やんちゃな子を一か所に集めたら学級崩壊した話。

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太郎が重度知的障害のため特別支援学校の話題に偏りがちなので、たまには普通級の話題など。

次男の小学校時代の話なので数年前の話題となりますが、状況はきっと今もほぼ代わり映えしないだろうなぁと思いつつ😅

次男が小学5年生のときに、隣のクラスにいわゆる「やんちゃな子供」が集められ、その結果学級崩壊を招いてしまった…というお話です。

 

”やり手”の先生のクラスに問題児が一堂に会した結果

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どうしてそんな事になってしまったのか?

次男が5年生に進級した際のクラス替えで、隣のクラス名簿を見た私は自分の目を疑ったものです。

というのも、そのクラスには学年の中でいわゆる「やんちゃ」と言われている男子のほとんどが集められていたのですから!

やんちゃと言えば聞こえがよいのですが😅

平たく言えば「問題児」ですよね。

授業中に立ち歩く、のべつ幕無しお喋りを続けて授業の妨害をする、人前で卑猥な話(下ネタです😅)をする、クラスメイトに対して横暴な振る舞いをする、先生に注意されても反抗的な態度をとる…などなど、その子供によって問題行動は様々ではありますが、どの子も複合的に問題を抱えてはいました。

その中には、発達障害の子供(きょうだい児)のいるママたちのあいだで「あれは発達グレー(グレーゾーン)だよね」と囁かれている子も何人か含まれていました。

その子たちは4年生までは別々のクラスに分散されていたのですが、それでも先生方はそれぞれその子たちに対して手を焼いてはいたようです。

そこで特別支援教育に造詣が深いA先生にすべてお任せすることに決めた…のかは知らんけど😂

5年生になると「やんちゃ」な子たちの大半がA先生のクラスに集められていたのでした。

正直私たちは驚きました。ママたちの間では大丈夫?と心配する声もささやかれていました。

ただA先生は生徒の扱いが上手で、これまでもやんちゃな子たちを巧みにあしらってきていたので、学校からも信頼されていたんでしょうね…。

ところが

約半年後、A先生のクラスは学級崩壊してしまったんです😱

1クラスに1~2人程度なら上手くあしらうことができたA先生も、流石に1人で4~5人の問題児を抑え込むことはできなかったのでしょう。

コントロールできなくなったA先生のクラスはまともに授業ができない状態になってしまい、保護者からは苦情が入り、先生は途中から担任を外れることになったのです。

 

IQで居場所を振り分けられる日本の義務教育

出典:いらすとや

誤解されないように申し上げておきますが、発達障害や発達グレーゾーンと思われる子が普通級にいる事自体が良くない、授業の邪魔になる、学級崩壊につながる…という事が言いたいわけではありません。

そもそも知的障害を伴わない発達障害or発達グレーゾーンの子の場合、多くは普通級以外には行き場所がないケースがほとんどだと思います。

日本の義務教育(小学校・中学校)では、知能検査の数値(IQ)を基準として学ぶ場所を振り分けている学校が多いのではないでしょうか?

IQが最重度・重度は特別支援学校、中度はケースバイケースで特別支援学校or支援学級、軽度もケースバイケースで支援学級or普通級、といった具合に分類されている学校がほとんどかと思います。

これに地域差が絡んできて、例えば中度の子は特別支援学校に入れない自治体もあれば中度でもOKという自治体もあったり。

すべての学校に支援学級がある学校は特別支援学校に入るためのハードルが高く(障害の度合いが重くないと入れないという意味です)、支援学級の規模が小さい学校では知的グレーや軽度の子はほぼ普通級で過ごすことになったり。

つまり基準はIQ(知能)であり、発達障害の重さ・軽さは二の次になっているかと思います。

知的な遅れが全くない発達障害児(ADHDや自閉症など)が支援学級の在籍を望んだとしても、「知的な遅れがないから」という理由で学校側から断られてしまうこともあるかもしれません。

そもそもそういったお子さんは学力的には普通級で何ら問題もないわけで、問題があるのは対人関係であり、対人関係というと定型発達の子でも起こりうる問題でもあり…。

知的障害を伴わない発達障害や発達障害疑い(グレーゾーン)の場合は、障害の有無をはっきりさせるメリットも感じられないことから、ごく普通に、定型発達児と同様に進学・進級し、生きづらさを抱えながら学校生活を送っている子が多いのではないでしょうか。

