マリアかもしれない
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こちらのブログは以前書いた2つの記事を合わせて編集したものです。
私の幼い頃の父はちゃぶ台を投げ飛ばしていた
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先日書いたブログに私の父のことをちらっと書きましたが。
私が幼い頃、私の父は亭主関白を絵にかいたような人で、
傲慢な独裁者という感じの、家族にとってとても怖い存在でした。
気に入らないことがあると星一徹みたいにちゃぶ台ひっくり返したりして。
あまりにも怖かったので、
高校卒業したら家を出てできるだけ遠くに行こう。
なんて思っていました。
実際家を出た私ですが、その後結婚して長男を出産。
その長男・太郎が自閉症であることが発覚したわけですが、私が太郎の世話で四苦八苦し、泣いて苦しんでいる様子を見ているうちに、父は性格がおそろしく丸くなり、母に対しても優しくなり、まるで菩薩のような慈悲深い人へと変貌をとげたのです。
先日も母が電話で
「やー、お父さん、ほんと菩薩だわー」
とシミジミつぶやいていました。
今がいちばん幸せ💗
だそうです。ごちそうさま😆
そしてこの私。
一徹ゆずりとでも申しましょうか。
昔はちょっと頑固で尖っていて、気が短く、怒りん坊。
我慢が足りない女でした😌
そんな頃に生まれた長男・太郎は知的障害ありの自閉症。
他害・多動・破壊の三冠王で、それはもう、壮絶な毎日を送っていました。
だから私、自閉症の太郎が何かやらかすたびに、
気が狂ったように叫び、怒り、物を投げ、暴れていました。
その時の私の顔は般若そのものだったと思います。
それが、息子があれもこれもやらかす度に、我慢をするということを覚えていって。
いつしか私、ちょっとやそっとでは腹が立たない人へと変貌を遂げました✌
そしてある時思ったんです。
私って、
マリアじゃない?
って😆
星一徹が菩薩に。
般若がマリアに。
般若がマリアになるまでにはいろいろありましたよねー。
障害児を育てるってことは、どれだけ忍耐が必要かってことを思い知らされた感じです😂
以前、療育を受けるのが初めてっていう親御さんの、
発達検査が混んでいて2か月も待たされる
という書き込みを見かけたことがありますが、私にしてみれば2か月で検査が受けられるって体感、すっごい超速な感じ🏃♀️
だってうちなんか
1年待たされましたよ🤪
発達検査一つで1年間。
民間の病院に診察希望の電話をかければ「3か月後の〇月〇日〇時~〇時のあいだに電話かけなおしてください」って言われて、たかだか電話をかけるだけで3か月も待たされました。
別の病院では、チケットぴあ状態で半日電話をかけつづけて「来月分は満席です」と断られ(‘A`)
療育受けたい方がたくさんいるので2年待ちです~。とか🤪🤪🤪
せっかちさんだった自分、待てと言われれば言われたとおりに待つことができるようになり、ずいぶんと気が長くなったもんだと我ながら驚愕しています’`,、(‘∀`) ‘`,、
そして次男・次郎にとっては私、かなりマリアな母親だったと思います。
というのも、長男・太郎の素行があまりにも酷すぎて、次男・次郎ももしかするとイヤイヤ期があったかもしれないけど、
気がつかなかった😂
おそらく、「やだー」とか泣かれたとしても、「わあー、嫌だとか言ってる!喋ってる!!すごっ💕」って、むしろ感激していたのかと思われます😅
言語発達遅滞のある長男・太郎は「嫌」なんて言葉すら発することができませんでしたから。
ま、もはや記憶の欠片もないので、単なる想像なのですが’`,、(‘∀`) ‘`,、
目に入るものすべてを破壊し、そこらじゅうの子供に噛みつきまくっていた長男に比べれば、次男のイヤイヤなんて可愛いものだったんだと思います。
次男が多少やらかしても、
あらやだ、反抗期?かわいい💗
って、右から左に受け流していましたね。
すべて自閉症の長男を基準にしていたので、反抗期すら可愛いと思えた自分。
例えば、食事中に子供が食べ物を盛大にこぼしたりしても、
(ほとんど飲んでいない味噌汁椀をひっくりかえして床まで味噌汁まみれとか)
私はまったく腹がたちません。
わざとやったんじゃなければ、叱りません。
次男が汗まみれの部活のウェアを出し忘れたときも、腹が立たないので叱りません。
次からは気をつけてね、とニッコリ笑って終わり。
時々水筒も出し忘れますが、何とも思いません。
自閉症の長男のことを思えば、次男のやらかすことなど、些細なことなのです。
水筒出し忘れて困るのは自分だしね。
失敗したら、自分に跳ね返ってくるだけ。
それが子供にとっていいのか悪いのか、私にはわかりません。
でも、単純に、怒りの沸点が劇的に下がりましたね。
自閉症の長男と付き合っていくには、私の感情を鈍くしておかなければやっていけないってことなのでしょう。
マリアになった私ですが、殺伐としていた家庭環境が、ぐっとゆるやかな雰囲気になり
なんか。
いい感じ✨かも?
