”エコラリア崩し”で自閉息子の本音を引き出す!
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エコラリアとは
自閉症の特徴の一つで、例えば、母親から「晩御飯に何を食べたい?」ときかれた子が「晩御飯に何を食べたい?」とオウム返しに答えることを即時エコラリアという。これに対し、自閉症の児童がテレビCMの気に入ったフレーズや親からの叱責の言葉などを、時間が経ってからも状況に関わらず繰り返し話すことを遅延エコラリアという。
エコラリアなんて初耳だわという方もいるかと思いますが、オウム返しと言えばご存知の方も多いのではないでしょうか?
オウム返しは自閉症かつ言語遅滞の子によくみられる特性です。
例えばですが、ご飯食べた後に
「美味しかった?」
とたずねると、自閉症の長男・太郎は必ず
「美味しかった」
と答えます✋
え~。いい子じゃないの~!
なんて、通りすがりの人なら思うところなのでしょうけど。
じゃあ、例えば本当はあまり好きではない集まりに太郎が参加した後に、
「楽しかった?」
とたずねると太郎は
「楽しかった」
と答えるんですが。
じゃあ、そのすぐあとに
「楽しくなかった?」
と続けてたずねると
「楽しくなかった」
って
どっちやねんw
まあつまり、
言われた質問を反射的に模倣しているに過ぎないわけですよ。
太郎は言語発達遅滞が著しく、質問系は特に苦手だとういこともあるんですよね。
ちなみに今日の夜ごはんの献立を考えるときに、私が太郎に食べたいものをたずねるとしたら。
「何が食べたい?」
ではなく、
「〇〇と××、どっちが食べたい?」
と具体的に情報を示さなければ、太郎は答えることができません(中学3年生時点)。
で、話をもとに戻しますが、太郎は基本的に質問に対する答えはすべてエコラリア(オウム返し)なので、
本人がどんな感情なのか
本人の意向はどうなのか
嬉しいのか悲しいのか
本当の答えはどちらなのか
わからなくて悩むわけですよ、親は(´・ω・`)
そこで私は考えた✋
エコラリア崩しをやってみよう、と。
エコラリアは「反射的に模倣して内容を吟味していない」というもの。
だったら、
あえて内容を吟味させる言葉を投げかければいいんじゃない?
って。
そこで私が考えたのは、太郎がわざと言いたくないような言葉を言わせてみるということ。
例えばですが、太郎の大好物を用意します。
それを指さして「食べたい?」とたずねます。
そうすると当然「食べたい」と太郎は答えます。
ですがその直後、あえて「食べたくない?」ともたずねます。
そうすると太郎はうっかり「食べたくない」と言ってしまうのです。
エコラリアですよね。本当は食べたいのに😂
そこで私は「食べたくないんだ?そうか、じゃあ片づけよう」と言って片づけ始めます。
すると太郎は焦ってアウアウするので、そこでもう一度たずねるのです。
「食べたい?」
「食べたい」
「食べたくない?」
すると太郎、ちょっと考えた後に言ったのです。
「食べたい」
( ゚д゚)・・・。
太郎が言ったー!😂
とまあ、このやり方を踏襲してですね✋
日常生活で事あるごとに”エコラリア崩し”を試みて、太郎の本音を引き出す、ということを繰り返しやっています。
太郎が本当に楽しかったとか、美味しかったと思うことに対して、わざと「楽しくなかった?」「美味しくなかった?」と聞いて、太郎に本音を言わせるように促しています。
これを日常的にやっていると、
「楽しくなかった?」「美味しくなかった?」とたずねてもちゃんと「楽しかった」「美味しかった」と言えるようになりましたよ👍
出かけるときに「手袋持った?」とたずねると、「手袋持った」と、相変わらずエコラリアかよ(‘A`)
と思う回答だったりするのですが、
「手袋持ってないの?」とたずねると、「持った」とちゃんと言えるようになっていて。
本当に積み重ねって大事ですね✨✨
何度も何度も繰り返しやっていれば、ちゃんと身につくんだなぁ・・・と今日も朝から感動していました!
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