また、本人も親御さんも発達障害であることに気がつかずにいるケースもあるかと思います。

そういった事情をまるっと含めたところで、きっと全国どこの公立の小中学校にも隠れ発達障害児が一定数いることが当たり前であり、学校側もそれを承知しているのではないのかと。

そういう子も少数であれば担任の先生もなんとか対応することができるのでしょうが、冒頭のA先生のケースのように多数の問題児が同じクラスになった時点でキャパオーバー→学級崩壊…という道を辿ってしまったのでしょう。

 

普通級は発達障害・発達グレーの存在を特別扱いしない

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それにしてもあれですよね。

例外もあるかもしれませんが、日本の一般的な小中学校の「普通級」というものは、平均的な定型発達児を基準に考えられているものですよね。

普通級の担任の先生で障害児教育に精通している方はそう多くはないでしょうから、発達障害の子が普通級に在籍する場合は、基本的には定型発達児と同じことができる自立した子であることが大前提。

また、授業内容が画一的であることから、中度以上の知的障害の子が在籍するのは難しい。

ある程度自分の頭で考えて行動できる障害児でなければ、普通級でやっていくことは困難でしょう。

今年は発達障害疑いの子が多そうだから…などという理由で教師の数が増えるわけでもなく、フォローもそうそう期待できそうもありません。

3~40人の生徒を、担任と副担任の先生2人でみるんですものね。

バランスが崩れたら、いつ崩壊してもおかしくないジェンガのようなものなのでしょうか…。

学校運営も大変ですよね。

うちは特別支援学校ではありますが、手のかかる問題児認定であることは間違いないので😂

せめて親である私だけでも先生の手を煩わせないように気を付けようと誓う今日この頃。

 

とりとめのない話ですみません😅

今回の記事は私の持論ですので、話半分にさらっと読み流してくださいね😅😅

 

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やんちゃな子を一か所に集めたら学級崩壊した話。” に対して2件のコメントがあります。

  1. にゃんこ より:

    大変、驚きました。
    やんちゃな子を一つのクラスに集める、正に同じ事が長男の中学校で行われました。
    そして、当たり前ですが、学級崩壊し、担任がすげ替えられて。
    もしかして、そういうメソッド的な学級運営方法があちこちの学校で試されていた?
    長男のクラスは運動も勉強も特に優秀な子が集められていたような気がします。
    クラスのほとんどが100メートル13秒台。
    女子、男子併せてほとんどが、です。
    うちの地域の中学は、首都圏でも田舎ですが、県でもトップクラスの偏差値を誇る学校で、もう祖父の代(昭和20年生まれ)からそうだったようです。
    で、問題のお隣のクラスはと言えば、学年の母親全員が驚愕したほどの有数なグレーの子が集まっていました。
    30人中の5、6人だったかな。
    幼稚園の頃からの札付きのグレーばかりで、小さな町ですので、ほぼ母親は知っているほどの危うさっぷり。
    また、定型だけど暴れん坊の子も三人くらいいたから、まず、授業が成り立たない。
    もちろん、優秀な子もいましたが、優秀な子も感化されたのか外されるのを嫌ったのか、一緒になって授業妨害に参加していたと当人のママが落ち込んでいたほど。
    (この子は三年間学年一、二位の成績でしたが、受験でW学院を受けましたが、残念ながら、県で二番目の公立に進学となりました。もう一人一位の子は無事学院合格。うちの中学では初の快挙だったそう。)
    なんと、最短、二ヶ月もちませんでした。
    男性で中堅の先生でしたが、以前もうつ病経験があったらしく、県内でも有数の穏やかなうちの中学校に移動されたばかりでした。
    ゴールデンウイーク明けに担任が来なくなって、すぐに退職されました。
    八年くらい前の話です。
    一体、校長、教頭とどのような考えでクラス編成をしたのか理解できない事件として、親の間ではしばらく語り草でしたね。

    1. 稲倉サナ より:

      なんと、にゃんこさんのところでも似たようなことがあったんですね!
      そういうメソッド的なものがあるのか?とも思いますが、学校側も必死だったのかな…。
      やれる策はとりあえず何でも試してみよう!…と思ったかどうかは知らんけど( ̄▽ ̄)
      優秀な子も感化されて…というのはまさにそのとおりで、A先生のクラスでは問題児とされている子以外も感化されて問題行動に同調していたようです。
      また、問題児の子たち自身も一人ひとりのときよりも集団の方がパワーアップしていたんですよね。
      クラス編成の重要さを物語っていたように思います。

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