星一徹も、般若も、自閉症の息子のおかげで穏やかな毎日をゲット😆
人はいくつになっても変われるものなんですね(´ω`)
障害児育児も悪いことばかりじゃない
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重度知的障害、多動、他害、自閉症と、多重の障害をもつ長男・太郎との暮らしは、楽しいことよりもつらいことの方が圧倒的に多かったです。
それでも、今思い返してみると、悪いことばかりじゃなかったな、とも思うんです。
例えば、太郎のおかげで車の運転が上手になりました🖐
私はもともと車の運転が嫌いだったのもあって、ペーパードライバーだったんですよね。
ところが子供が生まれ、生まれた子は知的障害ありの自閉症で、なおかつ多動のせいで公共の乗り物に乗れなかったため、どこへ行くのも車で移動するようになったんです。
幼稚園は徒歩やバス通学できる範囲では見つからず、私は毎日自家用車を運転して太郎を幼稚園まで送り迎えしていました。
幼稚園入園と同時に通うことになった民間の療育も、自宅から車で片道1時間かかる場所にあったため、毎週往復2時間の道のりを運転していました。
遠方にある実家に帰省する際も、公共交通機関に乗る事ができなかったため、私一人で高速道路を長距離運転して帰省していましたよね。
そんなこんなでペーパードライバーだった私が首都高を走れるまでになったのですから、これは太郎のおかげと言えるのではないでしょうか😆
息子が自閉症じゃなければ今でも車の運転はヘタクソだったと思います。
そして以前
に書きましたが、自閉症の息子がいろいろとやらかして、大晦日の朝に大切にしていたものを破壊された際には、私はしみじみ思いました。
成長したなぁ、と。成長したなぁ私、と。
同じことを幼児期にやられていたら、きっとご近所に通報されていたと思います。
半狂乱になって、息子に手をあげていたかもしれない。
もともと私は気が短いし、神経質な性格だった事もあり、自閉症の息子がいろいろやらかす度に、周りの人が引くくらいキレ散らかしていました😔
それが、息子があれもこれもやらかす度に、少しずつ感覚もマヒしてきたんですかね( ´Д`)y━・~~
だんだんと気が長くなってきたというか、怒るだけエネルギーの無駄という事がわかってきたというか。
不思議と怒りがわいてこない自分に、自分自身が一番驚いていました😂
すごく悲しかったですけどね。゚(゚´ω`゚)゚。
そして、頑固で気難しい性格だった私の父も、太郎のおかげですっかり借りてきた猫のようになりましたよね😆
亭主関白で自分本位、母を泣かせる事も多かった父ですが、孫(長男・太郎)の自閉症が発覚してからです。劇的に変わったのは。
自閉症の孫の蛮行に四苦八苦する娘(私です)を見て、思うところがあったんでしょうね。
幼児期の大変な頃は、「自分の事は自分でできるから、お前、サナを手伝いに行ってこい」と、母を快く私の元に送り出してくれました。
一人で留守番しているあいだに父はご飯も作れるようになったし、洗濯も、家事は何でもできるようになったとか。
手に届く場所にあるティッシュ1枚、自分で取る事もしなかったあの父が。
性格がおそろしく丸くなり、母に対しても優しくなって、今、とても夫婦円満なんだとか。
父の予期せぬ変化も、太郎が自閉症でなければあり得なかったことだと思います。
障害のある息子を育てるのは辛いことの連続ですが、悪いことばかりじゃないのかな?と。
最近ではそんなふうに思えるようになりました(*´-`)
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こんばんは。大掃除から買い出しなどもあり、やっと一息入れてます。
怒りの閾値は下がってると自分も思います。子どもの予想外の行動や思考に付き合うと寛容になりました。そうなら無いと、自分が辛いですよね。
他人に寛容になるのみならず、つい自分にも甘くなるのが良くないなあと。自分には厳しくしないと、マズイなあと今年の反省です。
良いお年をお迎えください。
年末年始は何かと気忙しいですね!
私も今日は大掃除でスッキリしました( ^ω^ )
怒るという行為はパワーが入りますよね。
私も自分に甘くなりがちなので(^_^;)
反省して来年に活かしたいです!
よいお年をお迎えください( ´∀`)
こんにちは
よいお年を
神社に行くことになって慌てて送信しちゃって感じんのこと書き忘れ。
今年はあともう1本くらいは投稿するつもりですが(^^;;
ブログにお引越ししてからも変わらずあたたかいコメントを入れてくださりありがとうございました(o^^o)
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは
人は変われる!
日々成長しているんだと思うよ。
私も温厚になってきたと思う?昔は些細な事でも直ぐ怒り奮闘だった、高校の先生に良く一呼吸置いてから行動したら言いと忠告されて、築いたよ。
感情のまま動いてはいけないと。
マリア様まではいかないけどね、これはやはり子供を産み育てた人に相応しいね。
今年も終わろうとしていますね、やり残しの無いように終わりたいですね。
来年もブログ拝見させて下さい。
人間歳をとると頑固になる人と丸くなるなる人と分かれますが、自分は丸くなる方で良かったと思います(^^;;
こーさんの優しさは、様々な経験を経たからこそなのかもしれませんね(o^^o)
辛い事も大変な事も糧となるのではないでしょうかね?
この先の人生も、他人に優しくできる人でありたいですね( ^ω^ )