さの問題の正答率の高さ、記憶力の高さ」をデータで示します。
黒木は匠くんが好きな事であれば実力を発揮できる子であることを見抜いたんですよね。
「鉄道研究会のある中学に行きたい」というモチベーションがあれば、飛躍的な成績の伸びが期待できるのだと。
このエピソードを読んだときに、塾に行かせることの醍醐味ってこれだよね、と私は思ったんですよね。
以前、受験関連の記事で書いたことがありますが、うちの次男は内申点が低いことと理科・社会の点数がぱっとしないため、高校受験は数学・英語・国語の3教科受験ができる私立高校を志望校としています。
数学が得意で英語はまあまあ、国語が苦手なんですが、中学3年生の夏休みのオープン模試で全体的に成績が振るわなかったんですよね😞
志望校への50%合格率も下がってきているため、もう少し偏差値の低い高校に志望校を変えた方がいいのでは?と塾の保護者面談で相談したんです。
そして、これからどんなふうに勉強させていけばいいのかと。
そしたら先生が言ったんですよね。
3教科の高校受験のキーとなるのは「数学」だと。
数学で高得点を取る子が圧倒的に有利なのだと。
何故なら、国語というのは学校によって、またその受験年度によって出題傾向ががらっと変わるため、予測をたてて勉強することが難しい。
また、偏差値の高い学校の国語は風変りな問題が出ることも多く、成績の良い生徒でも点数を取りづらく、平均点が極端に低くなる年度もある。
だから次男くんは今後はもう国語の点数をあげるために努力することはやめてください、最低限の勉強で結構です。
その時間があるなら数学でどんな問題が出ても点数がとれるよう、偏差値の高い学校の過去問を解きまくってください。
数学を伸ばし、英語はキープ、国語は捨てる。
さらに、志望校の偏差値は下げない方がいい。偏差値を下げると数学の難易度が下がり、次男くんにとっては不利になります。
数学と国語の難易度の高い高校を選んで受けるといいでしょう、と。
面談でそう言われたときに、この子を塾に通わせていて本当に良かったと思いましたよね。
確かに学校別の過去問を解くと、偏差値の高い学校の方が相性がよく、点数が高めに出ることがあり、何で??と思っていたんですが、そのカラクリがわかった気がします😂
塾はデータ分析をするために、毎月のようにテストを受けさせ、息子の成績の推移や得手不得手を把握し、また、過去の膨大なデータと照らし合わせたうえで、上記のような提案をしてくれているわけです。
根拠のない事を言っているわけではないんですよね。
こうしたことは学校では教えてくれないし、塾は合格へ向けて効率的に勉強するテクニックを教えてくれるんだな、と。
「二月の勝者」第1話の冒頭にこんなシーンがありました。
受験当日、会場に向かう電車のなかでわからない問題があった!とパニックになっている男子生徒に、黒木先生が答えを教えてあげたのですが、その時にこういう言葉を添えたのです。
「大丈夫だ。ここの学校は水溶液(の問題)はでるが、さっきの水蒸気(の問題)はほとんど出ない」と。
優秀な塾の先生だと、どの学校にどんな傾向の問題が出るかを把握しているんですね( ゚д゚)
次男も塾の授業でこうした情報を先生から教えてもらっていると言っていました。
「二月の勝者」については他にも書きたいことがあるんですが、今日はもう時間がないのでここまで(‘ω’)ノ
原作漫画1~3巻が11/15まで無料で読める!
現在Amazonでは「二月の勝者」の原作漫画が11月15日まで無料で読めるようですよ☆
ただし、電子書籍(kindle)版ではなく、Internetのブラウザで読む形のため、スマホのアプリでは無料ページが出てきませんでした😅
パソコンか、スマホの場合はGooglechromeなどのブラウザでAmazonのホームページを検索して、パソコン用のWEBサイトを表示することでスマホでも無料で読めるようになります。
上記のアフィリエイトは無料では読めないと思うのでご注意くださいm(__)m
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もうねー
中学2年の軽度知的障害の娘も、進路は悩みます。私が別の意味で狂気に走りそう。
塾はありがたいですね。なんなら学校より頼り甲斐があります。
私も別の意味で狂気です(^^;;